高配当投資は米国株がおすすめ!

投資に挑戦しようと考えている方の多くは、売却益を狙った投資を思い浮かべている人が多いのではないでしょうか。

たしかに投資スタイルとして、売却益(キャピタルゲイン)を狙う方法も良いですが、高配当銘柄に投資して継続的なインカムゲインを狙ってみるという投資スタイルも知っておいて損はないはずです。

高配当銘柄投資でオススメしたいのが「米国株」です。米国株は、日本株とくらべ分配金の支払いタイミングが早かったり、平均利回りが高かったりと高配当投資をするのにピッタリです。

今回は、高配当銘柄投資をする際にも役に立つ、米国株の高配当銘柄に関する基本的な知識から実際の高配当銘柄までわかりやすく紹介していきます。

1.高配当銘柄はなぜ米国株がおすすめなのか

まずは、「高配当銘柄はなぜ米国株がおすすめなのか」という点について解説していきます。高配当を狙うのに米国株をオススメする理由は以下の3点です。それでは、1つずつ確認していきましょう。

・配当の時期が企業ごとに分散されている
・配当金が支払われる回数が多い
・1株から買える

1-1.配当の時期が企業ごとに分散されている

まず、一点目は「配当の時期が企業ごとに分散されている」という点です。日本株では、企業によって異なりますが、多くの企業は年に1回か2回配当金を株主に分配しています。

3月決算の会社であれば、6~7月に支払われることがほとんどです。となると、日本株の場合分配金を受け取れる月は限られてきますよね。

しかし米国株の場合、配当金が支払われる時期が企業ごとに分散されているため、複数月に渡って配当金を狙うことが可能になります。

例えば米国の有名企業、JPモルガン・チェースとアップルの配当時期は以下の通り、ひと月ずれています。そのため、この2銘柄にバランス良く投資を行うと、年に8回も配当金を受け取ることができます。

企業名配当時期
JPモルガン・チェース1月、4月、7月、10月
アップル2月、5月、8月、11月

さらに、こ2社に加えて、配当時期の異なる「Microsoft(マイクロソフト)」の株式を所有していれば、毎月配当金が入ってくることになります。

企業名配当時期
JPモルガン・チェース1月、4月、7月、10月
アップル2月、5月、8月、11月
マイクロソフト3月、6月、9月、12月

毎月の給料に加えて米国大手企業の配当金が入ってくるとすれば、普段の生活がより豊かになるかもしれませんね。

1-2.配当金が支払われる回数が多い

お気付きの方も多いかもしれませんが、前節で使った表をもう一度見てみましょう。日本株は年に1、2回の配当が多いのに対し、米国株は年4回の配当が基本となっているんです。

そのため、日本株で毎月配当が入るように優良銘柄を探すのことは、高難度ですが、米国株であればそこまでハードルは高くありません。

ちなみに、上記3社はダウ平均にも採用されている超有名銘柄です。配当金の無理な分配で倒産や業績が悪化するなどの心配もほとんどありません。

特にアップルやマイクロソフトのなどのテック企業は、今後の成長にも期待できる銘柄ですから、配当金と値上がり益を一挙両得することも夢じゃなさそうですね。

1-3.1株から買える

米国株をおすすめする理由はもうひとつあります。それは売買単位が基本的に「1株」であることです。日本株では100株(1単元)での売買が基本ですが、米国株は1株から取引することができます。

そのため、投資資金があまり潤沢でなくても気軽にチャレンジできます。まずは少額から米国株に投資してみて、雰囲気がつかめたら資金量を増やすのもいいですね。

2.米国株で高配当銘柄ランキング

米国企業はどれほど、高配当銘柄が多いのでしょうか。時価総額500位以内の企業を配当利回りトップ15をスクリーニングしました。

順位銘柄名予想配当利回り(%)
1バークレイズ26.62
2ナットウェスト・グループ18.98
3ロイヤル・ダッチ・シェル13.13
4ビー・ピー11.58
5イタウ・ウニバンコ・ホールディング11.27
6ウエストパック・バンキング11.04
7シュルンベルジェ10.3
8リオ・ティント10.25
9バンコ・ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリ10
10サンカー・エナジー9.64
11アルトリア・グループ9.29
12フォード・モーター8.65
13エクソン・モービル8.43
14ウェルズ・ファーゴ7.78
15ブリティッシュ・アメリカン・タバコ7.49
※2020年8月28日時点

日本企業で配当利回りが7%の銘柄は数えるほどしかありませんが、米国企業であれば、これだけあるのです。また利回りは2.5%程度ですが、ヘルスケア商品で有名なジョンソンエンドジョンソンは、57年連続増配を行うという驚異的な株主還元を行っています。

3.まとめ

今回は、米国株の高配当銘柄について紹介してきました。記事を読んでいくにつれて、「米国株やってみたい」と思った方も多いのではないでしょうか。

投資と聞くとハードルが高く感じられるかもしれませんが、かの有名な投資家ウォーレンバフェット氏も、38ドルの株を3株買ったのが初めての投資だったと言われています。最初の投資で、早く売りすぎて失敗だったと話しているのですが、投資を始めたばかりでは売買タイミングに迷ってしまいます。そんな人には、高配当銘柄は安心ではないでしょうか。

米国企業は日本企業よりも株主還元の意識が高く、株主優待という制度がないだけ高い配当金を行えます。そのため、投資資金が集まりやすく、値上がり益と配当益の両方を狙うる可能性が高いといえます。

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