
この記事のポイント
- 楽天証券のつみたて投資枠(旧つみたてNISA)おすすめ銘柄は「eMAXIS Slim 全世界株式」や「eMAXIS Slim 米国株式」など
- 楽天証券のつみたて投資枠のポートフォリオは自身が取れるリスクに合わせて組み合わせを変えるのがおすすめ
- 楽天証券でつみたて投資枠を始めるときは、楽天ポイントが貯まりやすい設定にしておく
楽天証券のつみたて投資枠(旧つみたてNISA)には数多くの銘柄数があるので、どの銘柄に投資すれば最適なポートフォリオが作れるのか分からない方も多いでしょう。
そこで本記事では、初心者の方におすすめのつみたて投資枠銘柄や、ポートフォリオの作り方について解説します。
楽天証券で新NISAの「つみたて投資枠」を始める前に済ませておくべきことについても紹介するため、本記事を読み終えれば迷わずつみたて投資枠を始められます。
※この記事は2024年3月時点の情報をもとに作成しています。
※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。
目次 ー Contents
楽天証券の新NISA「つみたて投資枠」おすすめ銘柄【厳選】
楽天証券の新NISA「つみたて投資枠」おすすめ銘柄を、以下3つの分類に分けて解説します。
- 全世界株式のおすすめ銘柄
- 米国株式のおすすめ銘柄
- 先進国株式のおすすめ銘柄
全世界株式のおすすめ銘柄
全世界株式のおすすめ銘柄は、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」です。

1年トータルリターン | 38.91% |
信託報酬 | 0.10% |
純資産総額 | 3.265兆円 |
eMAXIS Slim 全世界株式は、先進国から新興国まで全47か国の株式に幅広く投資できる投資信託です。
投資対象は50%以上を米国株式が占めているので運用成績は米国株式相場に左右される傾向が強くなりますが、さまざまな国へ投資できる分散性が評価されています。
直近1年のトータルリターンも38%を超えており(2024年5月時点)、十分なリターンが出せているといえるでしょう。
米国株式のおすすめ銘柄
米国株式のおすすめ銘柄は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」です。

1年トータルリターン | 46.03% |
信託報酬 | 0.10% |
純資産総額 | 4.408兆円 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、米国で時価総額が大きい企業500社に投資できるS&P500指数に価格が連動している投資信託です。
S&P500は多くの投資家から人気を集めている指数になっており、過去20年以上安定してリターンを出せている特徴があります。
ただ、投資対象が米国企業のみとなってしまうので、リスクをより低くしたい場合は全世界株式や、別で異なる資産に投資しておくのが無難でしょう。
先進国株式のおすすめ銘柄
先進国株式のおすすめ銘柄は、「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」です。

1年トータルリターン | 40.86% |
信託報酬 | 0.09% |
純資産総額 | 7309億円 |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは、日本を除く先進国22か国に上場する株式約1,300銘柄で構成されている「MSCIコクサイ・インデックス」指数に価格が連動している投資信託です。
構成比率上位10銘柄は米国株式(2023年10月31日時点)となっており、世界の中でも経済規模が大きい先進国へ幅広く投資したい方におすすめです。
楽天証券の新NISA「つみたて投資枠」のおすすめポートフォリオ【組み合わせ】
楽天証券の新NISA「つみたて投資枠」でおすすめのポートフォリオを、以下の3つに分けて解説します。
自身でどのポートフォリオの組み合わせが適しているか考えてみましょう。
- ローリスク・ローリターンのポートフォリオ
- ミドルリスク・ミドルリターンのポートフォリオ
- ハイリスク・ハイリターンのポートフォリオ
ローリスク・ローリターンのポートフォリオ
ローリスク・ローリターンを狙いたい方は、「DCニッセイワールドセレクトファンド」+「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の組み合わせがおすすめです。
DCニッセイワールドセレクトファンドは債券重視型、標準型、株式重視型の3つの種類がありますが、リスクをあまり取りたくない方は債券型を選ぶと良いでしょう。
債券は一般的に価格変動があまり起きない資産で、2024年5月時点での1年トータルリターンは約11.7%となっています。
安定した価格推移をする債券型の投資信託と、全世界株式に分散投資できるeMAXIS Slim 全世界株式を組み合わせることでローリスク・ローリターンのポートフォリオが作れるでしょう。
ミドルリスク・ミドルリターンのポートフォリオ
ミドルリスク・ミドルリターンを狙いたい方は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」のポートフォリオがおすすめです。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、米国のみに投資となるためある程度のリスクは伴いますが、米国の将来性は今後も高いと見られているためリターンには期待できるでしょう。
また、他の投資信託も構成銘柄の50%以上が米国株式になっている場合が多いので、ほとんどのポートフォリオは米国株式市場に左右されやすくなります。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)だけではリスクが高いと思われる方は、株式以外にも金や債券などを組み合わせる戦略を検討してみましょう。
ハイリスク・ハイリターンのポートフォリオ
ハイリスク・ハイリターンを狙いたい方は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」+「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」のポートフォリオです。
上記2つのポートフォリオはどちらも先進国を中心に投資する投資信託となっており、新興国の成長率が先進国の成長率を上回らない前提であれば高いリターンに期待できます。
ただ、現在は中国やインドなど、将来性に期待できる新興国が多く台頭してきているので、この組み合わせのみに投資するのはリスクが高すぎる可能性があります。
楽天証券の新NISA「つみたて投資枠」の買い方・始め方2ステップ

楽天証券の新NISA「つみたて投資枠」の買い方は以下の2ステップで行えます。
- 楽天証券で口座開設する
- 投資する銘柄を選ぶ
①楽天証券で口座開設する
まずは楽天証券で口座開設しましょう。口座開設手順は以下の通りです。
- メール登録をする
- 本人確認をする
- 個人情報を入力する
本人確認はマイナンバーカードか運転免許証が必要になるため、準備しておきましょう。
なお、楽天証券はNISA口座と総合口座が同時に口座開設できます。
②投資する銘柄を選ぶ
口座開設ができたら、投資する銘柄を選べばOKです。
先ほど紹介した銘柄を中心に自身で最適なポートフォリオを組んでみましょう。
つみたて投資枠は年間買付可能額が120万円までとなっているので、月々に積み立てる金額についても考えておきましょう。
楽天証券で新NISA「つみたて投資枠」を始めるときのポイント
楽天証券で新NISAのつみたて投資枠を始めるときのポイントは以下の3つです。
- 目論見書には目を通しておく
- 楽天ポイントが貯まる方法で購入する
- 楽天銀行の口座とマネーブリッジで連携する
一つ目はどの証券会社でもいえることですが、2・3つめは楽天証券ならではのポイントなので、“うっかり忘れ”のないようにご注意ください。
目論見書には目を通しておく
目論見書とは、投資信託の手数料や投資信託のリスクなど、その投資信託に関する詳しい情報が記載されている文書です。
目論見書に目を通しておくことで特有のリスクやコストなどを把握でき、投資後に起きる想定外のトラブルを事前に防げるメリットがあります。
特にリスクと運用実績は注意深く確認しておくとよいでしょう。
楽天ポイントが貯まる方法で購入する

楽天証券は、投資を行いながら楽天ポイントが貯まる以下2つの方法があります。
- 楽天カードで決済する
- ハッピープログラムにエントリーする
楽天カードで金融商品を購入すると、手数料0.4%未満の銘柄は0.5%~1%、0.5%以上の銘柄は一律1%のポイントが貯まります。
決済方法は1回払いのみに対応しています。
楽天キャッシュ決済だと0.5%
楽天証券の投信積立は毎月最大15万円まで楽天ポイントが貯まる仕組みになっています。もしつみたて投資枠の月毎の積立上限(10万円)以上投資したいのであれば、こちらの楽天キャッシュも検討してみるとよいでしょう。
ハッピープログラムとは楽天銀行利用者向けのサービスで、エントリーすると投資信託の残高や他銀行からの振込などでポイントが貯まるようになります。
また、楽天証券のポイントコースには「楽天ポイントコース」と「楽天証券ポイントコース」の2種類あります。楽天グループのサービスで利用可能なポイントに交換したい場合は、「楽天ポイントコース」の方に設定しておきましょう。
楽天銀行の口座とマネーブリッジで連携する

楽天証券口座と楽天銀行口座を連携すると、以下のような特典が受けられます。
- 楽天銀行から楽天証券に24時間無料で入出金できる
- 普通預金残高300万円以下の金利が年利0.1%になる
つみたてNISAを行う際にかかるコストを減らせるため、楽天銀行の口座も開設して連携しておくのがおすすめです。
楽天証券で新NISA「つみたて投資枠」を購入する前に確認しておくこと
楽天証券で新NISAのつみたて投資枠を購入する前に確認しておくことは以下の2つです。
- 預り区分がつみたて投資枠になっているか
- 分配金再投資にしておく
預り区分がつみたてNISAになっているか
預り区分が特定や一般になっていると、課税口座での購入となってしまい、NISA口座で購入していないことになります。
NISAの預り区分になっているか、購入する前に確認しましょう。
分配金再投資にしておく
複利の効果を最大限に享受したいのであれば、分配金はすぐ受け取るのではなく「再投資型」にしておきましょう。
そもそも複利とは、元金によって生じた利子を次期の元金に組み入れる方式です。
元金だけでなく利子にも次期の利子がつくため、利子が次第に増加していき利益を効率よく上げられるメリットがあります。
【まとめ】楽天証券の新NISA「つみたて投資枠」おすすめ
この記事のポイント
- 楽天証券のつみたて投資枠(旧つみたてNISA)おすすめ銘柄は「eMAXIS Slim 全世界株式」や「eMAXIS Slim 米国株式」など
- 楽天証券のつみたて投資枠のポートフォリオは自身が取れるリスクに合わせて組み合わせを変えるのがおすすめ
- 楽天証券でつみたて投資枠を始めるときは、楽天ポイントが貯まりやすい設定にしておく
楽天証券での新NISAのつみたて投資枠で検討したい“おすすめ銘柄”は、自身がどのような組み合わせでポートフォリオを作るかによりますが、eMAXIS Slim 全世界株式やeMAXIS Slim 米国株式は多くの投資家から支持されているためおすすめといえるでしょう。
投資する前は周りの雰囲気に流されず、必ず目論見書をんだ上で判断し、ポイントを効率よく貯められる設定にしてから行うようにしてください。