ARK社のETF「IZRL」とは?運用戦略と構成銘柄【米国株投資】

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「IZRL」(Israel Innovative Technology ETF)とは?

ARK社(アーク・インベストメント)が運用設定するETF「IZRL」(Israel Innovative Technology ETF)は、健康技術、通信、技術サービス、電子技術、消費者サービス、または製造業に焦点を当てたイスラエルの技術企業の均等加重インデックスをトラックしています。このインデックスはテクノロジー企業をゆるく定義しており、ゲノミクス、ヘルスケア、バイオテクノロジー、産業、製造、インターネット、情報技術などの分野で破壊的イノベーションを主な事業とするイスラエル企業を対象としています。

このあたりはARK社らしいです。技術的な破壊的イノベーションを引き起こしている以下の業界の企業はすべて対象となります。健康技術、通信、技術サービス、電子技術、消費者サービス、または生産者製造業。競合ファンドのITEQがイスラエルのエクスポージャーを持つグローバル上場企業を対象としているのとは異なり、IZRLはイスラエルで法人化されているか、イスラエルに居住している企業のみを対象としています。このインデックスは均等にウェイトされているため、より小規模な企業へのエクスポージャーが多く、四半期ごとにリバランスされます。

「IZRL」の2020年年初来の運用成績パフォーマンス(~2020年12月24日)

出所:yahoo.co./financeより

「IZRL」の運用戦略と課題

資産残高は日本円換算約75億円と小さく、日々の流動性(1日平均の取引額)も日本円換算1.4億円と非常に低い状態です。ビット・オファーのスプレッドも$0.20程度あるようです。大口の投資家には推奨できません。

出所:etf.comより(2020/12/24時点)
※為替レートは、12/25引けの103.653を使っています。

「IZRL」の上位10構成銘柄

ゲノミクス、ヘルスケア、バイオテクノロジー、産業、製造、インターネット、情報技術などの分野で破壊的イノベーションを主な事業とするイスラエル企業を対象としています。

出所:etf.comより(2020/12/24時点)

ARK社が運用・設定するETFの種類

ARK社(アーク・インベストメント)が運用・設定する米国ETFの各銘柄について紹介していきます。ARK社(アーク・インベストメント)が運用する上場ETFは以下の7銘柄です。

ARKK(ARK Innovation ETF) 

産業イノベーション、ゲノミクス、Web x.0の3つの分野で、破壊的イノベーションの恩恵を受けることができる企業を対象としたアクティブ運用型ETF(上場投資信託)です。ARKKには、テスラモーターズ、インテュイティブ・サージカル、アリババのように、ヘッドラインによく出る最先端の企業がたくさん入っています。

ARKG(ARK Genomic Revolution ETF)

ゲノミクス関連業界のイノベーションから利益を得られるとアドバイザーが考えている企業を対象に、複数のセクターや地域にまたがってアプローチしています。ゲノムやバイオ銘柄をテーマとしたETFとなります。

ARKW(ARK Next Generation Internet ETF)

「モノのインターネット」「クラウド・コンピューティング」「デジタル通貨」「ウェアラブル・テクノロジー」などの大きな流行語に焦点を当て、インターネットの進化の次世代と見なす企業に投資をする非常に幅広いマンデートを持つアクティブ運用ETFです。

ARKF(ARK Fintech Innovation ETF)

トランザクション・イノベーション、ブロックチェーン技術などの金融セクターの仕組みを変える可能性のある技術的に有効な新商品やサービスを保有する企業に投資する「金融技術の革新」をテーマにしたアクティブ運用型ETFです。

ARKQ(ARK Autonomous Technology & Robotics ETF)

自動化やその他のテクノロジーの進歩から利益を得ているとマネージャーが判断した企業に投資するというテーマ型アクティブ運用型ETFです。

PRNT(3D Printing ETF)

3Dプリンティングおよび3Dプリンティング関連事業に直接関連する株式銘柄で構成され、3Dプリントに特化した市場初のETFです。対象となる証券には、米国、非米国先進国市場、台湾に拠点を置く企業が多く含まれるETFです。

IZRL(ARK Israel Innovative Technology ETF)

ゲノミクス、ヘルスケア、バイオテクノロジー、産業、製造、インターネット、情報技術などの分野で破壊的イノベーションを主な事業とするイスラエル企業を対象としたETFです。

ARKX(ARK Space Exploration ETF)

ARKの最新ファンドであるアーク・スペース・エクスプロレーション(ARKX)は、米国や世界の宇宙探査やイノベーションに関わる企業に焦点を当てることになります。

ARKX(ARK Space Exploration ETF)を詳しく見る

ARK社のETFを購入できる日本の証券会社はどこ?

ARK社のETFはどこの証券会社で日本国内証券会社で買えるのか?結論は日本の証券会社でETFとして直接購入することはできません。日興アセットマネジメントがARK社と日本国内で販売契約を独占的に結び「投資信託」を設定。それを多くの日本の金融機関が「投資信託」として販売しているからです。

日本の投資信託は販売手数料が、3%以上取られることもあり、運用・信託報酬は、毎年1.6~1.9%かかってしまい非常に損です。

ただひとつ直接ETFで購入する方法はあります。日本国内の外資系証券会社のIG証券でARK社(アーク・インベストメント)が運用する米国のETFの買い付けをCFDを通じて行うことができます。

現物のETFを買うことができなくても、CFDで購入すればいいのです(*CFDでETFを現物ETFと同じ金額でレバレッジ1倍で購入)。

CFDの場合、特定口座が作れないとか制約がありますが、IG証券(日本国内の外資系証券)で取引することも一考する価値があるでしょう。運用報酬にあたる費用率は毎年1%程度違います(安い)。長期間投資した場合のコストは非常に大きくなるのでIG証券のCFDを通じ当該ETFを購入すれば、取引コスト、資金効率的な運用ができます。

出所:各証券会社のホームページより

銘柄SBI証券マネックス
証券
楽天証券IG証券
ARKKなしなしなしなし
ARKGなしなしなしCFD
ARKWなしなしなしCFD
ARKFなしなしなしCFD
ARKQなしなしなしCFD
PRNTなしなしなしCFD
IZRLなしなしなしなし

※2021年2月15日時点。IG証券CFDのARK社ETFはマーケット状況により取引できなくなる可能性がありますのでご注意ください。

ARK社のETFの購入を検討すべき理由

ARK社(アーク・インベストメント)の運用するETFは2020年において最も注目され、かつ高いリターンを上げたETFシリーズです。投資している銘柄を分析するだけでも、参考になるETFだと思います。高いリターンは今年に限ったわけではありません。新しいスター・ファンド・マネージャーの誕生を見たという気分です。実際に、アーク・ウォッチャーまで現れています。この機会に、ARK社の運用するアメリカ籍ETFで投資を始めてみませんか?

ARK社のETFは証券会社で直接購入できないなどの高いハードルはありますが、多くの銘柄でCFD取引が可能です。残高がまだ小さいETFでも興味深いテーマのETFがありますので、上記のようなCFDで参加するのも一つの投資戦略だと思います。

このレポートが皆さんの役に立つことを祈っています。投資は自己責任ですので、投資の判断は投資家の方がよく吟味して自己責任でお願いします。ARK社(アーク・インベストメント)の運用するETFは今年これだけ上がったので、下がるときもあります。リスクがあることはご承知おきください。

最後に2020年はコロナショックにより想定外と誰しもが思うことが起こりました。100年に一度の危機と言われますが、2008年のリーマン・ショックの際にも100年に一度と言われました。ただし、株価の調整がこれまで以上に早くなり、底からの戻りもこれまで見たことのないような速度で株価が上昇しました。おすすめの米国ETFについてもレポートしていますので参考にしてみてください。

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