
この記事のポイント
- 仮想通貨のおすすめチャートサイトはTradingView
- 海外のおすすめ仮想通貨チャートサイトはCoinglass
- 仮想通貨チャートサイトの選び方は自分にとって使いやすいかが重要
- 仮想通貨のおすすめインジケーターは移動平均線
本記事では、仮想通貨のおすすめチャートサイトを初心者向けから上級者向けまで網羅的に解説します。
海外のおすすめ仮想通貨チャートサイトでは、OI(未決済建玉)や精算データなど細かい情報まで閲覧できるため、利用することで仮想通貨トレードの分析をより正確に行えるでしょう。
また、仮想通貨トレードを行う際におすすめのインジケーターや、チャート分析のコツも解説しているので、テクニカル分析で勝率を上げたい方は最後までお読みください。
※この記事は2024年10月時点の情報をもとに作成しています。
目次 ー Contents
仮想通貨のおすすめチャートサイト2選
仮想通貨のおすすめチャートサイトは以下の2つです。
- TradingView
- CoinMarketCap
TradingView

TradingViewは仮想通貨に限らず、さまざまな種類の金融商品のチャート分析が行えるサイトです。
BBW(ボリンジャーバンド幅)やフィボナッチ・サークルなど、マニアックなインジケーターや描写ツールも豊富に揃っています。
豊富な機能や自由度の高さから、仮想通貨をはじめ株価指数や為替などのトレーダーが多く活用しています。無料版と有料版がありますが、無料版でも十分な機能が備わっています。
また、国内取引所のCoincheckやbitbankで使えるチャートは、TradingViewのチャートが採用されています。有料版相当のTradingViewを使ってみたいなら、Coincheckやbitbankの口座開設を検討してみるとよいでしょう。


CoinMarketCap

CoinMarketCapは、仮想通貨のあらゆる情報を提供するウェブサイトです。
他のサイトでは掲載されていないマイナーな銘柄も多く掲載されており、仮想通貨に興味のある多くの人がチェックしています。
チャートはローソクや線チャートしか備わっていませんが、他のサイトにはあまりない以下の事項を確認できます。
- 循環供給量:市場で流通している通貨の量
- 総供給量:循環供給量 - 焼却済みトークン
- 最大供給量:コード化された最大の供給量
- 時価総額:現在価格 × 循環供給量
- 完全希薄化後時価総額:現在価格 × 最大供給量
チャートと直接的な関わりはありませんが、取引する銘柄の概要を知るにはピッタリです。
【ワンポイント】実はTradingViewが使える
チャートの下にある「TradingView」をクリックすると、TradingViewのチャートが拡大表示されます。仮想通貨の有名なサイトや取引所の多くでTradingViewのチャートが採用されているんですね!

海外のおすすめ仮想通貨チャートサイト3選【中~上級者向け】
海外のおすすめ仮想通貨チャートサイトは以下の3つです。
- Coinglass
- Glassnode
- CryptoQuant
上記3つのサイトはOI(未決済建玉)や精算データなど取引に関するより細かい情報を閲覧できるので、複雑かつ正確な分析をしたい方におすすめです。
Coinglass

Coinglassは仮想通貨に関するさまざまなデータがまとまっているサイトです。基本的には以下のデータを閲覧できます。
- OI(未決済建玉)
- 精算データ
- ロング・ショート比率
- 資金調達率
- オープンオーダー
OIや精算データは今後の価格の見通しを分析する上で欠かせない情報になるので、勝率を上げたい人は必ず見ておきたいところ。
すべての機能が無料で使え、スマホアプリからでも使えます。


Glassnode

Glassnodeは、仮想通貨のオンチェーン分析に特化したサイトです。
Glassnodeから毎週送られてくるオンチェーン分析レポートを読むことができます。無料プランもありますが、読めるレポート数が限られています。物足りなさを感じる人は有料プランの利用を検討しましょう。
Glassnodeでは、例えば以下のデータが閲覧できます。
- Total Balances in Accumulation Addresses:累積アドレスに保有されているBTC残高
- SOPR:オンチェーン間で移動されたBTCの利益率
- Supply Held by Top 1% Addresses:上位1%アドレスが保有するアルトコイン銘柄
仮想通貨はすべてのデータがオンチェーンで透明化されている特徴があるので、特徴を活かして取引したい方は利用してみましょう。
【ワンポイント】オンチェーン分析とは
ネットワーク上のトランザクション履歴などの情報(オンチェーンデータ)を活用した分析方法のこと。

CryptoQuant

CryptoQuantは、取引所への仮想通貨の流出入に関するデータを閲覧できるサイトです。
例えば以下のデータが閲覧できます。
- All Exchange Reserve:主要取引所に入金されたBTCの数量
- All Exchange Netflow:主要取引所に流入・流出するBTCの差
- All Exchange Inflow:主要取引所に入金されたBTCの合計額
- All Exchanges Inflow Mean:全ての取引所へのインフローの7日移動平均(※有料会員のみ)
- BTC: Coinbase Pro Outflow:Coinbaseから出金されたBTCの合計額
米国の仮想通貨取引高で国内最大規模を誇る「Coinbese」から行われた大量のビットコイン出金は機関投資家のOTC取引が行われたと見られ、過去のデータからすると上昇トレードのサインとなっています。
入出金からもチャートに活かせるデータが多く落ちているので、有効活用しましょう。


仮想通貨チャートの選び方 3つのポイント
仮想通貨チャートを選ぶ際に気をつけることとは? ポイントは以下の3つです。
- 仮想通貨チャートがリアルタイムで見られるか
- チャート以外の機能が充実しているか
- 自分にとって使いやすい設計になっているか
仮想通貨チャートがリアルタイムで見られるか
仮想通貨チャートがリアルタイムで見られるかどうかは必須の機能です。
数秒でも遅れてしまうと、見ている価格と実際の価格が大きく異なったときに損失を発生させてしまう恐れがあるからです。
基本的にはどの仮想通貨チャートサイトもリアルタイムになっていますが、不安な方はTradingViewなど有名なサービスを利用するようにしましょう。
チャート以外の機能が充実しているか
チャート以外の機能の充実度もチェックしておきたいところです。仮想通貨は多くのデータが閲覧できる分、チャートだけでは分析の正確性が欠ける場合があります。
主な機能としては、以下のデータがあるとより正確な分析ができるでしょう。
- OI(未決済建玉)
- 精算データ
- ロング・ショート比率
- 資金調達率
- All Exchange Reserve:主要取引所に入金されたBTCの数量
- All Exchange Netflow:主要取引所に流入・流出するBTCの差
おそらくすべての機能が備わっているサイト、サービスはないため、2つ以上を併用するのがおすすめです。
自分にとって使いやすい設計になっているか
さまざまな機能が備わっていても、自分が使いこなせなければ意味はありません。
そのため、自分にとって使いやすい設計になっているサイトを選びましょう。
初めて仮想通貨のチャートを分析する人は、まずは国内の取引所で見られるレベルのシンプルな設計になっているものを選ぶのがおすすめです。
チャートを見るのに慣れてきたら、TradingViewのようなインジケーター、描写ツールが使用できるものを試してみましょう。
仮想通貨のおすすめインジケーター
仮想通貨のおすすめインジケーターは以下の3つです。特に移動平均線はほとんどのインジケーターの土台になっているので、チャート分析を極めたいのであれば必ず理解しておきましょう。
- 移動平均線
- RSI(相対力指数)
- MACD
移動平均線

移動平均線とは、一定の期間における終値の平均値を線で結んだものです。
ローソク足が移動平均線の上にあるときは上昇トレンド、下にあるときは下降トレンドと市場参加者が理解しており、移動平均線に価格が触れると反発・下落する傾向があります。
もし価格が移動平均線に触れて跳ね返らず線を突き破ると、その方向へ大きく価格が動く可能性が高く、取引チャンスになり得ます。
RSI(相対力指数)

RSI(相対力指数)とは、銘柄の買われ過ぎ、売られ過ぎを測るオシレーター系の指標です。基本的には以下の数字を目安に判断されています。
- RSIが20以下:売られ過ぎ
- RSIが80以上:買われ過ぎ
売られ過ぎの場合は多くの売りが発生しているのでこれ以上の大きな下落は考えにくいと判断でき、買われ過ぎの場合は逆に大きな上昇は考えにくいと判断できます。
あくまで指標の一つであるため他のデータを組み合わせて複合的に見る必要がありますが、初心者の方でも判断しやすくおすすめです。
MACD

移動平均線を発展させたインジケーター。長短二つの移動平均線(EMA)を使って、トレンドや売買のタイミングを測ることができます。
基本となる線(MACDと呼びます)とシグナルという2本のラインの向き(上向き・下向き)で相場の勢いを見たり、ラインの交差をエントリーのタイミングとして見ることが多いです。
今の相場が強いのか弱いのか把握しておきたい方におすすめです。
仮想通貨のチャート分析の勉強方法
仮想通貨のチャート分析の勉強方法ですが、まずはここで紹介する2つの方法から学んでみましょう。
- レジスタンスラインとサポートラインを引いてみる
- ローソク足の時間軸を変えながら見てみる
レジスタンスラインとサポートラインを引いてみる

まっさらなチャートだけを見ていても、初心者の人は相場の方向性を感じとることはできないでしょう。そんなときは、まず二つのライン(水平線)をチャートに描いてみてください。
- レジスタンスライン:高値の目処を示すライン
- サポートライン:安値の目処を示すライン
過去のローソクの高値(安値)同士を結んで作ったラインに価格が近づくと跳ね返される傾向があります。また、ラインを超えていく(ブレイクする)とその方向に進みやすいという傾向もあります。
需給関係を簡単に測れるラインになっているので、まずはこの2つの引き方を覚えるのがおすすめです。
「どうしてこのような傾向があるのか?」疑問に思うことができたら一歩前進です。
【ワンポイント】ラインの引く場所
ローソク足のヒゲに沿って引く。もしくは実体の高値・安値に合わせて引く。ラインの引き方はこの2パターンになるかと思います。これは人によって意見が異なるので、結局は好みの問題になります。何度もラインを引いてみて好みのパターンを探してみましょう。
ローソク足の時間軸を変えながら見てみる
日足チャートだと上昇トレンドに見えるが…。

1時間足チャートだと方向感なしに見える。

ローソク足の時間軸を変えながら見ると、別の角度からラインを引けたり、違うトレードスタイルの市場参加者が意識しているものが見えたりする場合があるため、おすすめです。
ただ、取引方法によっては時間軸を変えてもあまり意味を持たないので、その点はご注意ください。
例えば、数秒単位で取引を行うスキャルピングを行う際に週足や月足を見ても得られるものは少ないでしょう。
1日〜数日の間で取引を完結させるデイトレードであれば、時間軸を切り替えてみることのメリットを感じられるはずです。
仮想通貨のチャート分析ができるおすすめ取引所3選
仮想通貨のチャート分析ができるおすすめの取引所は以下の3つです。
- Coincheck
- DMM Bitcoin
- GMOコイン
Coincheck

国内暗号資産(仮想通貨)アプリのダウンロード数No.1を誇る取引所、CoincheckはTradingViewのチャートを使った分析が可能。
リアルタイムのチャート(相場)とレート(価格)をアカウントのログインしなくても利用できます。Tradeview画面ではチャートに加えて板情報や注文画面が一画面に集約。チャートを見ながら仮想通貨の売買ができます。


DMM Bitcoin

「DMM FX」「DMM 株」「DMM CFD」などの金融商品を提供しているDMMグループが提供する仮想通貨の取引環境。それがDMM Bitcoinです。(暗号資産交換業 関東財務局長 第00010号)
DMM BitcoinにはPC版とスマホ版の取引ツールが用意されており、PC版取引システムではチャートと注文機能を組み合わせて仮想通貨の売買ができます。
チャートはTradingViewではなく、DMM Bitcoinオリジナル仕様。チャートのカスタマイズの自由度は高く、最大6枚まで同時表示が可能。
インジケーターはトレンド系・オシレーター系ともに基本的なものは取り揃えておりテクニカル分析で困ることはないでしょう。
カスタマイズしたチャートを保存できるので、チャート分析を効率よく行えます。

GMOコイン

仮想通貨の購入、レバレッジ取引に加えて外国為替FXも取引できるGMOコイン。各種手数料が無料な上、100円程度の超少額でビットコインも米ドル/円も取引ができるため、少ない元手から仮想通貨の取引を始めたい人に向いている取引所(販売所)の一つです。
GMOコインはTradingViewのチャートを採用しており、約100種類のインジケーターと約80種類の描画ツールを使ったチャート分析ができます。
PCでチャートを見たい場合は、会員ページの取引所ページ(現物取引・レバレッジ取引)へ。画面上の「ローソク足チャート」をクリックすると大画面のTradingViewチャートが表示され、「WEB.TRADER」をクリックすると現物・レバレッジそれぞれ専用のオールインワン取引ツール画面が開きます。


【まとめ】仮想通貨のおすすめチャート
この記事のポイント
- 仮想通貨のおすすめチャートサイトはTradingView
- 海外のおすすめ仮想通貨チャートサイトはCoinglass
- 仮想通貨チャートサイトの選び方は自分にとって使いやすいかが重要
- 仮想通貨のおすすめインジケーターは移動平均線
仮想通貨のおすすめチャートは、自分のレベルに合わせて選ぶのがおすすめです。
初心者の方はまずはCoincheckやTradingViewで基礎を学び、慣れてきたらオンチェーン分析が行えるサイトを活用してみましょう。