おすすめ米国株 投資信託の選び方

右肩上がりを続ける米国株。

投資を始めたいけど、どんな銘柄を選べば良いか分からないという人も多いのではないでしょうか?

そんな人には、運用のプロが代わりに株や債券などに投資運用を行う投資信託がオススメです。「プロが運用する」という安心感があり、投資未経験者を中心にNISAでも人気があります。

今回は、米国株の投資信託の購入ポイントや注意点、日本株の投資信託との違いなどを解説します。

米国株 投資信託を選ぶ際のポイント

個別銘柄を選ぶ必要が無くても投資信託は何百という種類があるため、その中から選ぶ必要があります。

一見大変に思えますが、どの国に投資するか、バランス良く分散投資を行うか、手数料が安いなどで絞り込むとかなり選びやすくなるでしょう。

主な投資信託の分類では、投資地域と商品を選ぶことができます。

地域:国内・国際・バランス

商品:株式・債券・REIT・コモディティー

投資信託を選ぶ際のポイント

  • レーティング、ESG
  • パフォーマンス、分配金
  • 買付手数料、信託報酬

なお、日本株と海外株の投資信託であっても、後述する為替ヘッジの有無以外は基本的に選ぶポイントや購入方法は同じとなります。

レーティング

投資信託には、ファンドのリスクとリターンを勘案したレーティングと呼ばれる評価項目があります。

モーニングスターが出すレーティングは、スターレーティングという名称で★が1~5つで分かりやすく示されています。

また最近では、持続可能な世界の実現のために環境(Environment)、社会(Social)、コーポレートガバナンス(Governance)に対する企業の評価です。ESGの配慮ができていない企業は、投資家などから企業価値を毀損するのリスクを抱えているとみなされています。

パフォーマンスと分配金

投資信託には、運営開始時点を基準価格として、そこからどこまで上昇したかという騰落率と、分配金を含む損益のトータルリターンがあります。

分配金あってのパフォーマンスですから、トータルリターンを短期~長期まで確認する方が良いでしょう。

なお、SBI証券で取り扱いのある投資信託のトータルリターンを確認すると、日本株の投資信託で3年間の20%以上の投資信託は4本。一方で、米国株の投資信託では10本となります。

※2021年10月30日時点

買付手数料、信託報酬

投資信託の運用と購入にかかる費用は需要です。

年間のパフォーマンスが高い投資信託でも、手数料が高くなれば、実質的なパフォーマンスが落ちてしまうからです。

地域や商品、トータルリターンから投資信託を選んだあとは、買付手数料と信託報酬を確認するようにしましょう。なお買付手数料は、インターネットで購入すると無料などのコストが押さえられる場合があります。

つみたてNISA

少額投資非課税制度であるNISA。その積み立て版であるつみたてNISAでは、毎年40万円を上限として20年間800万円を金融庁が選定した投資信託を購入することができます。

2021年10月末時点において、つみたてNISA対象の投資信託は173本あります。

単一指数 株式型

国内型:35本

海外型:50本

複数指数 バランス型

国内型:4本

海外型:84本

この中では、S&P500に投資する投資信託が低コストでパフォーマンスが高く、人気があるようです。参考までに、2021年では三菱UFJ国際投信が運用するeMAXIS Slim米国株式(S&P500)が人気の投資信託となっています。

為替ヘッジの有無

海外株式に投資をする投資信託によっては、為替リスクをヘッジするかどうかが選べます。

為替ヘッジありの場合

円高による値下がりの損失を避ける行為で、為替相場の影響なしに外国株式や外国債券などの収益を取りたい方に向いています。ただし為替ヘッジヘッジをかける費用(ヘッジコスト)が掛かることや、円安による値上がり益を享受できないというデメリットがあります。

為替ヘッジなしの場合

外国株式・債券の値上がりだけでなく、円安による値上がり益も期待して運用したい方に向いています。しかし、為替相場の影響を受けるため、投資信託を購入した後に円高に推移すれば、パフォーマンスの悪化につながります。

項目為替ヘッジあり為替ヘッジなし
為替相場の影響抑制されるあり
為替差損益限定的発生
ヘッジコストかかるかからない

初めて投資を行う人は、リスクを抑えるためにも「為替ヘッジあり」を選んだ方が良いかもしれません。

一定の投資経験がある方は、FRBの金融政策とご自身の投資期間を加味しながら、金融引き締め期には為替ヘッジなし、金融緩和の時期には為替ヘッジなしを選ぶなどの調整を行っても良いでしょう。

投資信託の購入方法は、株式と同じステップで行えます。日本株の口座があれば、証券会社の取扱いがあれば海外型の投資信託も日本円で購入することができます。

1)口座に入金を行い
2)投資信託を選び
3)購入を行う
というわずか3ステップで完了できます。

ネット証券会社のインターネットサービスがあれば、株式をオンラインで購入することと同様に投資信託も購入することができるのです。

米国投資信託の選び方まとめ

投資未経験者や初心者の強い味方である投資信託に関して説明しました。

近年は米国株の人気により、国内の株式指数に連動した投資信託よりも米国株式指数に連動した投資信託が選ばれる傾向にあります。またGAFAなどの銘柄を絞ったり、レバレッジの掛かった投資信託もあり、その種類も多種多様となってきています。

投資初心者であれば、まずは安定したパフォーマンスを誇る株価指数に連動した投資信託を選ぶところから始めてみてはいかがでしょうか。

米国株投資には米国株投資信託がおすすめの理由を解説

気軽に複数の米国株や株式指数に投資を行うことのできる方法として、投資信託があります。プロが運用し、株式指数を上回るパフォーマンスも目指す「アクティブ運用型投信」もあります。

何から購入すれば良いか分わからないという投資未経験者の方にも人気で、手数料の安く優秀な投資信託もあります。今回は、米国株の投資方法として投資信託を紹介します。

株価が下落した場合の対応方法~米国株投資信託編もあり

投資において、価格の下落というリスクは常に存在します。長期的に株価が上昇する可能性がある米国株でも、年に数回は大きな下落に見舞われると言います。

では、価格が下落した場合はどう対処すれば良いのでしょうか。米国投資信託のほか各種投資商品別の対応方法や、過去の相場傾向から分かる売買戦略を解説します。

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