米国株投資には米国株投資信託がおすすめ

気軽に複数の米国株や株式指数に投資を行うことのできる方法として、投資信託があります。プロが運用し、株式指数を上回るパフォーマンスも目指す「アクティブ運用型投信」もあります。

何から購入すれば良いか分わからないという投資未経験者の方にも人気で、手数料の安く優秀な投資信託もあります。

今回は、米国株の投資方法として投資信託を紹介します。

投資信託とは

投資信託とは、投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する金融商品です。その運用成果が、投資家それぞれの投資額に応じて分配されます。

運用方針は明確にされていますが、集めた資金をどのような対象(株式や債権など)に投資を行うかは運用担当者に任せられます。

◆投資信託の仕組み

出所:投資信託協会

ETFと似ていますが、指数連動の傾向が強いETFと比べて、投資信託はより高いパフォーマンスを目指す傾向にあります。そのため、全体的に手数料は少し割高である投資信託の方が多くなっています。

◆投資信託とETFの違い

項目投資信託ETF
購入先証券会社や銀行など証券会社
価格1日1回の基準価格市場での取引
売買手数料投信や金融機関次第金融機関が決定
運用コスト信託報酬信託報酬

◆投資信託の手数料

項目内容目安金額
購入時購入時手数料購入額の0.1~0.2%
保有中信託報酬、監査報酬、売買委託手数料運用額の0.2~2.3%
売却時信託財産留保額売却額の0~0.5%

少しづつ差し引かれてしまいますが、利益が出れば経費として支払う税金から控除できます。そのため、投信のパフォーマンスや運用方針を重要視した方が良いでしょう。

米国株への投資を投資信託で行うメリット

一般的に、投資信託のメリットのひとつに小額からの投資がありますが、そもそも米国株は1株から投資できますので、これは気にしなくて良いでしょう。

大きなメリットは、配当金に税金がかからず再投資に充てることができるという点ではないでしょうか。高配当が魅力の米国株ですが、ただでさえ月に1万円の積立投資でも爆発的な利益を産み出しているのですが、ここに配当金がそのまま加わったとしたら、とんでもないことになるのは安易に想像できるでしょう。

これを考えると、投資信託に必要な手数料を支払うメリットが十分にあることが分かりますよね。

投資未経験者、初心者にはシンプルさが魅力

投資になれていない人でも、毎月一定の資金を手間なく積立を行う投資信託。時間分散とドルコスト平均法により、シンプルかつ安定的な運用を行うことができます。

何もしなくても良い手軽さも、心強い味方です。

つみたてNISAの対象である投資信託がある

投資信託やETFなどの積立投資に対して年間40万円を上限に、最長20年間の運用益が非課税となる制度が「つみたてNISA」です。

特徴として、対象となる投資信託やETFを金融庁が選定していることです。

これには驚く方も多いと思うのですが、長期投資に向いた運用方針であることや、コストが一定の水準以下に抑えられていることが選定条件となっています。

◆つみたてNISAで行える米国株の投資信託の一部

  • eMAXIS NYダウインデックス
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • フィデリティ・米国優良株・ファンド

三菱UFJ国際投信が運用するeMAXISは非常に人気のある投資信託です。インデックス投資がほとんどですが、フィデリティのように、米国株の優良銘柄に絞ったアクティブ運用型の投資信託もあります。

全て(※176本)見る場合は、金融庁のPDFをご覧ください。

※2020年9月15日時点

米国株の投資信託の凄さ

つみたてNISAにこだわらなければ、選べる種類は膨大になります。しかし、バンガード社の運用する優秀な投資信託のように、ある程度スクリーニングすることができます。

投資信託も、個別銘柄と同じように選ぶ楽しみもあり、また米国情報技術セクターETF(バンガード)3年間で2倍以上になるようなパフォーマンスを誇るものもあります。

▼米国情報技術セクターETF(VGT)に10000ドルを投資した場合

期間:2010年9月30日~2020年8月31日

これほどまでに高いパフォーマンスる出せる投資信託は、日本株ではほとんどないのではないでしょうか。

※国内で人気の「ひふみプラス」の2010年5月からのパフォーマンスは336.55%

米国株への投資はハードルが高いと感じている人は、まずは気軽に投資信託から始めてみてはいかがでしょうか?

おすすめ米国株 投資信託の選び方

右肩上がりを続ける米国株。投資を始めたいけど、どんな銘柄を選べば良いか分からないという人も多いのではないでしょうか?そんな人には、運用のプロが代わりに株や債券などに投資運用を行う投資信託がオススメです。「プロが運用する」という安心感があり、投資未経験者を中心にNISAでも人気があります。

今回は、米国株の投資信託の購入ポイントや注意点、日本株の投資信託との違いなどを解説します。

株価が下落した場合の対応方法~米国株投資信託編もあり

投資において、価格の下落というリスクは常に存在します。長期的に株価が上昇する可能性がある米国株でも、年に数回は大きな下落に見舞われると言います。

では、価格が下落した場合はどう対処すれば良いのでしょうか。米国投資信託のほか各種投資商品別の対応方法や、過去の相場傾向から分かる売買戦略を解説します。

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