
この記事では、株式投資にオススメの証券会社について紹介します。さらにオススメの銘柄や株の始め方など、初心者が最初に知っておくべき情報をまとめました。儲かると噂の米国株や高配当株なども紹介するので、株で稼ぎたい方は必見です。
2024年に日経平均株価が史上最高値を更新しました。SNSを中心に「儲かった」「バブルだ」といった喜びの声が投稿されています。日経平均株価の高騰を受けて、株式投資に興味を持ち始めた方は多いのではないでしょうか。ただ、証券会社の種類は多く「どこで口座を開設すればよいのか分からない」と悩んでいる方も多くいます。
そこでこの記事では、株式投資におすすめの証券会社について解説していきます。また、おすすめの銘柄や株の始め方など、初心者が知っておくべき情報を分かりやすくまとめました。「おすすめの証券会社や銘柄を知って、株式投資を始めたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次 ー Contents
株式投資家に人気のおすすめ証券会社(ネット証券)
株式投資を始めるには、証券会社の口座開設を行います。近年では、インターネットで手続きが完了するネット証券が人気です。
先述した特徴に該当している、株式投資向きの証券会社を選びましょう。
株式投資家に人気の証券会社は、下記の5つです。
それぞれの特徴を解説していきます。
SBI証券

SBI証券は投資家人気の高い証券会社です。SBIグループの総合口座開設数は1,100万を超えており、多くの投資家が利用していることが分かります。
SBI証券では、条件を満たせば国内株式の売買手数料がかかりません。売買手数料を抑えられれば、より多くの利益を獲得できます。また、問い合わせ窓口のサポートも高く評価されており、株式投資の初心者も安心して始められるでしょう。
楽天証券

楽天証券も投資家からの支持を集めている、人気の証券会社です。2018年から2022年までの間に新規口座を開設した数は、SBI証券やマネックス証券等を超えています。
楽天証券では単元未満株の取引が可能です。売買手数料はかかりません。また、投信積立をクレジットカード決済すれば、最大で1%分の楽天ポイントを獲得できます。楽天グループのサービスを利用する方との相性が抜群に良いです。
松井証券

松井証券では、25歳以下の方の手数料は無料となっています。また、26歳以上の方でも1日の約定代金が50万円までであれば、手数料がかかりません。
松井証券のサポートは、証券業界における問い合わせ窓口格付けで、13年連続3つ星を獲得しています。問い合わせは電話やチャットに対応しており、不明点を気軽に問い合わせできる点が優れています。
マネックス証券

マネックス証券は単元未満株で少額からの投資に対応しています。配当金や株主配当をもらえるので、資金が少ない方におすすめです。
また、米国株は5,000銘柄以上の取り扱いがあります。投資をしたい銘柄がきっと見つかるでしょう。
auカブコム証券

auカブコム証券では、プチ株®と呼ばれる単元未満株を取り扱っています。約定代金の0.55%が売買手数料となりますが、少額で株式投資を始めたい方には魅力的にうつるでしょう。
また、auカブコム証券はポイント投資に対応しています。Pontaポイントを株式の購入に充てられます。さらに取引対象となるファンドは1,400以上もあるので、希望の投資先が見つかるでしょう。
初心者でも迷わない!証券会社の選び方
取引手数料を比較すると断然、ネット証券がおすすめ
はじめて株式投資をする初心者の方は、どこの証券会社を選べばいか迷われると思います。最も重要なポイントはいかに取引コスト(取引手数料)を抑えるかということです。
取引コストを抑えるということは必然的にその分、利益も手元に残るからです。取引手数料が安い証券会社は店頭や対面で株の売買ができる証券会社ではなく、大手のネット証券会社になります。大手ネット証券はSBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券になるので、これらの証券会社に口座開設をしておけば取引手数料を抑えながら株式投資を行うことができます。
これらの大手ネット証券の中でも取り扱い金融商品(現物個別株、投資信託、CFD、FX関連など)のラインナップは異なります。また取引可能な銘柄、それぞれの取引手数料などの取引コスト、取引ツール・チャートやマーケット情報の充実度も異なります。自分のニーズにあった証券会社は結局どこかわからない!という方は口座開設手数料は無料なので、大手ネット証券すべてに口座開設してみてもいいかもしれません。
また、どこの証券会社がいいのか、おすすめなのかわからない!という方はこのページでさまざまな角度から各大手ネット証券のメリット、デメリットや特徴を解説していますので最後までご一読ください。また株式投資の魅力、初心者向けの株式投資入門もあります。
株価下落で利益を狙える証券会社の金融商品もある
株式投資では、株価が上昇しても下落しても現物株をタイミングをみて買っていくイメージをもっている方が多いと思います。株価が中長期で下落しているときは、現物株の保有だけだと長い場合、数年間ひたすら含み損を抱え続け、耐え続ける苦しい状況が続いてしまいます。
例えば日本株は1989年12月のバブル最高値約38,000円を頭に、2009年バブル後の最安値約7,000円まで約20年、ひたすら下落していました。このような長期の下落トレンドが発生している局面では下落相場でも利益を狙える、また現物株のヘッジ手段ともなる金融商品をポートフォリオに入れていくことも重要になります。その代表格がCFD取引です。
株式投資がおすすめの理由
最近は投資といえば、FXや仮想通貨をイメージする方が多いのではないでしょうか。しかし実は、数ある投資商品と比べても、株式投資は優れているポイントがいくつもあります。では、なぜ株式投資がおすすめなのでしょうか。
株式投資がおすすめの理由は、下記の3つです。
- インフレに強い
- 配当金や株主優待がもらえる
- 長期的に資産を増やせる
それぞれの内容について、順番に見ていきましょう。
株式投資はインフレに強い
インフレとはインフレーションの略語であり、物価の高騰によりお金の価値が目減りすることです。
例えば、これまで100円で購入していたボールペンがあったとします。このボールペンが10円値上げした場合、購入するには110円の支払いが必要です。(分かりやすいように、消費税は考慮していません。)
同じボールペンを買うために、より多くのお金が必要になるのは、1円あたりの価値が減ったといえます。このようにインフレが進むと、お金の価値が目減りしてしまうのです。
ただし、インフレは悪いことばかりではありません。このインフレによる物価の高騰により、企業は自社製品の値段を上げます。企業の業績が向上すれば、株価も上がる傾向があります。長い目で見れば、保有株式の株価が上がっていくことが期待できるのです。
結果として、株式投資をすればインフレ対策となります。
株式の配当金やお得な株主優待がもらえる
企業によっては、配当金や株式優待を用意して株主に還元しています。
株式投資の配当金は、企業の利益の一部を株主に分配するお金のことです。配当金は1株当たり○○円、といったように分配されます。例えば1株当たり10円の配当がある株式を100株保有していた場合、受け取れる配当金は1,000円です。
株主優待は、企業が株式を保有する株主に対して、自社製品やサービスを贈ります。例えばお菓子や商品券、カタログギフトなどです。
配当金や株主優待を設けている企業に投資をすれば、株式を保有しているだけで、利益となる可能性があります。株式投資をして、お得な配当金や株主優待を受け取りましょう。
長期的に資産を増やせる
株式投資は短期的に見ると、株価が下落する局面に遭遇するケースがあります。しかし長期的に見れば、緩やかに右肩上がりとなるケースも珍しくありません。さらに同じ株式を長期保有することで、複利の効果を得られます。複利とは、株式投資にて得た収益を再投資して、さらに利益を得ることを意味します。複利の効果は絶大で、長期投資との相性が良いです。
長期的に資産を増やすためにも、できるだけ早い段階で株式投資を始めるとよいでしょう。
複利効果のシミュレーション
実際に複利効果を計算してみましょう。資産運用の世界では非常に有名な計算式で「72の法則」という計算式を使います。
例)運用利回りが5%の場合:72÷5(利回り)=14年で資産は倍に。
これを使うと○%で複利運用をした際「資産は何年後に倍になるのか」を簡易的に計算できる、というものです。
結論からいうと運用利回りが3%の場合、24年で資産(投資金)は倍に。5%の場合、資産は14.4年で倍に。10%の場合、資産は7.2年で倍になります。
初心者でもわかりやすい株式投資の仕組み
株式投資に興味があっても、仕組みを理解していなければ購入には至らないでしょう。株式投資を行うためにも、まずは仕組みの理解が重要です。
ここからは、株式投資の仕組みを初心者でも分かりやすいように解説していきます。
- 株式投資とは
- 株式投資で利益を得られる仕組み
株式投資とは
株式投資とは企業が発行している株式を購入し、資産の拡大を目指す方法です。
企業は事業資金を集める目的として、株式を発行します。投資家は企業が発行した株式を購入すると、株主となります。株主は配当金や株主優待を受け取る権利を有し、利益を得られるのです。
株式投資で利益を得られる仕組み
株式投資で利益を得られる仕組みは、下記の3つの内容をおさえることで理解できます。
- 値上がり益(キャピタルゲイン)を得られる
- 配当金(インカムゲイン)をもらえる
- 株主優待によって製品やクーポンをもらえる
株式を安い時に購入し、値上がり時に売却すれば、差額分の利益を獲得できます。これが値上がり益(キャピタルゲイン)です。また、配当金(インカムゲイン)を用意している企業もあります。配当金は利益の一部を株主に分配する仕組みです。さらに、自社製品やクーポン等を贈る株主優待もあります。
ただし、必ずしも利益を得られるわけではありません。株価が下がった時に売却すれば、損失となります。また、配当金や株主優待を辞めてしまう企業もあります。株式投資で利益を得るためには、銘柄選びが重要です。
銘柄選びに必須!株式の種類・区分
株式投資では銘柄選びが重要だと述べました。ただ、株式の種類を把握しておかなければ、銘柄選びができないでしょう。まずは株式の種類や区分について理解することが大切です。
株式の代表的な種類や区分はこちらです。
- 大型株・中型株・小型株
- 成長株(グロース株)
- 割安株(バリュー株)
- 高配当株
- 株主優待株
どのような特徴があるのか、順番に見ていきましょう。
大型株・中型株・小型株
株式の時価総額や流動性により分類されたのが大型株・中型株・小型株です。時価総額とは、企業の規模を示す指標のことです。現在の株価に発行済株式数を掛けて算出します。
大型株はTOPIX100を構成する100銘柄を指します。時価総額が大きく、流動性が高いです。
中型株は、大型株に次いで時価総額が大きく、流動性が高い特徴があります。TOPIX Mid400の算出対象となっています。
小型株は大型株や中型株に含まれない銘柄です。TOPIX Smallの算出対象です。
下記では、日本株と米国株で代表的な大型株を1つずつ紹介していきます。
- トヨタ自動車(7203)
- P&G(PG)
トヨタ自動車(7203)
トヨタ自動車(7203)は日本における最大手の自動車メーカーです。日経平均株価を構成する銘柄の1つとなっています。
株価は右肩上がりで推移しています。

トヨタ自動車(7203)/全期間/2024.3.28
P&G(PG)
P&G(PG)は紙製品や化粧品などの一般消費財を取り扱うメーカーです。世界的に有名であり、日本ではP&Gジャパンとして事業を行っています。
トヨタ自動車(7203)と同様に、右肩上がりのきれいなチャートとなっています。

P&G(PG)/全期間/2024.3.28
成長株(グロース株)
今後の成長が期待できる株式を成長株(グロース株)と呼びます。グロースは英語のGrowthであり、成長を意味しています。
成長株(グロース株)に投資する手法が成長株投資(グロース株投資)です。
M&A総研ホールディングス(9552)
M&A総研ホールディングス(9552)は、M&A仲介事業を行っています。完全成功報酬制を採用しており、譲渡企業は着手金や月額報酬等がかかりません。
株価は2024年2月に急騰しました。今後の高値更新が期待されます。

M&A総研ホールディングス(9552)/全期間/2024.3.28
割安株(バリュー株)
現在の株価が低く、割安であると評価されている株式が割安株(バリュー株)です。経営は安定しているものの、投資家から注目されていない株式が該当するケースが多いです。
割安株(バリュー株)に投資をする手法を割安株投資(バリュー株投資)と呼びます。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)は日経平均株価の構成銘柄であり、世界的に名の知られた金融グループです。三菱UFJ銀行や三菱HCキャピタル等がグループ会社です。
マイナス金利の影響で、株価は低迷傾向でした。しかし、マイナス金利解除を受けて株式が買われ始めています。

三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)/全期間/2024.3.28
株主優待株
株主優待を提供している株式が株主優待株です。株式優待を楽しみにしている投資家も多くいます。なお、株主優待を提供している企業は限られています。
クリエイト(3024)
クリエイト(3024)は東証スタンダードに上場していて、創業100年を超える企業です。管工機材の卸売りや住宅設備機器の販売を行っています。
クリエイト(3024)の株主優待はオリジナルQUOカードです。100株を保有すれば、1,000円分のオリジナルQUOカードが贈られます。2024年3月には株価が1,000円を超えており、回復基調にあります。

クリエイト(3024)/全期間/2024.3.28
はじめての株式投資におすすめの銘柄
はじめて株式投資をする方は「どのような銘柄を購入すればよいのか分からない」と、悩んでしまうケースが多くあります。確かに、数多くの株式の中から銘柄選定をするのは難しいです。
そこで、はじめて株式投資をする方におすすめできる銘柄を紹介していきます。下記の投資方針別に適した銘柄を選定したので、ぜひ参考にしてください。
- リスクよりもリターンを重視する方
- お買い得の株を買いたい方
- 配当金を重視する方
- 株主優待が欲しい方
リターンを重視する方は成長株(グロース株)への投資をおすすめ
リスクよりもリターンを重視する方には、成長株(グロース株)への投資をおすすめします。ただし、株式投資の初心者がリスクを取りすぎるのは避けたほうが無難です。まずは最小株数を購入して、株式投資に慣れていくことが重要です。
マネーフォワード(3994)
売買単位 | 100 |
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100株の価格 (2024年3月24日時点) | 646,900円 |
権利確定日 | 5月と11月の末日 |
株主優待・配当金 | どちらもなし |
マネーフォワード(3994)は、家計簿アプリやクラウド会計ソフトをリリースしています。マネーフォワードがリリースしたマネーフォワードMEは、家計簿・資産管理アプリのアプリ利用率で1位を獲得しており、利用している方も多いのではないでしょうか。
マネーフォワードは営業赤字が続いているものの、売上は拡大しています。また、家計を見直して投資を始める方が増えている現状を踏まえると、今後も家計簿・資産管理アプリは継続的に利用されることが考えられます。営業赤字が黒字となった際は、株価が上昇する可能性があり、値上がり益を得られるかもしれません。
お買い得の株を買いたい方は割安株(バリュー株)がおすすめ
お買い得の株を買いたい方は、割安株(バリュー株)に目を向けてみるとよいでしょう。割安株(バリュー株)は株価が低い傾向があり、安く購入できる可能性があります。株式投資の初心者も購入しやすいでしょう。
丸紅(8002)
売買単位 | 100 |
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100株の価格 (2024年3月24日時点) | 267,750円 |
権利確定日 | 3月と9月の末日 |
株主優待・配当金 | ・株主優待:なし ・配当金:あり |
丸紅(8002)は、日本の5大商社の1社として知られています。食品や農業、輸送機など、幅広い事業を行っています。
世界的に有名な投資家であるウォーレン・バフェット氏は、2023年に「日本の5大商社に投資をしていく」と発言しました。この発言が好感され、投資家は丸紅の株を購入し、株価は上昇しました。また、配当金を分配する企業でもあるため、長期保有にも向いています。
配当金を重視する方は高配当株がおすすめ
配当金を重視する方は、高配当株をチェックしてみましょう。高配当株を決める明確な基準はありませんが、3%以上であれば配当が高いと判断できます。
ソフトバンク(9434)
売買単位 | 100 |
---|---|
100株の価格 (2024年3月24日時点) | 204,500円 |
権利確定日 | 3月と9月の末日 |
株主優待・配当金 | ・株主優待:なし ・配当金:あり |
ソフトバンク(9434)は携帯キャリアの大手であり、SoftBankとY!Mobileの2つのブランドにて携帯電話事業を行っています。また、TOPIX Large70の構成銘柄であり、知名度が高いです。
ソフトバンク(9434)の年間配当利回りは4.21%です。高配当銘柄の基準とした3%を超えています。なお、ソフトバンク(9434)はソフトバンクグループ(9884)とは異なるので、購入時には注意してください。
株主優待が欲しい方は株主優待株がおすすめ
株主優待が欲しい方は、株主優待株がおすすめです。株主優待株は提供している製品やサービスに違いがあります。
イオンモール(8905)
売買単位 | 100 |
---|---|
100株の価格 (2024年3月24日時点) | 177,200円 |
権利確定日 | 2月の末日 |
株主優待・配当金 | ・株主優待:あり ・配当金:あり |
イオンモール(8905)は、ショッピングセンターであるイオンを手掛けている企業です。イオンは日本国内でも最大規模を誇っており、利用している方も多いでしょう。
イオンモール(8905)の株主優待は、下記の3つの優待が用意されています。また、保有株式数によって贈られる金額が異なります。詳しくは下記の表を参考にしてください。なお、優待内容から選択できるのは1つのみです。
保有株式数 | 優待内容 | 備考 |
---|---|---|
100株~499株 | イオンギフトカードカタログギフトカーボンオフセットサービスの購入 | 3,000円相当 |
500株~999株 | イオンギフトカードカタログギフトカーボンオフセットサービスの購入 | 5,000円相当 |
1,000株以上 | イオンギフトカードカタログギフトカーボンオフセットサービスの購入 | 10,000円相当 |
日本株がおすすめの理由と魅力
日本に住んでいると、様々な企業の製品やサービスを利用しています。そのため、日本株に投資したいと感じることは珍しくありません。日本株は初心者にもおすすめできる、魅力的な投資対象であるといえます。
では、日本株がおすすめの理由と魅力は何があるのでしょうか。ここからは、下記の内容について解説していきます。
- 日本株の魅力やメリット
- 日経平均株価の過去30年間の推移
- 日本株が向いている人の特徴
日本株の魅力やメリット
日本株の魅力は、ご自身が応援したい企業に投資できる点が挙げられます。
例えば、イオンモールで買い物をする機会が多い方は、イオンモール(8905)の株式を購入することで、株主優待を受けられます。
イオンギフトカードを選択すれば、お得に買い物ができるのです。
また、日本円で株式を購入できるメリットもあります。
投資家から人気の高い米国株を購入する際は、日本円を米ドルに変えなければなりません。ただし、両替には手数料がかかり、為替の状況によっては損をしてしまう可能性があります。
日本株は初心者の方でも始めやすい特徴があるのです。
日経平均株価の過去30年間の推移
日経平均株価が最高値を更新したニュースが話題となっています。下記のチャートをご覧ください。

日経平均株価/全期間/2024.3.24
小さくて見えにくいですが、バブル期に記録した3万8,915円を更新しました。現在の日経平均株価はきれいな右肩上がりで推移しています。今後も記録を更新するかどうかは分かりませんが、投資価値があると判断できます。
日本株が向いている人の特徴
日本株が向いている人には、下記の特徴があります。
- 株主となって日本の企業を応援したい
- 身近に感じられる企業に投資したい
- 株主優待を活用したい
日本に住んでいると、日本企業の製品やサービスを利用する機会が多くあります。気に入っている製品やサービスがある方も多いでしょう。日本株に投資して株主となれば、資金面での応援が可能です。
また、株主となることで、魅力的な製品やサービスを受け取れます。株主優待を楽しみにしている方も、日本株がおすすめです。
米国株がおすすめの理由と魅力
近年では米国株の注目度が高く、投資対象として話題になることも多いです。米国株も投資妙味があり、魅力的な投資対象であると判断できます。ここからは、米国株がおすすめの理由と魅力について見ていきましょう。
- 米国株の魅力やメリット
- ニューヨークダウの過去30年間の推移
- 米国株が向いている人の特徴
- 米国株でおすすめの銘柄
米国株の魅力やメリット
米国株の魅力は、世界経済をけん引するアメリカの企業に投資できることです。
世界的に有名なGAFAMを構成するGoogleやAmazonのサービスを利用している方は、多くいます。このように、米国株に投資をすることで、アメリカの有名企業の株主となれるのです。
また米国株のメリットには、少額から投資できる点があります。
日本株を購入するには、ある程度の資金が必要です。株価が1,000円の株式を100株購入する場合、10万円を用意しなければなりません。
しかし、米国株は1株から投資ができるため、資金が少ない初心者でも始めやすいです。
ニューヨークダウの過去30年間の推移
日経平均株価と同様、ニューヨークダウも好調です。こちらのチャートをご覧ください。

ニューヨークダウ/全期間/2024.3.24
一時的に大きな下落はあるものの、右肩上がりできれいなチャートとなっています。アメリカの経済も陰りが見えず、今後も魅力的な投資対象であると判断できるでしょう。
米国株が向いている人の特徴
米国株が向いている人には、下記の特徴があります。
- 世界的に有名な企業に投資をしたい
- 分散投資を希望している
- アメリカの経済成長に期待している
アメリカには、GAFAMをはじめとした多くの有名企業が事業を行っています。世界的に有名な企業に投資したいと考えている人にとって、米国株投資は魅力的にうつるでしょう。
また、米国株は1株から投資できるとあって、少額投資に向いています。分散投資がしやすく、ポートフォリオの拡充が可能です。さらに、アメリカは現在も世界経済をけん引する存在です。アメリカのさらなる経済成長に期待している方も、米国株投資に向いていると判断できます。
ここで、米国株でおすすめの銘柄を紹介します。
コカ・コーラ(KO)
売買単位 | 1 |
---|---|
1株の価格 (2024年3月24日時点) | 60.49USD |
権利確定日(直近) | 2024年3月14日 |
配当金 | 配当金:あり |
コカ・コーラ(KO)は世界で愛されている清涼飲料水のコカ・コーラを製造しています。ニューヨークダウを構成する銘柄の1つに選ばれています。
コカ・コーラ(KO)は61年連続で増配をしており、株主に利益を還元する企業として有名です。年間配当利回りは3%程度あるので、長期的に保有する銘柄としてもおすすめです。
株式投資で儲ける!投資手法とアイデアのご紹介
あらかじめお伝えしますが、株で100%勝てる、儲かる投資手法はありません。ただし勝率を高めるために、投資手法やアイデアを知ることはとても重要です。そこで、下記の投資手法とアイデアを3つ紹介します。
- 長期投資を基本とする
- 配当金や株主優待がある株式を選ぶ
- インデックスファンドを購入する
長期投資を基本とする
先述しましたが、短期的には株価は上下します。一度も株価が下落しない株式はありません。
そこで、長期投資を基本的なスタンスとしてみましょう。長い目で見れば、下落した株価が戻ってくるケースはよくあることです。
ただし、想定以上に株価が下落した際は損切りをしましょう。長期投資をする前に、損切りラインを定めておくことが重要です。
配当金や株主優待がある銘柄を選ぶ
株価の上昇による値上がり益を狙うためには、株価チャートや企業の分析が必要です。特に個別株は外部要因の他に、様々な要素が株価に影響します。
そこで、まず初心者は保有しているだけで利益になる、配当金や株主優待がある株式の銘柄を選ぶのがおすすめです。
配当金は特定の株式を保有していれば、年に数回程度、株主に分配されます。年間配当利回りは高配当銘柄の基準である3%を目安としてみましょう。
また、株主優待は自社製品やサービスを受けられます。株価の値上がりを待ちつつ、株主優待を受ければ、長期保有も苦ではないでしょう。
インデックスファンドを購入する
もし銘柄選びに迷ってしまうなら、インデックスファンドの購入をおすすめします。インデックスファンドとは、日経平均株価やニューヨークダウ等の株価指数に連動した運用を目指す投資信託のことです。
インデックスファンドでは複数の銘柄に分散投資をします。
そのため、リスクを抑えた投資が可能です。また、信託報酬や手数料等を低く設定しているインデックスファンドが多いため、長期投資に向いています。
インデックスファンド(投資信託)とETFはどちらがオススメ?
インデックスファンドとよく比較されるのが、ETFです。ETFとは上場投資信託のことで、「Exchange Traded Funds」の頭文字をとってETFと呼びます。
インデックスファンドとETFはどちらも同じ投資信託ですが、主な違いは上場しているかどうかです。先述したように、ETFは上場しており、証券会社を通じて売買を行います。
一方のインデックスファンド(投資信託)は非上場であり、証券会社や銀行などで購入可能です。また、手数料はETFのほうがインデックスファンド(投資信託)よりも低い傾向があります。
インデックスファンド(投資信託)とETFはどちらが優れている、ということはありません。しかしリアルタイムで売買できるETFは、インデックスファンド(投資信託)より少し上級者向けといえます。
そのため、株式投資の初心者はインデックスファンド(投資信託)、ある程度の知識と経験がある方はETFといったように、選択してみるとよいでしょう。
株式投資で生き残る、そして儲けるポイント
株式投資で資金を増やすために知っておきたいポイントは、下記の5つです。
- 余裕資金で始める
- 少額の投資から始める
- 投資先やタイミングを分散する
- 損切りを徹底する
- 株式投資向きの証券会社を選ぶ
どれも重要な内容となっているので、少しずつ理解していきましょう。
余裕資金で始める
投資をするためには、資金を用意する必要があります。資金がない方は、まずは投資資金を準備しましょう。
もしある程度の資金を保有している方は、損をしてもよい金額から始めることをおすすめします。生活に必要な資金を株式投資に充ててしまった場合、家賃や光熱費などの支払いができなくなる可能性があるからです。
株式投資の初心者は、余裕資金から始めてみましょう。
少額の投資から始める
「資金を一気に投資すれば儲かるのではないか」と考えたことはありませんか。
確かに、上手くいけば資金が増えるかもしれません。しかし、読みが外れてしまったらどうなるでしょうか。大切な資金があっという間に減少していくでしょう。
少額の投資でおすすめしたいのがミニ株です。単元未満株と呼ばれることもありますが、厳密には意味が異なります。この記事では分かりやすいように、同じ株式として説明していきます。
ミニ株(単元未満株)は通常の単元株でしか購入できない株式を、少ない単位で購入できるものです。例えば1株が5,000円の株式を購入する際は、100株が売買単位なので50万円が必要です。
しかし、ミニ株(単元未満株)では1株5,000円で購入できます。
少額の投資から始めたい方は、ミニ株(単元未満株)の利用を検討してみるとよいでしょう。
投資先やタイミングを分散する
もし魅力的な投資先が見つかったとしても、一点集中での投資は危険です。何度か説明していますが、株式投資で必ず儲かるという確証はありません。思わぬ損失を被るケースは、誰にでも起こり得るのです。
そこで、投資先やタイミングを分散しましょう。分散投資は投資の基本です。複数の投資先を選定しておき、何回かに分けて買い進めていくことでリスクを適切に管理できます。
損切りを徹底する
株式投資をする上でとても重要なのは、塩漬けをしないことです。
初心者でありがちなのが、損をしたくないために損切りを躊躇します。損切りをすれば資金が減少するため、負けた気持ちとなるでしょう。「株式投資は損をする」といったイメージがついてしまい、トレードする気が失せてしまうかもしれません。また、株価が回復するとは限らず、全財産を失ってしまう可能性もあるのです。
しかし、損切りをすれば他の株式を購入する資金を確保できます。また、他の株式を購入することで、今度は利益となる可能性があります。
損切りに慣れることが、株式投資の初心者から脱却する第一歩です。
株式投資向きの証券会社を選ぶ
証券会社は数多く存在します。株式投資を目的とするのであれば、株式投資向きの証券会社を選びましょう。
株式投資向きの証券会社を選ぶ際は、下記のポイントをチェックしてみてください。
- 売買手数料が安い
- 取扱銘柄が多い
- スマートフォンに対応している
- ミニ株(単元未満株)の取り扱いがある
- 投資家の人気が高い
SBI証券で日本株・米国株の株式投資を始めてみる
証券会社の特徴が分かったところで、SBI証券で日本株や米国株の株式投資を始めてみましょう。ここからは、SBI証券での株式投資の流れを解説していきます。
具体的には、下記の3つのステップで進めていきます。
- 口座開設
- 入金
- 株式を購入する
①口座開設
まずはSBI証券の公式サイトにアクセスします。「口座開設する」というボタンがあるので、タップしてください。

ボタンをタップするとメールアドレスの登録画面が表示されます。その後の手続きは画面に従って進めてください。

なお、口座開設方法は申込方法はオンラインと郵送の2通りです。オンラインでは最短で1営業日から3営業日程度かかります。郵送では口座開設申込書を返送してから、10日程度かかります。
②入金
口座を開設できたら、実際に入金をしてみましょう。SBI証券の入金方法には、下記の4つがあります。
入金方法 | 手数料 | 買付余力への反映時間 |
---|---|---|
即時入金 | 無料 | 即時 |
SBIハイブリッド預金 | 無料 | 即時 |
リアルタイム入金 | 無料 | 即時 |
銀行振込 | 投資家負担 | 入金確認後 |
ゆうちょ銀行による振替入金 | 無料 | 4営業日~5営業日後 |
SBI証券株アプリでログインした場合、右下のメニューボタンをタップするとこのような画面となります。

入出金ボタンをタップすると、下記の画面に遷移します。希望する入金方法を選択しましょう。

③株式を購入する
実際に株式を購入してみましょう。この記事では、スマートフォンを使った取引について説明していきます。
具体的な手順はこちらです。
- 銘柄を選ぶ
- 数量・価格・執行条件などを入力
- 発注
①銘柄を選ぶ
スマートフォンで取引をする際は、事前にアプリのダウンロードが必要です。日本株は「SBI証券株アプリ」米国株は「SBI証券米国株アプリ」をダウンロードしておきましょう。ダウンロードに料金はかかりません。ここからは日本株の取引について見ていきましょう。
SBI証券株アプリをダウンロードした後、ユーザーネームとパスワードを入力してログインします。

するとマーケットの画面に推移するので、銘柄検索をタップします。

続いて、検索画面に銘柄名や銘柄コードを入力します。希望する銘柄が表示されたら、銘柄名をタップしましょう。ここではトヨタ自動車(7203)を検索しました。

②数量・価格・執行条件などを入力
チャートが表示されるので、取引ボタンをタップします。

③発注
数量や価格、執行条件等を入力する画面に切り替わるので、入力してください。ここでは現物買としました。


入力内容を確認し「注文発注」ボタンをタップすれば、発注が完了します。
初めての株式投資によくある質問
初めての株式投資によくある質問をまとめています。株式投資を始める前に、確認しておくとよいでしょう。
- 株式投資を始めるには、資金はいくら必要ですか?
- 株とFXは、どっちが儲かりますか?
- 株式投資の利益には税金がかかりますか?確定申告は必要ですか?
株式投資を始めるには、資金はいくら必要ですか?
株式投資を始めるには、資金を10万円程度用意しておくことをおすすめします。
株式を購入する際は、100株単位での売買が基本です。10万円あれば、株価が1,000円の株式を購入できるため、初心者でも始めやすいでしょう。
また、ミニ株(単元未満株)であれば1株から購入できます。株価が1,000円の株式も、1株からの購入が可能です。
株とFXは、どっちが儲かりますか?
株とFXの儲かりやすさについては、投資期間によって異なります。
短期投資であれば、FXのほうが儲かりやすい傾向があります。FXではレバレッジという仕組みがあり、資金の最大25倍の取引が可能です。
ただし、投資金額が増える分、リスクも負うこととなります。
長期投資では株式投資が儲けやすいです。日経平均株価やニューヨークダウのチャートを見ると、一時的な下落はあるものの、右肩上がりのチャートとなっています。
長期的に見れば、株価は上昇していく傾向があるため、株式投資に軍配が上がります。
株式投資の利益には税金がかかりますか?確定申告は必要ですか?
株式投資で利益が生じた場合は税金がかかり、原則として確定申告が必要です。ただし、取引した口座の種類によっては、確定申告が不要となるケースもあります。
配当金や値上がり益によって利益が出ると、20.315%の税金がかかります。ただし、特定口座(源泉徴収あり)で取引をしていれば、確定申告は必要ありません。
株式投資は初心者でもできる!まずは口座開設から
株式投資はハードルが高く、初心者には難しそうだと考えるかもしれません。
確かに専門用語が多く、多数の銘柄が投資対象となっているため、なかなか初めの一歩が踏み出せないという気持ちは分かります。
ただ、近年では株式投資の初心者でも始めやすいように、証券会社のサポートが手厚くなっています。
また、ミニ株(単元未満株)の取り扱いによって、少額からでも株式投資ができるようになりました。
株式投資で大切なのは実践です。誰もが初心者からのスタートなので、少しずつ学んでいけばよいのです。まずは気になる証券口座を開設してみましょう。
もし投資手法が分からなければ、この記事で紹介した内容を試してみてください。