わかりやすい!CFD取引のやり方と始め方

CFD

CFD取引をわかりやすく解説

米国株は長期的に見れば右肩上がりの成長を続けていますが、株価は常に上昇しているわけではなく、時には下落に転じる局面もあります。ただ、国内の米国株は原則的に信用取引(現金や株式などを担保に、証券会社から資金や株券を借りて株式を売買する取引)を行えないため、そのような下落相場で利益を狙うことができません。

そこで有効となるのがCFD取引です。CFD取引であれば「売り」から取引することもできるので、下落相場でも利益獲得を狙えます。

また、CFD取引はレバレッジをかけて取引できるようになっており、うまい人は効率的に資金を増やすことが可能です。

動画で学ぶCFD取引

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CFD取引ができる証券会社

CFD取引ができる証券会社はIG証券、GMOクリック証券、楽天証券などがあります。

CFD取引とは?

CFD取引は金融派生商品(デリバティブ)の一種で、現物資産の売買や保有を伴わずに金融商品の差額のみを決済する取引のことです。「Contract For Difference」の略語で、日本語では「差金決済取引」と訳されます。

現物取引であれば、証券取引所などを通じて現金で金融商品を購入・売却し、そこで差益が発生すれば投資家の利益となりますが、CFD取引は証券会社に証拠金を預け入れて商品を売買し、その結果発生した差金のみを決済することで取引を終える仕組みになっています。

CFD取引の主なメリット

売りからでも買いからでも利益が狙える

CFD取引は、買い注文からだけでなく売り注文から取引を始めることも可能なので、上昇相場・下降相場のどちらでも利益を狙えます。この「売り」から取引ができる、というのは「空売り」ができると覚えておくと簡単だと思います。取引のやり方としては「売り」から取引ができる「空売り」に違いはありません。

例えば、アマゾンの株価が下落すると予想して売りポジションを建てたとしましょう。この場合、売った金額よりも株価が下がったタイミングで買い戻せば利益となり、株価が上がったタイミングで買い戻すと損失になります。

レバレッジをかけて少額から取引できる

CFD取引は、レバレッジをかけられるのもメリットの1つです。レバレッジをかけることで、同じ資金でも通常の取引より大きなポジションを保有できます。例えば、現物取引で100万円の資金が必要な株式を、株式CFDでは20万円の証拠金で取引ができます。このときのレバレッジは5倍となります。

例えばアマゾンの現物株を100株購入しようとした場合、株価(現在値)×100株分の金額が必要となりますが、CFD取引であればその金額の5分の1の証拠金で取引できます。

ほぼ24時間取引可能

通常の株式投資の場合、証券取引所の立会時間内での取引に限定されますが、CFDでは現物取引の時間外であってもほぼ24時間取引できるようになっています。CFDなら自分の好きな時間に取引できるので仕事や家事に追われて忙しい日々を送っている方にもお勧めです。

投資対象が豊富にある

CFD取引では株式、株価指数、為替、債券、金や原油といった商品など、世界中のさまざまな資産へ投資できます。口座を1つ開設するだけで多様な投資対象に投資できるのは大きな魅力です。

なお、IG証券であればニューヨーク証券取引所(NYSE)、ナスダック(NASDAQ)、アメリカン証券取引所(AMEX)に上場している4,000銘柄以上の米国株に投資できます。またVIX指数(S&P500のオプション価格からボラティリティを算出し指数化したもの)やFANG+指数(世界的に大きな影響力と高い知名度を持つ米国上場企業を対象とした株価指数)といった特殊な指数もレバレッジ取引が可能です。

売りでも逆日歩が発生しない

株式の信用取引で売りを行う場合、逆日歩という手数料(品貸料)を支払う必要がありますがCFD取引では売りから取引しても逆日歩は発生しません。つまり、無駄なコストを抑えて取引できるということです。

CFD取引の主なデメリット

レバレッジにはリスクが伴う

レバレッジは資金を効率良く運用できる一方で、リスクを伴うデメリットもあるので注意が必要です。レバレッジを大きくかけた取引で相場が自分の意図しない方向に動くと、場合によっては預けている証拠金がゼロになる可能性もあります。レバレッジはいわば諸刃の剣のような仕組みなので「資金量に見合ったレバレッジにする」「必ず損切り注文を入れる」などリスクに対する備えをあらかじめ行った上で活用するようにしましょう。

追証とロスカットの可能性がある

追証とは追加証拠金のことで、CFD取引では元本以上の損失が出た(必要証拠金額を下回った)場合に、不足分の金額を追加で入金する必要があります。

CFD取引を取り扱っている証券会社には「ロスカット」という投資家を守る仕組みが設けられており、含み損がある一定レベルに達したとき、損失の拡大を未然に防ぐためにポジションが強制的に決済されます。そのため基本的には元本以上の損失が出ることはないのですが、短期間での急激な相場変動が起きるとロスカットが間に合わず追証となる場合があります。

万一に備えて、「証拠金に余裕を持たせておく」「レバレッジを抑えて取引する」など、リスク管理を徹底することが大切です。

CFD取引の始め方

CFD取引を始めるにはまずCFDが取引できる証券会社に口座開設する必要があります。CFD取引はオンライン取引なので日本国内のネット証券を利用しましょう。今回は日本国内、世界のCFDリーディングカンパニーであるIG証券を例にあげてご説明します。

IG証券のCFD口座はこちらからオンライン口座申込ができます。

口座開設から取引までの流れ

CFD口座開設の方法

口座開設フォームに必須事項を入力しながら「次へ」をクリックしながら進んでいきましょう。

  1. 名前
  2. メールアドレス
  3. ユーザー名
  4. 自宅住所
  5. 電話番号(携帯電話番号でも可)
  6. 勤務先
  7. 資産状況
  8. 投資経験

最後に約款や確認同意書を確認して問題なければ「同意します」にチェックを入れて口座申込は完了です。

口座申込完了後、最後に本人確認書類を登録し、IG証券の口座開設審査を待つことになります。口座審査にかかる日数は通常2営業日程度です。

口座開設に必要な本人確認書類

  1. 本人確認書類は運転免許所または個人番号カード(マイナンバーカード)
  2. マイナンバー確認書類 (通知カード又は個人番号カード両面)

の2点の提出が必要です。手元に準備しておきましょう。

初めてログインをする方法

IG証券の口座開設審査の結果は口座開設審査の結果は登録したメールドレスに送られてきます。

普通に口申込みをすれば審査に落ちることはないと思われます。

審査完了した後、2-3営業日後に郵送で「口座開設完了のお知らせと口座有効化の手順」「入金先銀行口座」の案内が自宅に到着します。資料の中に「仮のIDパスワード」と「お客様のベストレシーバー口座番号」という記載があり口座有効化のための数字10桁の数字が記載されています。

仮のIDパスワードを入力して口座にログインをしましょう。

初めてログインをすると口座有効化フォームが表示されるので「お客様のベストレシーバー口座番号(口座有効化のための数字10桁の数字)」を入力して有効化します。これでIG証券の全ての機能が利用できます。

CFD取引のやり方

実際のCFD取引のやり方をIG証券のリアル口座を例にご紹介します。CFD取引ができる銘柄は各証券会社によって異なります。日本国内のCFD口座で取引銘柄が最も多いのがIG証券で米国・欧州・日本・中国・新興国の個別株、世界の株価指数、FX、コモディティ、債券など世界中のほぼすべての金融市場の銘柄が取引できます。

銘柄別CFD口座に切り替える

まずIG証券の取引画面にログインします。ダッシュボードが表示されるのでCFDで取引したい銘柄がある口座を選びます。

NYダウやS&P500、NASDAQ、日経平均などの株価指数を取引きしたい場合は「株価指数口座」を選択。米国・欧州・日本・中国・新興国の個別株を取引したい場合は「個別株口座」を選択。金や原油などの鉱物、小麦大豆など農産物を取引したい場合は「商品口座」を選択して各CFD口座に切り替えます。

株価指数CFDのやり方

アメリカの代表的な株価指数であるNYダウをCFDで取引してみます。IG証券のCFDではウォール株価指数という名称で取引できます。

ウォール株価指数(¥100)期限なしの発注画面です。最低取引ロット数は2ロット。最大レバレッジ10倍なので、必要な証拠金は32,509円です。1ポイント価格が変動するたびに2ロットなので200円の損益が発生します。

日経平均もCFDで取引できます。IG証券のCFDでは日本225という名称で取引できます。

日本225(¥100)期限なしの発注画面です。最低取引ロット数は0.1ロット。最大レバレッジ10倍なので、必要な証拠金は1,339円です。1ポイント価格が変動するたびに1ロットあたり10円の損益が発生します。

株式CFDのやり方

株式CFDでAmazon株を取引してみます。Amazon.com Inc -Ger期限なしの発注画面です。最低取引ロット数は1ロット。最大レバレッジ5倍なので、必要な証拠金は14,506円です。1ポイント価格が変動するたびに1ロットあたり1ユーロ(140円程度)の損益が発生します。

コモディティCFDのやり方

コモディティCFDで原油を取引してみます。WTI原油先物(\100)の発注画面です。最低取引ロット数は2ロット。最大レバレッジ20倍なので、必要な証拠金は33,766円です。1ポイント価格が変動するたびに2ロットなので200円の損益が発生します。

CFD取引がわかる!Q&Aで解決

:CFD取引の手数料はいくらかかるの?

:CFD取引ができる証券会社により異なります。IG証券の場合、株価指数は手数料無料、売り買いの価格差であるスプレッドのみが取引コストになります。

:為替手数料はどのくらいでしょうか?

:為替手数料(1ドルあたり):対円レートに対して0.5%程度の証券会社が多いようです。

CFD取引のコツがわかる!トレード手法

CFDはトレードの自由度が高い金融商品なので、さまざまな活用のコツがあります。例えば、以下のようなシーンで活用すると効果的です。

経済回復期など長期安定相場時

経済回復期など株式相場が長期的に安定成長しているときは、「買い」から入ると利益を上げるチャンスが広がります。株価が上昇している局面で、一時的に下落したタイミングを見計らって買いを入れる押し目買いが有効です。買ったときよりも売ったときの価格が高ければ、その分の差額が利益となります。

例えば、FANG+指数は米国経済の成長と共に今後も高値更新が見込めるため、買いで利益を上げられる可能性は高いです。長期安定相場では大きく下げる可能性は低いと考えられるので、レバレッジを活かして取引数量を上げるのも一つの有効な戦略になるでしょう。

FANG+指数

出所:TradingView 期間:2019年4月~2021年11月

コロナショックなど相場全体が下がっているとき

コロナショックのように株式相場全体が下落基調にあるときは、「売り」から入ることで利益を狙うことができます。株価が下降している局面で、一時的に上昇したタイミングを見計らって売りを入れる戻り売りが有効です。売ったときよりも安い価格で買い戻せば、その分の差額が利益となります。

CFD取引での売りは、VIX指数のように一度上昇した後、徐々に下がっていく傾向がある指数との相性が良いといえます。

例えば、2020年にコロナショックでVIX指数は急上昇しましたが、このとき少しずつ下がり始めた段階で売り注文を出し、低水準まで下がったところで買い戻せば、大きな利益を上げることができました。

VIX指数

出所:TradingView 期間:2019年4月~2021年11月

両建てでリスクヘッジ

CFD取引はリスクヘッジとして活用するのも有効です。買いポジションを保有している銘柄の株価が下落して含み損の状態になっている場合、CFDで同一銘柄または相関性の強い銘柄の売りポジションを建てることで、相場がどちらに動いてもそれぞれのポジションの損益が相殺されるため、損失リスクをヘッジすることができます。

例えば、アマゾンの現物株を保有していて、株価が将来的に下落すると予想したとしましょう。この場合、CFD取引を介してアマゾン株を売り持ちすることでリスクヘッジできます。予想が当たってアマゾンの株価が下落すれば、現物株の損失はCFD取引の利益で相殺され、損失を軽減できるというわけです。

このように多くのメリットがあり、幅広い広い取引が可能で使い勝手の良いCFD取引ですが、デメリットもあります。米国株のCFD取引は、デメリットもきちんと理解した上で始めることが大切です。

CFDとは?CFD取引初心者入門

CFD取引は現物資産を保有することなく、価格の変動で利益を目指す差金取引が前提になります。CFD取引に必要な投資資金は証拠金を担保に取引をするためわずか1万円程度から。投資初心者の方でも始めやすい金融商品かもしれません。少ない元手で世界中の株価指数、外国株式、金・原油のような商品など、様々な資産に投資することができます。

CFDで取引できるおすすめ銘柄

CFDでは、株価指数や商品、VIXやREITなどの金融商品の他、個別株など様々な銘柄を原資産としてレバレッジを掛けて取引することができます。世界中の金融商品にアクセスし投資機会を得ることがCFDの大きなメリットといえます。

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