グローバルX EMFM~新興国・フロンティア市場ETFの評価

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グローバルX EMFMの概要

グローバルXのEMFM(Next Emerging & Frontier ETF)は、小規模な新興市場とフロンティア市場の両方を対象とした数少ないETFの1つです。このファンドは、クウェート、カタール、ベトナムなどのフロンティア市場だけでなく、BRICs、台湾、韓国などの主要な新興国市場を除外しています。

その結果、インドネシア、南アフリカ、タイ、マレーシア、メキシコなどの小規模な新興市場へのエクスポージャーが増加しています。EMFMは、時価総額で構成銘柄を選定する一方で、多くのフロンティア市場の企業を除外することができる厳しい流動性基準を適用しています。ポートフォリオでは、新興市場企業に75%の固定ウエイトを、残りはフロンティア市場にウエイトで構成されています。保有銘柄は、これら2つのバケット内で投資上限付き加重されています。EMFMは、ほとんどの新興市場ファンドよりもかなり多くの費用率です。資産総額が小さいため流動性も小さいことから、その将来の存続については疑問視されます。

ティッカー 名称 経費率 資産残高 1日平均取引額
(億ドル) 円換算
(億円)
取引額
(百万ドル)
取引額
(億円)
EMFM Global X MSCI Next Emerging & Frontier ETF 0.66% 0.17 17.12 0.04 0.04
設定日 銘柄数 PER PBR 配当
利回り
2020年年間
パフォーマンス
3年間
パフォーマンス
2016/5/9 203 16 1.7 2.6% -3.2% -5.3%

出所:ETF.comより  2020/12/31時点

グローバルX EMFMが取引できる証券会社

グローバルX EMFM~新興国・フロンティア市場ETFが取引できる日本国内のネット証券会社です。SBI証券、マネックス証券、楽天証券、DMM証券で取扱いはありません。IG証券でCFDの取引ができません。

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グローバルX EMFMの国別構成比率

サウジアラビア10.40%
インドネシア9.50%
ベトナム9.10%
タイ8.80%
クウェート8.00%
マレーシア7.80%
南アフリカ6.90%
メキシコ6.50%
アラブ首長国連邦(UAE)4.80%
フィリピン4.60%
出所:ETF.comより 2020/12/31時点

グローバルX EMFMのセクター別構成比率

金融39.10%
通信・サービス15.10%
耐久財11.40%
一般消費財7.00%
エネルギー6.80%
工業6.30%
公益5.20%
素材4.50%
ヘルスケア2.40%
テクノロジー2.40%

グローバルX EMFMの保有株式上位10銘柄

WALMEX:メキシコウォルマート・デ・メヒコ Wal-Mart de Mexico SAB de CV1.89%アメリカのウォルマートがメキシコで運営する小売会社。食品、 衣料、その他の商品をさまざまな形態の店舗で販売する。ウォルマート・スーパーセンター、卸売店のサムズ・クラブ、ディスカウントストアのボデガ、スーパーマーケットのスペラマを経営。
2222: サウジアラビアサウジアラムコ Saudi Arabian Oil Company (Saudi Aramco)1.81%サウジアラビアの石油探査会社。炭化水素の探査、生産、精製、流通、輸送のほか、原油の販売に従事する。世界各地で事業を展開。
TLKM: インドネシアテルコム・インドネシア PT Telkom Indonesia (Persero) Tbk Class B1.71%インドネシアの電気通信会社。電話、テレックス、電報、衛星、リース回線サービスなどの国内電気通信サービスを提供する。電子郵便、移動通信、携帯電話サービスも手掛ける。
BBCA: インドネシアバンク・セントラル・アジア PT Bank Central Asia Tbk1.63%インドネシアの商業銀行。証券管理・事務代行、信託、金融機関の年金基金管理にも従事。子会社を通じて、リース、消費者金融 サービスも提供。
7010: サウジアラビアサウジ・テレコム Saudi Telecom Co.1.59%サウジアラビアの通信サービス会社。固定回線、リース回 線、テレックス、電報、インターネット接続、ウェブサイト・ホスティング、移動通信、ポケットベル、公衆電話などのサービスを提供する。
PTT.R: バンコクタイ石油公社 PTT Public Co., Ltd. NVDR1.58%タイの石油・ガス会社。天然ガス、原油、潤滑油、航空・海洋・石油化学製品の生産製造、輸送、販売に従事する。フリートカード、倉庫、電子請求提示、その他関連サービスを提供。タイで事業を展開。
NBK: クウェートナショナルバンク・オブ・クウェート National Bank of Kuwait K.S.C.1.51%クウェート最大の金融機関であり、中国、ジュネーブ、ロンドン、パリ、ニューヨーク、シンガポールに支店と子会社を持ち、レバノン、ヨルダン、エジプト、バーレーン、サウジアラビア、イラク、トルコ、アラブ首長国連邦に中東全域で事業を展開している。
SMPH: フィリピンSMプライム SM Prime Holdings, Inc.1.47%フィリピンの不動産開発会社。子会社を通じて、住宅用不動産、ショッピングモール、オフィス、ホテル、およびコンベンションセンターを開発する。
ETISALAT: UAEエミレーツ・テレコミュニケーションズ・グループ Emirates Telecommunications Group Company PJSC1.46%アラブ首長国連邦に本拠を置く電気通信サービス・プロバイダーです。主な事業内容は、電気通信サービス、メディア、関連機器の提供、国際的な電気通信事業者やコンソーシアムへの契約・コンサルティングサービスの提供などです。当社は子会社とともに、情報通信技術(ICT)、固定電話、モバイル、インターネット、音声、データ、接続サービス、モバイル、ワイヤレス、決済、セキュリティ、メッセージングサービス、デジタルソリューションなどのソリューションやサービスを提供しています。
VIC: ベトナムビングループ Vingroup Joint Stock Company1.42%ベトナム最大の私有企業であるコングロマリット。事業は不動産、ホテル・リゾート開発、遊園地事業、小売業、病院事業、教育事業など多岐に渡る事業を展開。
SCOM: ケニア・ナイロビサファリコム Safaricom PLC1.34%ケニアのモバイルネットワークオペレーター。ケニアで最大の通信プロバイダーであり、東および中央アフリカ地域で最も収益性の高い企業の1つ。

グローバルX EMFMの評価

新興国株式のなかでも、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)を除いたその先の新興国の株式に投資するETFです。中東諸国や東南アジア、アフリカといった国々の株式で、金融やエネルギー、通信といった経済基盤を構成する企業が中心となっています。個人的には、新興国に関しては資源国の方が面白いと思っていますが、めずらしいコンセプトのETFなので紹介します。

過去2年間のグローバルX EMFMのパフォーマンス

エマージング株式SCHEとの比較

出所:Yahoo.com/Finance

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