
この記事のポイント
- FXを始めるには口座と資金、端末とネットがあればOK
- 口座開設は簡単かつ無料
- まずは取引ツールの使い方と注文方法をマスターしよう
- 初心者を早く卒業するには、経験あるのみ
FXの始め方は、とても簡単です。
必要書類や口座開設の方法なども決して難しくはなく、今すぐ申し込みを完了して早ければ即日からトレードを始めることもできます。そしてFXを始めたら、次に目指すべきは「初心者からの卒業」です。
当記事ではそのためのロードマップとアイデアを紹介しているので、FXの始め方と併せてお読みください。
目次 ー Contents
FXを始めるのに必要なもの4点
FXを始めるために必要なものは、以下の4つです。
言い換えると、必要なものはこの4つだけということ。
しかもこれらはいずれも簡単に用意できるもので、1つめにあるFX口座もこれから開設すれば最短で即日のうちに用意ができます。
ここでは、この4つについて項目別に解説していきます。
- FX取引口座
- 運用資金
- パソコン・スマホ・タブレット
- インターネット環境
①FX取引口座
FX取引口座とは、FX取引サービスを提供している業者の口座のこと。株取引を始めるには証券会社の口座が必要になりますが、それと全く同じです。
「外為どっとコム」「みんなのFX(トレイダーズ証券)」「DMM FX」など、テレビやネットのCMなどでおなじみのFX会社もあると思います。
これらの業者の口座を開設すれば、今すぐFXを始めることができます。
なお、この記事で取り上げているFX会社はいずれも金融商品取引業者として金融庁に登録している健全な業者です。
金融庁への登録をしているFX会社であれば決して怪しいことはなく、安心してFXを始められます。
後述しますが、FXの口座開設はとても簡単です。しかも、無料です。
海外のFX業者はキケン?
FX業者には大きく分けて、国内業者と海外業者があります。
● 国内業者:本社が日本国内にあって金融商品取引業者として登録している業者のこと。
● 海外業者:文字通り海外に本社や拠点がある業者のこと。
海外のFX業者の中には金融庁への登録をしておらず、日本国内では無登録業者という位置づけの業者があります。 日本語でサービスを提供しているので混同しそうになりますが、無登録の海外FX業者は出金に応じてもらえないなどのトラブルが多発しており、金融庁が注意喚起をしています。
これからFXを始めるにあたって、海外業者はトラブル防止や信用の観点からおすすめしません。金融商品取引業者の登録番号を表示しているか、もしくは金融庁が公開している登録業者の一覧に記載があるかを確認してから口座開設をするようにしましょう。
⇒ 免許・許可・登録等を受けている業者一覧(金融庁)
②運用資金
FXを始めるための資金は、無理なく用意できる金額があれば十分。
FX会社によっては、100円から始めることもできます。
最初から大きな金額を運用するよりも、まずは少額から始めてFXの世界に慣れることをおすすめします。
その理由は、FXにレバレッジの概念があるからです。
レバレッジとは
レバレッジは「てこの原理」の「てこ」を意味する言葉で、少額で大きな規模の運用ができる仕組みのこと。

FXでは最大25倍までのレバレッジをきかせることができるため、仮に米ドル/円が130円の時に1,000通貨分のポジションを保有するために必要な証拠金は13万円に大して25分の1なので、わずか5,200円です。
FX会社によっては1通貨単位で取引できるところもあるので、その場合だと米ドル/円は149円程度、豪ドル/円は97円程度で投資できます(2024年2月9日時点のレート)。
超少額取引は「FXの世界を体験する」という意味合いが強く、FX初心者の多くは1,000通貨単位から始めている人が大半です。
1,000通貨単位のFX取引であれば、5万円や10万円といった資金からでも十分始められます。
このようにFXのレバレッジは資金が少ない人に投資機会を広げてくれる仕組みですがひとつご注意を。
レバレッジを高くしすぎて無茶な取引をしていると大きな損失につながることがあるため、最初は少額でリスクを抑えながら始めることを強くおすすめします。
■100円から始められるFX会社(最小取引単位が1通貨)
MATSUI FX | |
---|---|
取引手数料 | 無料 |
最小取引単位 | 1通貨 |
通貨ペア数 | 20種類 |
米ドル/円スプレッド | 0.2銭※1 |
公式サイト | ![]() 公式サイト |
③パソコン・スマホ・タブレット
FX取引では主にパソコンやスマホといったコンピューター端末を利用します。
証券会社の担当者に売買注文の電話を入れていた時代とは違って、投資家自身がパソコンやスマホ向けに用意されている専用ツールを用いて売買注文を出します。
これらの取引ツールはFX会社から無料で提供されているため、口座開設をすれば今すぐ利用可能です。
最近ではスマホの性能向上に合わせてスマホ向け取引ツールも進化しており、パソコンがなくてもスマホだけでFX取引を完結することもできます。
④インターネット環境
FX取引では最新のレートやチャートなどの情報を入手し、売買注文をFX会社に送信する必要があります。
これらの通信をするために、ネット環境が必要になります。
リアルタイムで配信されるレート情報を受信するためにネット環境は常時接続されている必要がありますが、速度については一般的なネット回線であれば問題ありません。
また、スマホでFX取引をする場合であっても一般的な3G、4Gといった回線スピードで問題なく取引できます。
日常的にパソコンやスマホなどでネットサービスを利用している人であれば、その環境をそのままFXにも利用できます。
FX取引口座の開設方法(所要時間:最短10分)
FX取引口座を開設するのに必要なステップは、次の4つです。
たったこれだけで、しかも所要時間は最短で10分程度。
よりスムーズに口座開設ができるよう、それぞれの項目のポイントや準備しておきたいものについて解説します。
- 口座開設したいFX会社を決める
- 必要書類を準備する
- 公式サイトから手続きする
- 取引口座に入金する
①口座開設したいFX会社を決める
最初に、口座を開設したいFX会社を決めます。
たくさんのFX会社があってそれぞれに特徴が異なるため簡単に選べないという場合は、以下の表を活用してください。
それぞれのFX会社の特徴や強みを表にまとめているので、これから始めるFXの方向性や好みに合うFX会社を探してみてください。
チェックポイント | 解説 | おすすめFX会社 |
---|---|---|
スプレッド(手数料) | 売りと買いそれぞれのレートの差のこと。FXではスプレッドが実質的な手数料なので、狭いほうが低コストで取引ができる。 | ![]() 公式サイト |
スワップポイント | 異なる2つの通貨間で金利差がある場合、それを調整するために受け渡しされるのがスワップポイント。 高金利通貨など日々のスワップポイントが大きいFX会社は長期的なスワップ狙いの投資に有利です。 | ![]() 公式サイト ![]() 公式サイト |
取引ツール | 取引ツールは投資家にとっての道具であり武器。使いたいチャートが実装されていること、見やすいこと、使いやすいことなどを判断材料に選ぼう。 | ![]() 公式サイト ![]() 公式サイト |
口座開設数・ 取引高などの実績 | 口座数や取引高が多いということは、それだけ多くの人に支持されているということ。 安心感のあるFX会社を選びたい場合は、こうした実績で選ぼう。 | ![]() 公式サイト |
トレードスタイル | 特定のトレードを実践したい場合、禁止されていないかどうかも判断材料に。 特にスキャルピングはFX会社によって禁止されていることがあるので要注意。 | ![]() 公式サイト ![]() 公式サイト |
どうしても決めきれないときは?
この一覧表にある解説を見てもよく分からない、決めきれないという人もいるかと思います。
その場合は「最も人気のあるFX会社」という視点で選んでみてはいかがでしょうか。
多くの人に支持されていることには理由があるはずで、また多くの人が支持しているということはオールマイティ的な魅力があると考えられるからです。
その意味で選ぶと、2022年の東証プライム上場企業グループのGMOクリック証券が有力です。
②必要書類を準備する
FX口座の開設には、本人確認のための書類とマイナンバーが分かる書類が必要です。
これは他人によるなりすましや架空名義口座、さらには架空名義口座を用いたマネーロンダリングなどを防止するために法律で定められているもので、どのFX会社でも同じ書類が必要になります。
本人であることを確認できる書類とマイナンバーが分かる書類が必要ということは、この両者を1枚で満たしているマイナンバーカードがあると最も簡単に口座開設ができます。
マイナンバーカードを持っていない場合であっても、免許証やパスポートなど写真入りの証明書類があればスマホのカメラ機能を使って簡単に本人確認と提出ができます。
個人情報の取り扱いは大丈夫?
ここで取り扱われる書類の情報は、重要な個人情報です。 こうした個人情報の取り扱いに不安を感じる人もいると思いますが、FX会社はこうした情報の管理には特に万全を期しており、目的外使用や漏洩などがないように徹底されています。
個人情報の保護や管理方針については、どのFX会社も専用のページを設けて「個人情報保護方針」の声明を発表しており、不安の解消に取り組んでいます。
③公式サイトから手続きする
口座開設は、FX会社の公式サイトから行います。
各社の公式サイトには必ず「口座開設」のボタンやリンクがあるので、そこから口座開設の手続きを進めていきましょう。
(当サイトのバナーやリンクからもFX会社の公式サイトへ移動できます)
大まかな流れは、以下の通りです。
【1】口座開設フォームに必要事項を入力
口座開設フォームでは、氏名や住所、電話番号、勤務先、年収、保有資産、投資経験などの入力欄があります。
指示に従って入力していくだけなので、決して難しくはありません。
入力する情報の内容にもよりますが、10分程度で入力を完了します。
【2】スマホ認証で書類の提出と本人確認をする
申し込みをしている人が本人であることを確認するために、マイナンバーカードや免許証、パスポート、健康保険証などの確認書類を提出します。
スマホがあればカメラで撮影した画像を送信するだけなので、書類を郵送したりといった作業は不要です。
マイナンバーカードがあると1枚だけで本人確認とマイナンバーの提出を完了できるので、持っている人は活用しましょう。
本人確認のために自分自身の顔写真を撮って送信するFX会社もあるので、本人確認書類と併せてあらかじめ準備しておくとスムーズです。
【3】IDとパスワードを受け取る
口座開設が完了したら、登録したメールアドレスにIDとパスワードに関連する情報が届きます。
FX会社によっては住所の確認を兼ねて郵送で届く場合もありますが、スピードを重視しているFX会社が多いので、郵送物が届く前にメールでログイン情報が届く場合が大半です。
IDとパスワードを受け取ったら、早速ログインしてみましょう。
④取引口座に入金する
口座の開設ができたら、あとは入金をすればいつでもFX取引が可能になります。
入金についてはほとんどのFX会社がクイック入金の仕組みを採用しているため、提携銀行から瞬時に入金できます。
振込手数料は無料ですし、ほんの数秒程度で口座残高に反映されるので、クイック入金が最も便利です。
大手メガバンクや主要なネット銀行、地方銀行などと提携しているFX会社が多いですが、FX会社によってはとても多くの銀行と提携していることもあります。
■提携銀行の多いFX会社
みんなのFX | ヒロセ通商 | |
---|---|---|
提携銀行数 | 約380行 | 約380行 |
最小取引単位 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
通貨ペア数 | 34種類 | 51種類 |
米ドル/円スプレッド | 0.2銭※1 | 0.2銭※2 |
公式サイト | ![]() 公式サイト | ![]() 公式サイト |
※2 午前10時〜翌日午前4時、原則固定(例外あり)
トレードの始め方と注意点
口座開設と入金を完了したら、いよいよFX取引が可能になります。そこで、ここからはFX取引の始め方に関する解説に進みましょう。
FX取引を実践するために必要なのは取引ツールと、それを操作するための知識です。
- 取引ツールを準備する
- 取引ツールの使い方を覚える
- 注文方法を覚える
- 新規注文をする
- ポジションを決済する(トレード完了)
①取引ツールを準備する
FX取引をするためには、チャートや経済ニュースをチェックして、それに基づいた売買戦略を反映するための注文を出す必要があります。
これらの機能をすべて備えているのが、FX取引ツールです。
FX会社は口座開設者向けに取引ツールを無料で提供しており、その種類も多彩です。
多くのFX会社はパソコン向けのダウンロード版多機能ツールとインストール不要のブラウザ版ツール、そしてスマホアプリを用意しています。
こちらは、外為どっとコムで利用可能なパソコン向けダウンロード版取引ツールです。

こちらはブラウザ版です。

やはりダウンロード版のほうが機能面、デザイン面において本格的なツールであることが見た目でも分かると思います。
さらに、スマホアプリも見てみましょう。

スマホは画面が小さいので、どうしても表示できる内容に限界があります。
しかしながら最近ではスマホだけでFX取引を完結する人も多くなっており、FX会社はスマホアプリの使い勝手や機能性などを高めています。
FX会社以外の高機能チャートツール
ここでは外為どっとコムを例にFX会社の取引ツールについて紹介しましたが、それ以外にも本格的なチャート分析が可能なツールがあります。 世界的な知名度を誇る代表的なものとしては、MT4(Meta Trader 4)やMT5(Meta Trader 5)、そしてTradingViewなど。
いずれも使用できるチャートの種類がとても多いことやカスタマイズ性に優れているなどの特長があるので、FX会社の取引ツール以外の選択肢が欲しい場合は検討してみましょう。
これらの取引ツールでどれを利用するかは、投資家それぞれの好みや生活スタイルに合わせるのがよいでしょう。
本格的なチャート分析をするのであれば大きな画面が使えるパソコン向けのダウンロード版取引ツールが最適でしょうし、外出先などでFX取引をすることが多い人はスマホアプリを主に利用するといった具合です。
もちろんどれか1つに絞る必要はなく、新規エントリーのためのチャート分析をパソコン環境で行い、決済をスマホアプリで行うといった使い方もできます。
②取引ツールの使い方を覚える
取引ツールの準備ができたら、その使い方をマスターしていきましょう。
ここでは外為どっとコムのダウンロード版取引ツール「外貨ネクストネオ」を例に解説します。
この「外貨ネクストネオ」に限らず、多くの取引ツールは自分がよく使う機能やウインドウをカスタマイズできます。
FX取引でよく使う主な機能や画面は、以下の通りです。
- レート表示画面
- チャート
- 保有ポジション
- 注文一覧
パソコンのウインドウと同じ感覚でウインドウを開いたり閉じたり、大きさを変えたりできるので、自分が使いやすい画面を適宜作ってください。
先ほどのよく使う画面を配置してみると、以下のようになりました。

一部ウインドウが重なっていますが、これらはクリックすると表示を切り替えられるので、見たいウインドウを適宜切り替えて使用できます。
次に、新規エントリーをするための注文画面も紹介しましょう。
これは、「スピード注文2」の注文画面です。

スピード注文機能なので、売りもしくは買いのレート部分をクリックすると即座に注文が出されます。
誤ってクリックしてしまった場合であっても実際の注文が出されてしまうため、特にこうしたスピード注文系の画面では誤操作に注意が必要です。
FX初心者にありがちなミスとして、売りと買いを間違えることによって真逆のポジションを建ててしまうといったこともあります。
注文方法によって複数の画面があるので、それらの操作をマスターしてミスによる損失をしないようにしましょう。
また、FXでは正確な操作による利益確定や損切りが必要な場面もあります。
誤操作によって損切りの発注が遅れると致命的な損失につながることもあるため、最初に操作方法はしっかりと押さえておいてください。
また、FXではチャート分析を多用します。
そのため、取引ツールのチャート画面を操作する方法も覚えていくと上達が早くなります。

この例ではローソク足に移動平均線を表示し、さらに画面を分割して下の画面にはRSIを表示しています。
こうしたカスタマイズも簡単な操作でできるので、最初はいろいろなチャートを表示して操作を覚えていきましょう。
③注文方法を覚える
FXには、実に多くの注文方法があります。
現在のレートで約定させる注文は「成行(なりゆき)」といいますが、それ以外にも多彩な注文方法があります。
これらを使いこなすことによって売買戦略を正確にトレードに反映できますし、取引ツールの前にいなくてもあらかじめ出しておいた注文によってトレードを自動化することもできます。
■代表的な注文方法
成行 | 現在のレートで約定させる注文方法。 似た注文方法に「ストリーミング」がある。 |
指値、逆指値 | 指定したレートで約定させる注文方法。 逆指値は主に損切りに使用。 |
IFD | 1つめの注文が約定したら2つめの注文が出される2段階の注文方法。 |
OCO | 保有しているポジションに対して利益確定と損切りの両方を同時に出せる注文方法。 |
IFDOCO | IFDとOCOと組み合わせた2段階注文。 新規エントリーと利益確定、損切りのすべてを一度に発注できます。 |
トレール | 値動きに対応して決済の逆指値注文が移動する注文方法。 相場にトレンドが発生した場合、利益の最大化を狙える。 |
■注文方法が豊富なFX会社
ヒロセ通商 | JFX | |
---|---|---|
注文方法 | 27種類 | 27種類 |
最小取引単位 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
通貨ペア数 | 51種類 | 38種類 |
米ドル/円スプレッド | 0.2銭※1 | 0.2銭※2 |
公式サイト | ![]() 公式サイト | ![]() 公式サイト |
※2 AM10:00~翌日AM4:00 原則固定(例外あり)
④新規注文をする
FXのトレードは、新規注文と決済注文でワンセット。まず最初に新規注文から始まります。
新規注文時には、注文画面で以下の項目を選択します。
- 通貨ペア
- Bid(売り)もしくはAsk(買い)
- ロット(注文数量)
- スリッページ(対応している注文方法選択時)
さらに指値注文や2段階注文の場合は、以下の項目も設定します。
- 約定したいレート
- (IFD、IFOの場合)決済したいレート
BidとAskを間違えると約定したとしても戦略とは真逆のポジションが成立してしまうため、最初はこれを間違わないように注意してください。
ロットについては「1」が1万通貨なのか、1,000通貨なのかを必ず確認しておきましょう。
外為どっとコムの場合は「1」が1万通貨なので、1,000通貨の発注をしたい場合のロットは「0.1」となります。
ロットによってトレードの結果は大きく変化します。
同じトレードをしたとしても、1,000通貨よりも1万通貨だと利益は10倍(損失も10倍)になります。
上記の設定項目を、外為どっとコムの「スピード注文」で見てみましょう。

この画面はスピード注文なので、上記の項目を設定したらあとは「売注文」か「買注文」の部分をクリックするだけです。
スピード注文はその場でポジションが成立するので、設定項目を間違えないようにしましょう。
⑤ポジションを決済する(トレード完了)
新規注文が約定すると、ポジションを保有します。
レート変動によってプラスもしくはマイナスの収支が表示されますが、ポジション保有中は未確定の含み益もしくは含み損です。
これを決済することにより、利益もしくは損失が確定。
そしてこの決済によって、FXの1つのトレードが終了します。
いち早く初心者を脱却する7つのアイデア
FXトレードの基本的な操作をマスターした次は、初心者の域を脱して「勝つ」ためのステップに進みます。
これからFXを始める人にとって最大の関心事は、「利益を上げたい」「勝ちたい」ことに尽きるでしょう。
できるだけ早くその域に到達するために、ここでは7つのアイデアを提案します。
- FX取引の基本を覚える
- 超少額取引かデイトレードで覚える
- 勝率だけにとらわれない
- メンタル・資金管理の重要性を知る
- スキャルピングをしてみる
- 基本的なチャート分析をしてみる
- 有名なトレーダーの動画を視聴してみる
①FX取引の基本を覚える
FXではどうやって利益を上げるのか、逆にどうなると損失になるのか、こういった基本的な仕組みをできるだけ早くマスターしましょう。
それに伴って基本的な用語にも接することになるので、こうした用語の意味も理解していくと初心者卒業が早まります。
また、FXにはレバレッジの概念があるため、必要証拠金をどうやって計算しているのか、それに伴う損益はどうやって決まるのか。
こうしたFXの基本は知らないと話にならないレベルのものなので、初心者のうちにしっかり勉強しておきたいところです。
②超少額取引かデイトレードで覚える
FX会社のなかには1通貨単位でトレードができる会社があるので、こうした会社の口座を開設して超少額取引を体験してみましょう。
無料で利用できるデモトレードもよいのですが、やはり人間はたとえ少額であってもリアルマネーが絡んでこそ初めて本気になれるものです。
FXについての知識をネットや本などでしっかり学んだとしても、やはり実践からでないと学べないこと、つかめないことがあります。
しかし多額のお金を投じて経験を積むのは大損のリスクがあるので、「デモトレード以上本格トレード未満」として、超少額トレードを検討してみてはいかがでしょうか。
1通貨単位でトレードができるFX会社で、初心者向きなのはMATSUI FXです。
■100円から始められるFX会社(最小取引単位が1通貨)
MATSUI FX | |
---|---|
取引手数料 | 無料 |
最小取引単位 | 1通貨 |
通貨ペア数 | 20種類 |
米ドル/円スプレッド | 0.2銭※1 |
公式サイト | ![]() 公式サイト |
③勝率だけにとらわれない
投資の世界には「損小利大」という言葉があります。
これは、損失を最小限に食い止めつつ大きく利益を上げていると勝ち続けることができるという意味です。
FXにもこれが当てはまるので、勝率だけではなく最終的な勝ちにこだわる感覚を身につけましょう。
ネット上で手に入るFXのトレード手法の多くは、勝率の高さを売りにしています。
しかし勝率はFXの本質ではありません。
勝率が高くても最終的に負けていたら意味がないので、勝率だけにこだわるような手法は「眉唾物」であると思う感覚が重要です。
勝率の高さばかりを謳っている手法は疑わしいといった感覚をもつくらいでなければ、「見た目」に騙されてしまう恐れもあります。
では、勝率以外にどんなことを重視すればよいのでしょうか? その答えとして意識したいのが、期待値やリスクリワードです。
【ワンポイント】期待値・リスクリワードとは
FXの期待値とは1回あたりのトレードでどれだけ利益を上げているかを示す平均値。リスクリワードは1回あたりのトレードで取るリスクに対してどれだけの利益を得ているのかを示す比率です。
これらの概念はいずれも「損小利大」を実現するために有効なので、期待値やリスクリワードを意識したトレードで初心者卒業を目指しましょう。
④メンタル・資金管理の重要性を知る
レバレッジをきかせられることはFXのメリットですが、これは諸刃の剣でもあります。
というのも、レバレッジを高くしすぎて資金的余裕がない状態だと、わずかな相場の逆行でロスカットになったり、大損をしてしまう恐れがあるからです。
また、ハイレバレッジ取引は常にロスカットと隣り合わせになるため、精神衛生上もよくありません。
健全なメンタルを維持しないと狼狽売りやリベンジトレードなど、さらに傷口を広げてしまうような行動につながります。
相場の値動きは思い通りになりませんが、ロットは自分で決めることができます。
資金的余裕を損なわない程度のロット数を調整して、大切な資金とご自身のメンタルをしっかり守ることが大切です。
⑤スキャルピングをしてみる
スキャルピングは、数あるFXのトレードスタイルのなかでも最もポジション保有時間が短い超短期売買です。
最も難易度が高いと言われているので、いきなり本当にする必要はありませんが、スキャルピングをするつもりでチャートを見ていると刻一刻と動くレートの動き方やクセが見えてくるようになります。
裁量取引で勝つためにはチャートや値動きへの理解が欠かせません。
ローソク足が作られる動きや勢いを感じられるくらいの足種(1分足や5分足)で相場を見て、どの時間に、どの通貨の勢いが強く(弱く)なるかを観察してみましょう。
なお、スキャルピングはどのFX会社でも可能であるわけではなく、多くのFX会社では禁止されています。
スキャルピングをするのであれば以下の公認されているFX会社を利用するとよいでしょう。
■スキャルピング公認のFX会社
ヒロセ通商 | JFX | |
---|---|---|
通貨ペア数 | 51種類 | 41種類 |
最小取引単位 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
米ドル/円スプレッド | 0.2銭※1 | 0.2銭※2 |
公式サイト | ![]() 公式サイト | ![]() 公式サイト |
※2 AM10:00~翌日AM4:00 原則固定(例外あり)
⑥基本的なチャート分析をしてみる

チャート分析はFXの経験値や勝率を高めるうえでとても強力なツールです。
しかしながらチャート分析をするテクニカルインジケーターは実に多くの種類があるので、どれを使えばよいか初心者は迷ってしまうでしょう。
最初は移動平均線やボリンジャーバンド、RSIなど多くの投資家が利用している有名なテクニカルインジケーターに絞って、見方やチャート分析の方法を学びましょう。
そして分析手法をマスターしたら、あとは経験あるのみです。
超少額トレードで経験してみるのもよいですし、スキャルピングをするつもりで相場と向き合うのも有効です。
⑦有名なトレーダーの動画を視聴してみる
初心者卒業のアイデアとして7つめにおすすめしたいのが、有名なトレーダーが発信しているトレード動画の視聴です。
動画の視聴は最初からやると難しく感じたり誤った捉え方をしてしまう可能性があるので、前項までの6つの方法をすべてこなしたあとで視聴することをおすすめします。
もちろん同じことをするまでには一定の経験を要しますが、「上手な人はこうやっているのか」というイメージをつかむだけでも意義があります。
FXの始め方に関するQ&A
FXの始め方について、よくある質問とその答えをまとめました。本文をお読みになった上で感じた疑問点などを解決するのにお役立てください。
学生(高校生・大学生)は始められますか?
大学生は問題なくできますが、高校生は満18才にならないとできません。
国内のFX会社では口座開設の受付基準のひとつに「成人であること」を設けています。
2022年4月1日から民法改正で成人の年齢が18才に引き下げられているので、満18才以上であれば基準を満たしていることになります。
デモトレードが利用できるおすすめのFX会社は?

デモトレードは多くのFX会社で提供されているサービスですが、FX会社によってはメールアドレスなどの登録が必要な場合も…。
登録不要で最も手軽に始められるのは、トレイダーズ証券のみんなのFX。クリック1回だけで今すぐ始められます。
また、スマホアプリのデモトレードに関しては、GMOクリック証券の「GMOクリックFX」アプリが便利。
デモと本番口座の両方を兼ね備えた取引アプリで、デモトレードは「デモ取引を始める」ボタンをタップするだけで始められます。
■デモトレードを始めやすいFX会社
みんなのFX | GMOクリック証券 | |
---|---|---|
デモ取引(PC) | 登録不要 1クリックで開始 | 登録必要 ブラウザ版ツール対応 |
デモ取引(スマホ) | なし | 登録不要 アプリをDL後、1タップで開始 |
取引手数料 | 無料 | 無料 |
最小取引単位 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
通貨ペア数 | 34種類 | 20種類 |
米ドル/円スプレッド | 0.2銭※1 | 0.2銭※2 |
公式サイト | ![]() 公式サイト | ![]() 公式サイト |
※2 午前9時〜翌日午前3時、原則固定(例外あり)
FXを始めるのに最適なタイミングは?
本文中でも述べているように、FXの上達には経験の積み重ねが欠かせません。
その意味では早くFXを始めるほうが経験できる機会は多くなるので、「早ければ早いほうが望ましい」という回答になります。
まとめ【FXの始め方】
この記事のポイント
- FXを始めるには口座と資金、端末とネットがあればOK
- 口座開設は簡単かつ無料
- まずは取引ツールの使い方と注文方法をマスターしよう
- 初心者を早く卒業するには、経験あるのみ
FXを始めるためには口座が必要ですが、その口座開設はとても簡単かつ無料であることをお伝えしました。特にマイナンバーカードがあると1枚だけですぐに口座を持つことができるので、おすすめです。
FXを始めること自体はとても簡単ですが、FXで安定して稼げるようになるには日々の勉強が欠かせません。
まずはここで取り上げたアイデアを自分のものにして、FX初心者の卒業を目指しましょう。