グローバルX GNOM ~バイオテックETFの評価

ETF

グローバルX GNOMの概要

グローバルXのGNOM(バイオテックETF)はGlobal Xのバイオテックに集中投資するETFです。特にゲノミクスに重点を置いています。このファンドは、以下の5つの事業活動から収益の50%以上を得ている企業を含むことで、このセクターの説明をより明確にしています。(i) 遺伝子編集、(ii) ゲノム配列決定、(iii) 遺伝子医療・治療薬の開発・検査、(iv) 計算機ゲノミクス・遺伝子診断、および/または(v) バイオテクノロジーの5つの事業活動から50%以上の収益を得ている企業を対象としています。中堅・中小企業を含む場合もあり、構成銘柄は時価総額加重型です。

グローバルX社のレポート
https://globalxetfs.co.jp/funds/gnom/

ティッカー 名称 経費率 資産残高 1日平均取引額
(億ドル) 円換算
(億円)
取引額
(百万ドル)
取引額
(億円)
GNOM グローバルX ゲノム&バイオテクノロジーETF 0.50% 1.20 123.75 1.37 1.41
設定日 銘柄数 PER PBR 配当
利回り
2020年年間
パフォーマンス
3年間
パフォーマンス
2019/4/5 41 -18 5.3 NA 51.3% NA

グローバルX GNOMが取引できる証券会社

グローバルX GNOM ~バイオテックETFが取引できる日本国内のネット証券会社です。SBI証券、マネックス証券、楽天証券で取扱いがあります。IG証券でCFDの取引が可能です。

ティッカー日系ネット証券IG証券
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GNOM有り有り有りなし有り

バイオテックへの投資の評価

ゲノミクスと健康な未来

新型コロナの感染拡大によって、先進医療やヒトノゲノムやワクチン開発などで昨年は大きな注目を受けました。しかし、世の中の病気はCOVID-19だけではありません。数多くの病気が世の中に存在しています。今現在遺伝子治療について注目が集まり、新しい技術や薬の開発も研究中です。

COVID-19は、ゲノミクスが解決しようとしている多くの公衆衛生上の戦いの一つに過ぎません。ヒトゲノムについてはまだ多くのことがわかっていません。研究者や薬剤開発者は、その知識をどのように活用するかについての研究を進めています。いくつかの遺伝子治療薬は、すでに様々な慢性疾患を治療するための承認を得ています。例えば、Sarepta Therapeutics社のFDAが承認したVyondys 53は、特定の遺伝的特徴を持つ患者のデュシェンヌ型筋ジストロフィーを治療するものです。

遺伝子治療のパイプラインは遅れているわけではありません。米国の臨床試験データベースには、がん、慢性疾患、感染症、遺伝性疾患などを対象とした400以上の遺伝子治療薬が臨床試験中です。CRISPR 治療薬と Vertex Pharmaceuticals の鎌状赤血球疾患治療のための遺伝子編集療法は、1/2 段階の臨床試験に成功し、FDA から再生医療先進療法の指定を受けたばかりです。

遺伝子治療薬の使用例と市場は、ヒトゲノムとの相互作用や操作の方法がさらに明らかになれば、今後も拡大・発展していく可能性があります。

グローバルX GNOMの保有株式上位10銘柄

CRSP:NASDAQCRISPRセラピューティクスCRISPR Therapeutics AG5.3%スイスのバイオ医薬品企業。ゲノム編集に従事し、遺伝子ベースの病気の治療に使用される「CRISPR/Cas9」プラットフォームを開発する。スイス、米国、英国で事業を展開する。「CRISPR」ベースの開発をバイエルとバーテックス・ファーマシューティカルズと協業する。
EDIT:NASDAQエディタス・メディシン Editas Medicine, Inc.4.7%アメリカのライフサイエンス企業。病原性遺伝子のゲノム編集により、遺伝子関連疾患を治療する。ゲノム編集プラットフォーム「CRISPR/Cas9」を商標登録し、特定のDNAを認識し削除した後ゲノム配列を編集する技術を開発。同社プラットフォームにはヌクレアーゼ、送達システム、ゲノム編集などを含む。
NTRA:NASDAQナテラ Natera, Inc.4.6%アメリカの遺伝子検査サービス会社。主に出生前の遺伝子検査を提供する。体外受精において、着床前遺伝子スクリーニングを提供し、染色体異常や遺伝性遺伝子の状態を解析することで、受精胚の選択を可能にする。また、胎児の染色体異常を発見する検査や実父確定検査なども提供する。
PACB:NASDAQパシフィック・バイオサイエンシズ・オブ・カリフォルニア Pacific Biosciences of California, Inc.4.6%アメリカのバイオ研究会社。遺伝子解析のための技術を開発、製造、販売する。ナノファブリケーション、生化学、分子生物学、表面の化学的性質と光学の発展を組み合わせることで、一回の分子反応で生体分子のリアルタイム分析が可能な単一分子リアルタイム(SMRT)技術プラットフォームを開発した。
RARE:NASDAQウルトラジェニックス・ファーマシューティカル Ultragenyx Pharmaceutical, Inc.4.5%アメリカのバイオ医薬品企業。消耗性代謝性遺伝子疾患の治療薬の開発、商品化に従事。X連鎖低リン血症の治療用ヒトモノクローナル抗体、ムコ多糖症7向け酵素補充療法、およびリソソーム蓄積症向け前臨床開発における酵素補充療法などの生物製剤に加え、トリヘプタノインなどの基質補充療法の開発を手掛ける。
ARWR:NASDAQアローヘッド・リサーチ Arrowhead Pharmaceuticals, Inc.4.0%アメリカのバイオ医薬品会社。疾患を引き起こす遺伝子をRNA干渉に基づき効率的に鎮め、難治性疾患を治療する薬剤を開発。主要製品は、慢性B型肝炎の治療のためにB型肝炎ウイルスを対象とするRNA干渉基盤の治療薬ARC-520である。
ILMN:NASDAQイルミナ Illumina, Inc.3.8%遺伝学および健康についての理解を推進する為の統合的なソリューション・プロバイダー。遺伝的変異および遺伝子機能の大規模解析を行うための包括的なライフサイエンス・ツールとシステムの開発、製造、販売を行う。顧客は世界中のさまざまな学術機関、政府機関、製薬企業、バイオテクノロジー企業、および他の主要な機関を含む。
SRPT: NASDAQサレプタ・セラピューティックス Sarepta Therapeutics, Inc.3.7%アメリカのバイオ医薬品会社。奇病と伝染病両方の治療に用いる独自のRNA(リボ核酸)ベースの治療法発見と開発を手掛ける。また、マールブルグ出血熱ウイルスのための薬剤候補AVI-7288や、H1N1インフルエンザ薬候補、エボラ出血熱ウィルスの薬剤候補の開発にも従事する。
A: NYSEアジレント・テクノロジーズ Agilent Technologies, Inc.3.7%アメリカの分析機器メーカー。通信ネットワーク企業や携帯端末メーカーなどに電子計測機器を提供。化学分析機器にはガスクロマトグラフ、分光分析装置、原子吸光分析装置などを含む。また、バイオ分析機器やDNAマイクロアレイなどをライフサイエンス業界に提供する。
BMRN: NASDAQバイオマリン・ファーマシューティカルズ BioMarin Pharmaceutical Inc.3.7%アメリカの医薬品メーカー。主製品は承認薬5品:ムコ多糖症I治療薬Aldurazyme、ムコ多糖症VI治療薬Naglazyme、フェニルケトン尿症治療薬Kuvan、ランバートイートン筋無力症候群治療薬Firdapse、ムコ多糖症IV・モルキオ症候群タイプA・リソソーム蓄積障害治療薬VIMIZIM。
出所:ETF.comより 2020/12/31時点

過去2年間のGNOMのパフォーマンス

競合するBBHとの比較

出所:Yahoo.com/Finance

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