ARK社のETF「ARKK」とは?どこの証券会社で購入できるの?【米国株投資】

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ARK社(アーク・インベストメント)の運用方針

ARK社(アーク・インベストメント)のファンドマネージャーは、いくつかのファンドでTSLAに早くからベットしていました。

またファンドの中でテスラの適切な割合の配分を維持するためだけに売却して保持してきました(TSLAの上昇は、あまりにも大きすぎて、ファンドの運用という制約の中ではある程度比率を維持しなくてはなりません。もし何もしなければ、ファンドの大半はTSLAとなっていたでしょう。)。2020年の株式市場を振り返ったとき、テスラ株に助けられたファンドマネージャーは多かったでしょう。逆にテスラをアンダーウェイとしてきたファンドマネージャーは、苦汁を味わっていることでしょう。テスラにベットしたおかげで、優秀なファンドマネージャーの称号を勝ち得たマネージャーは、それが真に優秀かどうかはしばらく時間が経ってみないと正しい評価は出せないと思っています。ある意味そうしたマネージャーには注意した方がいいでしょう。

ファンドマネージャーのテーマは、テクノロジーであれ、ヘルスケアであれ、その他のセクターであれ、あらゆる形でのイノベーションです。資本主義はここに注力すべきです。資本主義は何度も自己消滅を試みてきましたが、無傷でいられるかどうかはイノベーションに依存しているので、イノベーションをベースにしたマネージャーは基本良いアイデアだと考えています。

過去アメリカ株式市場においてイノベーションが常に株式市場を牽引してきました。私たちの数十年に渡る投資の中で、2000年から3年、2007年から9年、2018年第4四半期、2020年第1四半期の相場の調整は別としても、テクノロジーが常に株式市場の真ん中にいました。大きくこの見解を変えることはないでしょう。

このトレンドから利益を得られると思われる優良銘柄を見つけ、取引し、投資していることに誇りを持っていると多くのファンドマネージャーは言います。ただし、どのファンドやリサーチ事業も、期待する機会の全範囲をカバーすることはできません。アークの調査は、独特です。ミレニアル世代~GENZ世代のハッピーハッピーな感じがして、敬遠する投資家もいます。しかしながら、2020年においての真の勝者は、ARK社(アーク・インベストメント)でした。

ARKK ETF(ARK Innovation ETF)の特徴

アーク・インベストメント Ark Investment社が運用設定する注目の米国籍ETF、ARKK(ARK Innovation ETF)は、産業イノベーション、ゲノミクス、Web x.0の3つの分野で、破壊的イノベーションの恩恵を受けることができる企業を対象としたアクティブ運用型ファンドです。「上記のすべて」のテーマにおいてアクティブ・アプローチを採用しています。このファンドは、アークが発行している他の3つのテーマ別ファンド(ゲノム革命、産業革新、Web x.0)の戦略を組み合わせたものです。

ARKKには、テスラモーターズ、インテュイティブ・サージカル、アリババのように、ヘッドラインによく出る最先端の、もしかしたら暴落するかもしれない企業がたくさん入っています。しかし、このファンドの使命は、ディズニーやチャールズ・シュワブでさえも、新技術の恩恵を受ける可能性のあるほぼすべての企業を含むように、非常に幅広くなっています。ARKKは2020年余りに急上昇したので安いとは言えませんが、他のいくつかのニッチETFに匹敵する貴重なETFとなっています。

ARKK(ARK Innovation ETF)の2020年年初来の運用成績の推移(12月24日まで)

出所:yahoo.co./financeより

ARKK ETFの構成銘柄

投資銘柄には自動車、ヘルスケア、金融サービスが上位にランクインしています。これらもソフトウェアや宇宙と同じように変革期にある産業ですが、多くの伝統的ファンドマネージャーが何も知らない産業であり、年を取りすぎたり、怠け者だったり、忙しくて学ぶことができていません。そのため、その作業をファンドマネージャーに外注しても構わないという考え方もあります。

ETFの分析を深く掘り下げてみると、配当性向や経費率、その他の細目について話している人がいるのを目にします。しかし、成長型ファンドに投資しているのであれば、経費率はほとんど重要ではないということです。

また、配当金がないことも重要ではありません。マネージャーが適切な銘柄を選んでいるかどうか、その場合には、50%、1%、2%と様々な種類の手数料を支払うかどうかは全く問題ではありません。適切な成長ファンドにあなたのお金をまともな数年間預けておけば、彼らが適切な銘柄を選んでくれれば、手数料の流出はあなたの全体的な結果に占める割合はごくわずかになるでしょう。これは、もちろん債券やバリュー株に投資するETFに投資する場合とは異なります。もしARKKが上記のような銘柄を見つけ続けることができれば、手数料の水準が0.5%であろうと、1%であろうと、もう少し均等であろうと、あまり気にしないというのが私の見解です。

資産残高も日本円換算約2兆円と非常に大きく、日々の流動性(1日平均の取引額)も日本円換算390億円と非常に高いです。

出所:etf.comより(2020/12/24時点)
※為替レートは、12/25引けの103.653を使っています。

ARKKの保有上位10銘柄

出所:etf.comより(2020/12/24時点)

ARKKの上位10構成銘柄について

テスラ(TSLA)

電気自動車のテスラです。これはもう説明する必要はないでしょう。ベルリン、中国、テキサスにメガ・ファクトリーを建造し稼働を待っています。今後はどのくらい生産・販売台数が伸びていくかが課題です。一方、バッテリー技術を応用し、家庭用蓄電池も次のターゲット市場としています。

ロク(ROKU)

家庭用ビデオストリーミング端末の販売やテレビのプラットフォームとなるシステムを提供する事業者です。機器の設置数が最大手の一角であることから、テレビ視聴用OSの供給会社となると期待されています。広告収入がさらなる収益源として期待されています。

CRISPRセラピューティクス(CRSP)

画期的なゲノム編集技術「CRISPR/Cas9(クリスパー/キャスナイン)」の基礎的ライセンスを保有する3社のうちの1社です。2020年のノーベル化学賞には、従来の技術と比べて、大幅に短期間かつ低コストで遺伝子を効率的に改変するゲノム編集技術「CRISPR/Cas9」の主要な開発者とされる2名が選ばれました。非常に注目されているゲノム医療銘柄の一つです。

スクエアー(SQ)

スクエア・リーダー(クレジットカード決済システム)の販売や融資サービス「スクエア・キャピタル」および決済サービス「Cash App」を提供しています。利用者が急増加しています。銀行口座を保有しない人々を取り込むと共に、サービスにビットコインなどの暗号資産や株式の売買機能といった新たな機能を徐々に加え、総合的なデジタル・ウォレットのサービス事業者として期待されています。

インビテ(NVTA)

疾患特定のために行なわれる数多くの検査を、血液などの分子検査で行なうサービスを行っている企業です。

テラドック・ヘルス(TDOC)

インターネットやモバイル端末などを通じて、認定専門医に24時間いつでもアクセスでき、診断、療法助言、および投薬の処方などのサービスを提供する大手医療サービス会社です。コロナで有名になったジョンズ・ホプキンス大学研究所と提携し、遠隔医療サービスを提供しています。2020年9月末時点で契約者は5150万人と急成長しています。11月に糖尿業患者のヘルスケア・サービスを行っているリボンゴ社を買収しました。

プロト・ラボ(PRLB)

デジタル製造、3Dプリント、CNC機械加工などの多くの新興製造分野の最前線にいます。新しい製造分野における同社の存在感は、COVID-19の環境下での適応性をはるかに高めています。

ジロー・グループ(Z)

オンライン不動産情報サイトで不動産や地元業者の情報などを発信しているほか、不動産売買マッチングサービスなどを展開している企業です。

エデイタス・メディスン(EDIT)

臨床段階のゲノム編集会社です。様々な重篤な疾患を治療するための変革的なゲノム医薬品の開発に注力しています。CRISPR技術をベースとした独自のゲノム編集プラットフォームを開発し、遺伝的にアドレス可能な疾患や治療領域をターゲットとしています。小児期に失明に至る遺伝的な視力低下の一種である10型リーバー先天性甘露症のEDIT-101も開発しています。その他、難聴を伴う網膜色素変性症であるアッシャー症候群2A、網膜色素変性症が進行性に進行する網膜色素変性症、生涯感染症として眼疾患や口腔疾患を引き起こす単純ヘルペスウイルス1型などの眼疾患の治療薬も開発しています。

また、鎌状赤血球症やベータ・サラセミアの治療に用いられる造血幹細胞の開発も行っています。Juno Therapeutics, Inc.と癌治療のための人工T細胞の開発を目的とした研究提携、Allergan Pharmaceuticals International Limitedと様々な眼疾患を対象とした新しい遺伝子編集治療薬の発見、開発、商業化を目的とした戦略的提携およびオプション契約、BlueRock Therapeuticsとのゲノム編集技術と細胞治療技術を組み合わせた人工細胞治療薬の発見、開発、製造を目的とした戦略的研究提携およびクロスライセンス契約を締結しています。また、Editas Medicine, Inc.と戦略的研究協力契約を締結しており、神経疾患の治療のためのゲノム編集薬のin vivoのデリバリーを探っています。同社の前身はGengine, Inc.であり、2013年11月にEditas Medicine, Inc.に社名を変更しました。Editas Medicine, Inc.は2013年に設立され、マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を置いています。

ピュア・ストレージ(PSTG)

ITインフラストラクチャでの企業です。業界で最も優れたオールフラッシュ・アレイ(AFA)ポートフォリオを持っていると言う人もいます。同社は中堅企業でシェアを拡大し続けており、Hewlett Packard Enterprise Company (HPE)、Dell (DELL)、IBM (IBM)などの大手企業を追い抜いています。複数のサブスクリプション、コンテナ(Portworx)などの新しい技術に対応するソフトウェアソリューションを持っており、その成長を支援する可能性があります。ITインフラストラクチャだけでなく、DevOpsチームにも利用されるようになっています。Portworx買収により、コンテナ化されたアプリケーションのためのプラットフォームを提供できるようになると予想されています。

主要巨大ETFとの運用成績パフォーマンス比較(過去5年間:~2020年12月24日)

出所:yahoo.co./financeより

NASDAQ100指数にトラックするQQQやS&P500株価指数にトラックするSPYといった巨大ETFと比較した場合のパフォーマンスの違いは一目瞭然です。過去5年間の上昇率を見た場合、QQQは173%、SPYは78%です。ARKKは、537%でした。

ARK社のARKK(ETF)はどこの証券会社で購入できるの?

ARK社(アーク・インベストメント)が運用・設定したアメリカ籍のETFを紹介していきます。日本では日興アセットマネジメントが助言をもらって投資信託を設定し多くの日本の金融機関が販売しています。

しかし、日本の投資信託は販売手数料が、3%以上取られることもあり、運用・信託報酬は、毎年1.6~1.9%かかってしまいます。直接米国のETFに投資できればいいのですが、ARK社が日興アセットマネジメントと日本で提携して投資信託を販売している以上、アメリカ籍ETFの届け出は行わないでしょう。

よって国内ネット系証券会社でも、ARK社の運用する米国ETFは取り扱いすることはないでしょう。結論として、手数料がバカ高い投資信託で買うことはできても、SBI証券、楽天証券、マネックス証券など人気の日本国内のネット証券会社では直接ARK社のETFを購入できないということになります。

ただひとつ直接ETFで購入する方法はあります。日本国内の外資系ネット証券会社のIG証券でARK社が運用する米国のETFの買い付けをCFDを通じて行うことができます。

現物のETFを買うことができなくても、CFDで購入すればいいのです(*CFDでETFを現物ETFと同じ金額でレバレッジ1倍で購入)。

CFDの場合、特定口座が作れないとか制約がありますが、IG証券(日本国内の外資系証券)で取引することも一考する価値があるでしょう。運用報酬にあたる費用率は毎年1%程度違います(安い)。長期間投資した場合のコストは非常に大きくなるのでIG証券のCFDを通じ当該ETFを購入すれば、取引コスト、資金効率的な運用ができます。

出所:各証券会社のホームページより

銘柄SBI証券マネックス
証券
楽天証券IG証券
ARKKなしなしなしなし
ARKGなしなしなしCFD
ARKWなしなしなしCFD
ARKFなしなしなしCFD
ARKQなしなしなしCFD
PRNTなしなしなしCFD
IZRLなしなしなしなし

※2021年2月15日時点。IG証券CFDのARK社ETFはマーケット状況により取引できなくなる可能性がありますのでご注意ください。

ARK社が運用・設定するETFの種類

ARK社(アーク・インベストメント)が運用・設定する米国ETFの各銘柄について紹介していきます。ARK社(アーク・インベストメント)が運用する上場ETFは以下の7銘柄です。

ARKK(ARK Innovation ETF) 

産業イノベーション、ゲノミクス、Web x.0の3つの分野で、破壊的イノベーションの恩恵を受けることができる企業を対象としたアクティブ運用型ETF(上場投資信託)です。ARKKには、テスラモーターズ、インテュイティブ・サージカル、アリババのように、ヘッドラインによく出る最先端の企業がたくさん入っています。

ARKG(ARK Genomic Revolution ETF)

ゲノミクス関連業界のイノベーションから利益を得られるとアドバイザーが考えている企業を対象に、複数のセクターや地域にまたがってアプローチしています。ゲノムやバイオ銘柄をテーマとしたETFとなります。

ARKW(ARK Next Generation Internet ETF)

「モノのインターネット」「クラウド・コンピューティング」「デジタル通貨」「ウェアラブル・テクノロジー」などの大きな流行語に焦点を当て、インターネットの進化の次世代と見なす企業に投資をする非常に幅広いマンデートを持つアクティブ運用ETFです。

ARKF(ARK Fintech Innovation ETF)

トランザクション・イノベーション、ブロックチェーン技術などの金融セクターの仕組みを変える可能性のある技術的に有効な新商品やサービスを保有する企業に投資する「金融技術の革新」をテーマにしたアクティブ運用型ETFです。

ARKQ(ARK Autonomous Technology & Robotics ETF)

自動化やその他のテクノロジーの進歩から利益を得ているとマネージャーが判断した企業に投資するというテーマ型アクティブ運用型ETFです。

PRNT(3D Printing ETF)

3Dプリンティングおよび3Dプリンティング関連事業に直接関連する株式銘柄で構成され、3Dプリントに特化した市場初のETFです。対象となる証券には、米国、非米国先進国市場、台湾に拠点を置く企業が多く含まれるETFです。

IZRL(ARK Israel Innovative Technology ETF)

ゲノミクス、ヘルスケア、バイオテクノロジー、産業、製造、インターネット、情報技術などの分野で破壊的イノベーションを主な事業とするイスラエル企業を対象としたETFです。

ARK社のETFの購入を検討すべき理由

ARK社(アーク・インベストメント)の運用するETFは2020年において最も注目され、かつ高いリターンを上げたETFシリーズです。投資している銘柄を分析するだけでも、参考になるETFだと思います。高いリターンは今年に限ったわけではありません。新しいスター・ファンド・マネージャーの誕生を見たという気分です。実際に、アーク・ウォッチャーまで現れています。この機会に、ARK社の運用するアメリカ籍ETFで投資を始めてみませんか?

ARK社のETFは証券会社で直接購入できないなどの高いハードルはありますが、多くの銘柄でCFD取引が可能です。残高がまだ小さいETFでも興味深いテーマのETFがありますので、上記のようなCFDで参加するのも一つの投資戦略だと思います。

このレポートが皆さんの役に立つことを祈っています。投資は自己責任ですので、投資の判断は投資家の方がよく吟味して自己責任でお願いします。ARK社(アーク・インベストメント)の運用するETFは今年これだけ上がったので、下がるときもあります。リスクがあることはご承知おきください。

最後に2020年はコロナにより想定外と誰しもが思うことが起こりました。100年に一度の危機と言われますが、2008年のリーマン・ショックの際にも100年に一度と言われました。ただし、株価の調整がこれまで以上に早くなり、底からの戻りもこれまで見たことのないような速度で株価が上昇しました。おすすめの米国ETFについてもレポートしていますので参考にしてみてください。

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