投資対象としての銀の特徴や金との違いを解説

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投資と聞くとみなさんはどんな金融商品を思い浮かべますか?人によって株式、債券、投資信託…とさまざまだと思います。

しかし、投資と聞いて「銀」を真っ先に想像する人は少ないと思います。たしかに、銀は投資対象としてかなりマイナーな部類ですが、安全資産として有名な金にも引けを取らない魅力を持っています。

そこで今回は、投資を始める、もしくは投資をしている人であれば知っておきたい投資対象としての「銀」の特徴やメリットについて紹介していきたいと思います。

なぜ銀は投資対象になっているのか

銀が投資対象になるほど価値があるのは、「有用性」と「希少性」の2点が大きな理由です。

かつて銀は、貨幣として広く用いられ、金本位制の前には「銀本位制」という銀を貨幣価値の裏付けに用いていたこともありました。

そして、現在では工業用として「半導体」や「電子材料」として多く利用されています。

そのほかにも、ファッションアイテムとしても重宝されており、金のような装飾としての側面と、工業用という実用的な側面も持ち合わせている非常に汎用性の高い金属として人気を集めています。近年では医療分野でも需要が高まりつつあり、実需が廃れることはなかなかなさそうです。

金と比べると希少性は低いものの、工業分野で大きな需要があり、その需用量が供給量に比べて大きいため結果的に「希少性のある金属」としての立ち位置を守っています。

こうした、私たちの実生活にも直結している「有用性」と需用量が多いがゆえの「希少性」が理由で、銀は投資対象となっているのです。

投資対象としての銀の特徴

銀の価格は、金価格と比べると「およそ66分の1(2020年9月現在)」となっており、手軽に手が出せる貴金属として個人投資家からも人気です。

また金と同様に、株式などのリスク商品の価格が急落した際は、安全資産として買われるため価格が上昇することもしばしば見受けられます。もちろん、インフレ対策として買われることもあります。

銀と金の大きな違いとしては、「市場規模が小さく価格の変動幅が大きい」という点があげられます。銀は金ほど投資対象としての知名度がなく市場参加者も少ないため、大口投資家の動向で価格が大きく変動することもあります。

また、銀価格は、工業利用が主な用途になっているため、景気に大きく左右されます。ですから、好景気のときは銀需要が増え価格が上がり、不景気では価格が下落することが多いです。

銀の過去20年間の値動きをチャートで確認

過去の銀相場の値動きを、銀先物のチャートとともに確認していましょう。

上記のチャートからもわかるように、銀の価格は2001年から2011年の10年間で約9倍も高騰しています。同期間の金価格は6倍弱にとどまっており、貴金属価格が上昇トレンドの際、銀はとても優良な投資先になることがわかります。

しかし、上昇幅も大きければ下落幅もかなり大きいのが銀の難点です。2020年3月のコロナショックでは、大きく値を下げました。しかし、コロナ収束後の景気回復への期待と安全資産買いの動きから価格は大きく反発しました。

コロナショック前後の銀先物チャート(日足)

銀に投資する際は、価格の変動幅が大きいこと、景気に左右されやすいことをしっかり把握するようにしましょう。

時には投機対象に

銀は時に盛大な投機先になる場合がります。

歴史的に有名な二つの相場を紹介しましょう。

▼ハント相場

1989年、貨幣とともに工業用としても広く利用されていた銀が金と比べて安価だった点に着目したハント兄弟が銀の買占めを行いました。その結果、5ドル前後で推移していた銀価格が高騰。50ドル近辺まで上昇しました。しかし、銀は一般家庭でも銀食器のような需要があり流通していたため、価格高騰に対して一般家庭から銀食器等を買い入れて鋳つぶして利用するなどの市場供給が図られ銀価格は暴落し、ハント相場は終わりました。

▼太陽光バブル

銀は貴金属の中でもトップクラスの熱伝導率、電気伝導率を誇ります。その需要は、2011年からの太陽光発電ブームで高まりました。原油等の価格高騰に伴う火力発電のコスト増、そして東日本大震災に伴う原子力発電の危険性へのリスクから、安心と安全性を兼ね備えたエコ・エネルギーである太陽光発電に対しての注目度が高まったのです。その結果、再び銀が急騰し20ドル台から49ドル超まで押し上げられました。

金と違って流動性も低いため、値動きが軽い点が銀の値動きの特徴といえます。

銀に投資をする方法

最後に、個人投資家が銀に投資する方法をいくつか紹介していきたいと思います。銀へのメジャーな投資方法は以下の5つです。

最低資金目安特徴
銀地銀数万円〜・実物資産として保有可能・実用品としても使える
純銀積立1000円〜・少額から投資可能・管理の手間がない
銀価格に連動するETF1000円〜・少額から投資可能・売買がしやすい
銀価格に連動する投資信託数百円〜・少額から投資可能・自動積立ができる証券会社もある
CFD、先物取引数千円~・大きな利益を狙うことができる(※その分リスクも大きいので注意が必要)

もし、銀への投資を考えている方は、上記の方法の中から自分が興味のある、もしくは運用方針にあった投資方法を選んで投資をしてみてください。

まとめ

今回は「銀」について紹介してきました。投資対象としはマイナーな銀ですが、過去の値動きや少額から投資ができる点など隠れた魅力のある金融商品のひとつであることは理解いただけたかと思います。

ゴールドほど有名ではないですが、その値動きの良さから投資での高いリターンを見込める可能性があります。バイ&ホールドの投資家が多い金と違い、トレーディング向けに好まれるのが銀と言えそうです。

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