
この記事のポイント
- FXのデモトレードならGMOクリック証券とみんなのFXがおすすめ
- デモトレードは無料でFXの練習ができる
- FXのデモトレードは「登録なし」でできるところもある
- FXのデモトレードで稼げても本番口座で稼げるとは限らない
「FXのデモトレードでおすすめのところは?」
「そもそもデモトレードってなに?」
「FXで勝つためのデモトレードの活用方法が知りたい」
そんな疑問にお答えします。
本記事ではFXのデモトレードができるおすすめの8社を厳選紹介。実践で使えるデモトレードの活用法や注意点などを詳しく解説します。
まずはデモトレードができるFX会社の詳細と実際のデモ取引ツール画像をご覧ください。
目次 ー Contents
FXのデモトレードができるおすすめFX会社8選
FXのデモトレードができるおすすめのFX会社は以下の通りです。
- GMOクリック証券(FXネオ)
- トレイダーズ証券(みんなのFX)
- GMO外貨(外貨EX)
- IG証券
- 外為どっとコム(外貨ネクストネオ)
- ヒロセ通商(LION FX)
- DMM.com証券(DMM FX)
- JFX(MATRIX TRADER)
それぞれ詳しく解説します。
GMOクリック証券(FXネオ)

GMOクリック証券のFXサービス「FXネオ」が提供しているデモトレードは、PC版とスマホアプリ版の両方に対応。スマホアプリならば登録作業が不要、最短10秒で始められます。
スマホアプリはリアルとデモトレードが一つのアプリで対応しているため、気に入ればアプリ上で口座開設をしてしまうのもアリでしょう。(他社ではリアルとデモとで別々のアプリであることが多い)
GMOクリック証券(FXネオ)のデモトレード
利用料 | 無料 |
スマホアプリ | あり(Android、iOS対応) |
PC版 | あり(ダウンロード版、ブラウザ版) |
有効期限 | 1か月 |
初期仮想資金 | 10万円〜9,999万円まで1万円単位で自由に設定可能 |
おすすめポイント | ・登録不要、最短10秒で始められる(スマホアプリの場合) ・ほぼ本番と同じ環境を再現 ・デモアプリと本番口座のアプリが同じ ・アップルウォッチに対応 ・仮想資金の自由度が高く、想定する入金額と同じ条件で試せる |
PC版のデモトレード画面(ブラウザ版)

ブラウザ版の画面。リアルとの違いはニュースを閲覧できないところくらい。はっちゅう君FXプラスはデモトレード用のIDとパスワードでログインできます。
PC版のデモトレード画面(プラチナチャート)

プラチナチャートとスピード注文を組み合わせた構成。リアルでも使える機能をデモトレードで体験できます。
スマホアプリ版のデモトレード画面(GMOクリック FXneo)

アプリ起動後にデモかリアル口座のどちらかにログインします。
GMOクリック証券(FXネオ)の基本情報
最小取引単位 | 1,000通貨 |
取扱通貨ペア | 20種類 |
米ドル/円スプレッド | 0.2銭原則固定 |
おすすめポイント | ・スプレッドが狭く取引コストが安い ・取引ツールが高機能 ・スマホアプリランキングで第1位を獲得 ※1 ・総合口座100万口座突破 ・東証プライム上場企業グループという安心感 ※2 |
※2 GMOインターネットグループ株式会社(証券コード:9449)
トレイダーズ証券(みんなのFX)

トレイダーズ証券の裁量向けFXサービス「みんなのFX」のデモトレードは、1クリック、思い立ったら即座に始められるのが魅力です。
他社ではニックネームやメールアドレスの登録を求められることが多く、意外とそれが面倒だったりするのですが、みんなのFXのそれは「デモトレードの始めやすさ」でいえば群を抜いているかもしれません。
難点は、PC用の取引ツールしか試せないこと。スマホアプリでの取引を体験することはできません。
トレイダーズ証券(みんなのFX)のデモトレード
利用料 | 無料 |
スマホアプリ | なし |
PC版 | あり(ブラウザ版) |
有効期限 | 無期限 (30日以上利用がないと取引履歴が消去される) |
初期仮想資金 | 100万円固定 |
おすすめポイント | ・メールアドレス不要 ・最短1秒、1クリックでFXデモトレードを利用できる ・本番と同じ配信レートなのでリアル相場を体験可能 ・有効期限が無期限 |
PC版のデモトレード画面(ブラウザ版、Webトレーダー)

プライスボードやチャートは取引ツール画面から独立させることが可能。チャートは最大8枚別画面表示できます。
トレイダーズ証券(みんなのFX)の基本情報
最小取引単位 | 1,000通貨 |
取扱通貨ペア | 34種類 |
米ドル/円スプレッド | 0.2pips |
おすすめポイント | ・3つの比較検証メディアでFX部門No.1を獲得 ※1 ・約5,000円から取引ができる ・取引ルールが好条件(スプレッド、スワップポイント) ・99.9%約定率で取引機会を逃がさない ※2 ・自動売買サービス「みんなのシストレ」も展開 |
※2 2022年10月3日(月)~2022年10月31日(月)実績
GMO外貨(外貨ex)

GMO外貨(旧、外貨ex byGMO)のデモトレードは、メールアドレスを登録するだけで無料で利用可能(最短1分)。一度の登録ですべての取引ツールを体験できます。
特に口コミで定評のあるスマホアプリ「外貨ex」は、スマホだけで取引を検討している人ならチェックしておいて損はないでしょう。
GMO外貨(外貨ex)のデモトレード
利用料 | 無料 |
スマホアプリ | あり(Android、iPhoneの両方に対応) |
PC版 | あり(ダウンロード版 ※、ブラウザ版) |
有効期限 | 1か月 |
初期仮想資金 | 10万円~1億円の間で自由に設定可能 |
おすすめポイント | ・最短1分でFXデモトレードを体験できる ・1回の登録でPC版、スマホ・タブレット版両方のデモ取引ツールを利用可能 ・登録はメールアドレスのみ ・仮想資金の自由度が高く、想定する入金額と同じ条件で試せる |
PC版のデモトレード画面(ブラウザ版)

ブラウザ版の画面にワンタッチ注文のボタンを出した構成。Exチャートとこのワンタッチ注文ボタンを組みわせればブラウザ版でもデイトレードができます。
PC版のデモトレード画面(ブラウザ版、Exチャート)

見た目はやぼったいのですが、機能的には申し分なしのブラウザ版チャート。
スマホアプリ版のデモトレード画面(外貨ex)

他社と一味違うデザインとUI。どの画面からも注文できる、取引機会を逃がさない仕様です。
GMO外貨(外貨ex)の基本情報
最小取引単位 | 1,000通貨 |
取扱通貨ペア | 24種類 |
米ドル/円スプレッド | 0.2銭原則固定 |
おすすめポイント | ・約5,000円から取引ができる ・定期的にスプレッド縮小キャンペーンがある ・スワップ部門第1位を獲得するレベルの高いスワップポイント ※1 ・東証プライム上場企業グループという安心感 ※2 |
※2 GMOインターネットグループ株式会社(証券コード:9449)
IG証券

IG証券のデモトレードは、本番用のログイン画面内にデモ口座がある点が特徴的。本番の取引で試してみたい手法をデモ口座で試してみたり、本番で連敗して疲弊したメンタルを整えるために活用したりなど、取引ツールを試すこと以外の使い道があります。
一度の申し込みで、FX・株価指数・商品・個別株・債券先物・その他のデモ口座が利用でき、それぞれの口座に1,000万円、合計6,000万円の仮想資金が提供されます。
FXをはじめ、株価指数をノックアウトオプションで取引したり、個別株のCFD取引をしたり。さまざまな銘柄の取引に挑戦できるというのもIG証券のデモトレードのメリットといえるでしょう。
IG証券のデモトレード
利用料 | 無料 |
スマホアプリ | あり(Android、iPhoneの両方に対応) |
PC版 | あり(ダウンロード版 ※1、ブラウザ版) |
有効期限 | 無期限 |
初期仮想資金 | 各口座に1,000万円 ※2 |
おすすめポイント | ・複数の商品の口座をまとめて体験できる ・1回の登録でPC版、スマホ・タブレット版両方のデモ取引ツールを利用可能 ・有料サービスの「ProRealTimeチャート」を無料で体験できる ・仮想資金は最大1,000万円までならいつでも追加入金できる |
※2 FX・株価指数・商品・個別株・債券先物・その他、の6つのデモ口座が利用できる
PC版のデモトレード画面(ブラウザ版)

チャートのレートは参照値ですが、それ以外はライブ口座の取引ツールとほとんど変わりません。
PC版のデモトレード画面(ダウンロード版、ProRealTime)

有料版の高機能トレードツールもデモトレードで体験可能。アプリのダウンロードの説明が英語なので準備するのに苦労するかもしれませんが、高度な分析をしたいなら体験してみる価値アリ!
ProRealTimeの申し込み方法

My IG(マイページ)のタブ「各種設定」を選択し、登録・申請フォームの「ProRealTime」を選択。デモ口座の方(青文字)をクリックすると、外部サイトへ遷移してアプリのダウンロード〜インストールを行う流れ。公式サイトの説明を一読すると有料なのかと勘違いしそうになりますが、デモ口座は無料で利用できるので気にしなくて大丈夫です。
スマホアプリ版のデモトレード画面

リアル口座と同じアプリ。PC版の取引ツールと同じくFX以外の商品もデモトレードができます。
IG証券の基本情報
最小取引単位 | 1万通貨 |
取扱通貨ペア | 約100種類 |
米ドル/円スプレッド | 0.2pips |
おすすめポイント | ・業界最多水準の通貨ペア ・株価指数・商品・個別株・債券先物などをCFD取引できる ・ノックアウトオプションとバイナリーオプションも取引できる ・ノースリッページ注文など高度な注文方法がある |
外為どっとコム(外貨ネクストネオ)

外為どっとコムのデモトレードならではの魅力は、豪華賞金付きの「バーチャルFX」というトレードコンテスト(要エントリー)。期間中に稼いだ利益を競う仮想のトレードバトルで、定期的に(ほぼ一年中)開催しています。
体験できる取引ツールは、スマホアプリとインストールタイプのPC版。Macのアプリは珍しいのでMacユーザーは一度触ってみてはいかがでしょうか。
外為どっとコム(外貨ネクストネオ)のデモトレード
利用料 | 無料 |
スマホアプリ | あり(Android、iPhoneの両方に対応) |
PC版 | あり(ダウンロード版) |
有効期限 | 90日 |
初期仮想資金 | 500万円固定 |
おすすめポイント | ・最短1分でFXデモトレードを利用できる ・リアルタイムレートでリアル相場を体験可能 ・デモトレード対象のトレードコンテストがある(賞金付き) ・有効期限が90日と長い |
PC版のデモトレード画面(ダウンロード版)

本番環境と遜色ない取引ツール。Windows、Macに対応。G.comチャートやぴたんこテクニカルもこのツールから利用できます。
スマホアプリ版のデモトレード画面(外貨ネクストネオ「GFX」)

本番口座の取引ツールと同じアプリでデモトレード。チャート分析の機能はテクニカル派の人も納得の品揃え!
外為どっとコム(外貨ネクストネオ)の基本情報
最小取引単位 | 1,000通貨 |
取扱通貨ペア | 30種類 |
米ドル/円スプレッド | 0.2pips |
おすすめポイント | ・約5,000円から取引ができる ・好条件の新規口座開設キャンペーン ・「総合」「配信情報」「取引ツール」「取引ルール」の4部門で第1位を獲得 ※ ・FXの外貨積立サービスがある |
ヒロセ通商(LION FX)

ヒロセ通商(LION FX)のデモトレードの特徴は、土日もデモトレードができること。
多くのFX会社が提供しているデモトレードは本番と同じレートが配信されているため、本番と同じく土日はお休みです。
一方、ヒロセ通商のデモトレードは、月曜から日曜まで仮想レートを配信しているため、土日にも取引の練習ができるようになっています。
ヒロセ通商は取引ツールの豊富さでもお馴染みですが、デモトレードでは主要な取引ツールを一通り体験できます。
ヒロセ通商(LION FX)のデモトレード
利用料 | 無料 |
スマホアプリ | あり(Android、iPhoneの両方に対応) |
PC版 | あり(ダウンロード版、ブラウザ版) |
有効期限 | 3か月 |
初期仮想資金 | 1万円〜1,000万円の範囲で自由に設定 |
おすすめポイント | ・名前、メールアドレスだけで登録可能 ・仮想レートなので、土日もトレードの練習ができる ・何度でも登録可能 ・1回の登録でPC版、スマホ・iPad版両方のデモ取引ツールを利用可能 ・有効期限が3か月と長い |
PC版のデモトレード画面(ダウンロード版、Mac専用LION FX)

取引ツールの機能は、仮想レートであることとニュースが閲覧できないくらいで、本番口座用の取引ツールとほとんど同じです。
スマホアプリ版のデモトレード画面(LION FX 5 バーチャル)

最新版のスマホアプリも別アプリでデモトレードに対応済み。同じログインIDを利用するので、「PC版で新規エントリーして、決済はスマホアプリで」なんてことも可能です。
ヒロセ通商(LION FX)の基本情報
最小取引単位 | 1,000通貨 |
取扱通貨ペア | 54種類 |
米ドル/円スプレッド | 0.2pips |
おすすめポイント | ・約5,000円から取引ができる ・スキャルピング公認 ・業界最狭水準のスプレッド ・高金利通貨のスワップポイントが高い ・注文方法が27種類ある ・ラーメンや肉が当たる独特なキャンペーンを実施 |
JFX(MATRIX TRADER)

JFXでは簡単な登録をするだけで、3か月間好きに使えるデモトレードサービス(無料)があります。
レートは仮想レートとなっているため、本来なら取引できない土曜日と日曜日にもデモトレードを利用可能。JFXのサービスを体験するためだけでなく、JFXで口座開設してからも土日の休みをFX取引の練習にあてるなど、人それぞれの利用方法が見つかりそうです。
体験できる取引ツールは、スマホアプリ(iPhone、Androidの2つ)とiPad版、インストールタイプのPC版(.NET版、新Java版、Mac版の3つ)。Macのアプリは珍しいのでMacユーザーは一度触ってみてはいかがでしょうか。
JFX(MATRIX TRADER)のデモトレード
利用料 | 無料 |
スマホアプリ | あり(Android、iPhoneの両方に対応) |
PC版 | あり(ダウンロード版3種類) |
有効期限 | 3か月 |
初期仮想資金 | 1〜1,000万円で指定可能 |
おすすめポイント | ・名前、メールアドレスだけで登録可能 ・仮想レートなので、土日もトレードの練習ができる ・何度でも登録可能 ・1回の登録でPC版、スマホ・iPad版両方のデモ取引ツールを利用可能 ・有効期限が3か月と長い |
PC版のデモトレード画面(Mac版)

本番用の取引ツールとなんら違いはなく、JFXの取引ツールの操作に慣れるのにも最適。お好みの画面レイアウトを作ってみましょう。
スマホアプリ版のデモトレード画面(MATRIXTRADER2 for iPhone バーチャル)

最新版スマホアプリの使い勝手もデイトレードで体験できます。小さな画面に機能的に配置されたボタンの数々はジャンボジェット機の操縦席のよう。同じログインIDを利用するので、「PC版で新規エントリーして、決済はスマホアプリで」なんてことも可能です。
JFX(MATRIX TRADER)の基本情報
最小取引単位 | 1,000通貨 |
取扱通貨ペア | 41種類 |
米ドル/円スプレッド | 0.2銭 ※原則固定・例外あり、午前10時〜翌日午前4時 |
おすすめポイント | ・約5,000円から取引ができる ・スキャルピング公認 ・業界最狭水準のスプレッド ・スキャルピングに特化した取引ツール ・戦略の幅が広がる27種類の注文方法 ・MT4を利用可能(分析のみ) |
DMM.com証券(DMM FX)

直感的な操作を可能にする取引ツールに定評のあるDMM FX。デモトレードではスマホ使える「スマホアプリ DMM FX」とPC版の2つの取引ツール(初心者向け「DMMFX DEMO/STANDARD」、上級者向け「DMMFX DEMO/PLUS」)を体験できます。
デモトレードの申し込みは公式サイトから。ニックネームやパスワードなど、必要事項を記載する申し込みにかかる時間は1分程度です。
本番口座と同じレートが使われているので、本番への移行もスムーズにできるでしょう。
先に本番口座を開設してから、トレードの練習としてデモトレードを活用するのもアリ。
DMM.com証券(DMM FX)のデモトレード
利用料 | 無料 |
スマホアプリ | あり(Android、iPhoneの両方に対応) |
PC版 | あり(ブラウザ版) |
有効期限 | 3か月 |
初期仮想資金 | 500万円固定 |
おすすめポイント | ・最短1分でFXデモトレードを体験できる ・1回の登録でPC版・スマホ版両方のデモ取引ツールを利用可能 ・リアルタイムレートでリアル相場を体験可能 ・登録はニックネームとメールアドレスのみ ・有効期限が3か月と長い |
PC版のデモトレード画面(上級者向け「DMMFX DEMO/PLUS」)

「DMMFX DEMO/PLUS」のデモトレード画面。上級者向けとありますが、もちろん初心者が使ってもOK。チャート分析、スピード注文、取引履歴、ニュース一覧などが一画面に集約されています。
PC版のデモトレード画面(初心者向け「DMMFX DEMO/STANDARD」)

初心者向けの「DMMFX DEMO/STANDARD」もブラウザタイプ。本格的なチャート分析を必要としないならこちらで十分です。
スマホアプリ版のデモトレード画面(スマホアプリ DMM FX)

PC版と同じID・パスワードを使いまわせます。一つの口座でPCとスマホの両方でトレードするならDMM FXが選択肢の一つになるでしょう。
DMM.com証券(DMM FX)の基本情報
最小取引単位 | 1万通貨 |
取扱通貨ペア | 21種類 |
米ドル/円スプレッド | 0.2pips |
おすすめポイント | ・業界最狭水準のスプレッド、業界最高水準のスワップポイント ・取引するほどポイントが貯まる「取引応援ポイントサービス」※ ・国内有数の口座開設数 ・直感的な操作が可能な取引ツール |
FXのデモトレードとは?
すでにご存知かもしれませんが、ここであらためてFXのデモトレードの意義やメリット・デメリットについて確認しておきましょう。
デモトレードを利用する目的
仮想の資金を使い、本番さながらの取引環境で、バーチャル取引をすること——。そんなデモトレードをわざわざやる意味はあるのでしょうか?
じつはFX初心者だけでなく経験者にもデモトレードを使う意味があるのです。
【目的①】トレードツールの使い方や注文方法に慣れるため
FX会社ごとに異なるトレード専用のソフトウェアが用意されています。それぞれのプラットフォームの使い方や操作性を実際に取引する前に試すことができます。
【目的②】チャート分析とトレード技術を習得するため
チャートの分析や様々なトレード手法で取引を行うことができます。実際の市場で動いているチャートを使って取引することで、エントリーから決済までの時間感覚や相場の動きの速さを体感し、相場に適したトレード手法を練習することができます。
デモトレードのメリット
デモトレードのメリットは主に以下の3つです。
① リスクなしでFXの練習ができる
デモトレードは無料で利用でき、仮想資金を使用してトレードします。そのため、リスクゼロでFXの練習が可能です。これがデモトレードの最大のメリットです。
② 取引ツールの操作を覚えられる
各社で取引ツールの機能は異なります。MicrosoftのWordやExcelなどのアプリを使いこなせるようになるには、ひたすら触り続けることが重要だと思いますが、それはFXの取引ツールにもいえることです。
FX経験者なら誰もが一度は経験している誤発注(取引数量を間違える、買い注文と売り注文を間違えるなど)をしないよう、デモトレードで何回も発注して間違えてみましょう。
③ 取引手法のテストができる
リアルレートを配信しているデモトレードならば、手法(売買のルール)の検証に利用できます。
SNSのインフルエンサーが使っている手法を真似したいと思ったときに、いきなり本番の口座で試したところ全然勝てなかった…。こんな話は掃いて捨てるほどあります。
本気でFXで利益を出したいのであれば、その手法のパフォーマンスを自身でテストしてください。その上で手法を使うかどうかを決めましょう。
デモトレードのデメリットと注意点
デモトレードのデメリットと注意点は主に以下の2点があります。
① 感情の動きを体験できない
デモトレードのトレードはノーリスク。巨額の含み損を抱えても何も感じませんし、そのポジションを躊躇せずに損切りできるでしょう。
しかし、本番口座でそれと同じ状況になった場合、おそらくほとんどの人が、損失を確定させる(損切りする)ことをためらい、悩み、苦しみます。デモとリアルのトレードでは、精神的なストレスが段違いなのです。
デモトレードをいくらやったところで、このストレスの耐性はつきません。
もしあなたが1日でも早く一人前のトレーダーになりたいのであれば、1,000通貨以下の少額取引が可能な本番口座で練習した方がいいかもしれません。
少額取引に対応している口座は「FXの1,000通貨取引とは?少額取引で初心者が陥りやすい5つの注意点を解説」に詳しくあるので、あわせてご覧ください。
② 緊張感を維持できない
デモトレードでは勝ち負けによって自己資金が増減しないため、緊張感を維持するのが難しいです。そのため、徐々に適当なトレードが増えてきてしまう可能性があります。
本番のトレードでは無謀な取引数量(ロットサイズ)で取引したり、経済指標発表時に無計画なエントリー(飛び乗り)をしたりすることは厳禁です。
もしデモトレードでそのようなトレードをしているなら、すぐにやめましょう。
FXのデモトレードを選ぶときの3つのポイント
FXのデモ口座を選ぶときは以下の3つのポイントを参考にするとよいでしょう。
- 本番環境に近いかどうか
- 登録手続きの難易度
- デモトレードの有効期限
それぞれ解説します。
①本番環境に近いかどうか
本番と同様の環境で取引できれば、より現実的なトレードをシミュレーションすることができます。
特に自分が実際に始めるつもりの残高に合わせて証拠金を設定できる場合は、証拠金維持率や取引数量(ポジションサイズ)などを実際に体験できるメリットがあります。
②登録手続きの難易度
初心者にとって、口座開設の手続きの手軽さも重要です。例えばGMOクリック証券(FXネオ)ではニックネームとメールアドレスだけで簡単に登録ができますし、トレイダーズ証券(みんなのFX)では登録なしの1クリックだけで1秒後にデモトレードを利用できます。
メールアドレスの登録に抵抗がある人はこれらのFX会社のサービスを利用するとよいでしょう。
③デモトレードの有効期限
多くの会社ではデモトレードの有効期限が約1か月に設定されています。したがって、期限が切れると新たに登録しなおす必要があります。
ただし、DMM.com証券(DMM FX)のように有効期限が3か月あったり、IG証券のように無期限の会社もあります。期間を気にせずにデモトレードに取り組みたいなら、これらのFX会社をチェックしてみるとよいでしょう。
FXで勝つためのデモトレード活用法【6選】
FXで勝てるトレーダーになるためのデモトレード活用法をご紹介します。
- ①取引ツールに慣れる
- ②さまざまな手法を試す
- ③データを取る
- ④失敗を記録する
- ⑤本番と同じ気持ちで取引する
- ⑥デモトレード卒業の目安
それぞれ詳しく解説します。
①取引ツールに慣れる
デモトレードでは、使用可能なツールをすべて試してみましょう。無料で使えますし、間違えたところで何の問題もありません。
また、すべての注文方法も試してみて、実際に使いこなせるようにすることが重要です。
使い方に慣れた状態で実際の取引をすることは誤発注などの大きなリスクに繋がります。
②さまざまな手法を試す
デモトレードでは、さまざまな手法を実際に試して、自分に合ったトレードスタイルを見つけることをノーリスクでできます。
取引を短時間で終わらせたい人や長めの時間軸でポジションを保有したい人など、個人によって手法の好みは違います。
異なる時間軸でのデイトレードやスイングトレードなどを試して、自分に合った取引時間軸を探してみてください。
③データを取る
デモトレードで取引ツールの使い方や注文(新規、決済、予約注文など)に慣れたら、次は試してみたい取引手法で一定期間取引を行い、以下のデータ(例)を記録しましょう。
1回の取引ごとに記録しておくもの
- 通貨ペア
- 取引数量(ロット)
- エントリーした日時/価格
- 決済した日時/価格
- 売買方向(売りか、買いか)
- 損益(pips)
記録から算出するもの
- 勝率(売買別・時間帯別など)
- リスクリワードレシオ
これらのデータを収集できて、はじめてその取引手法が優位性のあるものなのかどうかが判断できますし、改善点に気づくことができます。
④失敗を記録する
本番の取引にもいえることですが、デモトレードでも失敗した際に記録を残しておくことが重要です。ある程度記録をつけていくと、自分が犯す失敗の傾向が見えてきます。
初心者がやりがちな失敗トレード
- 飛び乗りエントリー
- 十分な根拠のないエントリー
- 損切りができない
- 損切りが遅く、利益確定が早い
- ポジションサイズが大きすぎる
- 無限ナンピン
これらの失敗を記録し、分析することで改善点や対策を見つけられます。まずは、上記の失敗トレードをゼロに近づけることを目指してみてください。
⑤本番と同じ気持ちで取引する
ノーリスクのデモトレードは、適当な取引をしてしまいがちです。身銭を切って取引しているイメージで練習することが重要です。
もし、なかなかイメージするのが難しいというのであれば、1通貨や100通貨、1,000通貨単位で取引ができる本番口座でのリアルトレードを試してみるといいでしょう。
松井証券(MATSUI FX)やSBI FXトレードでは1通貨単位から取引できるので、ワンコイン(100円程度)でリアルトレードができます。
⑥デモトレード卒業の目安
以下の項目をクリアできたら、デモトレードを卒業して実際の取引に移行してもよいレベルです。
デモトレード卒業のチェックリスト
- チャートツールの使い方や注文方法などの取引ツールを問題なく使えるか
- 有利な取引手法に関するデータを蓄積できたか
- 真剣にデモトレードを行い、利益を出せるようになったか
- 取引ルールを確立できたか
- 資金管理のルールを確立できたか
一つの判断基準としてご活用ください。
FXのデモトレードでやってはいけないこと【4選】
FXのデモトレードで絶対にやってはいけないことが4つあります。
- ①毎回違うトレードをする
- ②緊張感のない、いい加減なトレード
- ③ポジションが大きすぎるトレード
- ④本番ならやらない(できない)トレード
順番に見ていきましょう。
①毎回違うトレードをする
最初のうちは色々な取引手法を試すのはいいことです。しかし、その中で自分に合っていて利益が出やすい取引手法が見つかったら、それ「だけ」に集中して練習し、データを取り、本番に備えることが大切です。
得意な勝ちパターンが一つあれば、FXでは安定して利益を出すことができると言われています。逆に「何種類もの取引手法で取引できるのに、いつも成績が不安定」という場合はいつまでも初心者を脱出できません。
②緊張感のない、いい加減なトレード
デモトレードと本番トレードでは感情の動きが大きく違います。取引中の緊張感やストレスは実際に自分のお金を使って取引してみないと体験できないことですが、デモトレードのときから真剣に取り組むことは本番のためのとてもよい練習になります。
いい加減な取引ばかりして、FXがギャンブルになってしまわないように注意しましょう。
③ポジションが大きすぎるトレード
証拠金に対してさまざまな取引数量(ポジションサイズ)で取引してみて、どのくらいのポジションサイズが適切かがわかったら、本番を想定して大きすぎるポジションでは取引しないことです。
「デモトレードは本番トレードのための練習が目的だ」ということを忘れないようにしましょう。
④本番ならやらないトレード
最大レバレッジでギャンブルをするような、実際に自分のお金を使ってはやらない(できない)トレードは避けましょう。
もし、それで何度も大きな利益を出してしまい、悪い癖がついてしまうと、本番トレードで大きな損失を出してしまう可能性が高くなってしまいます。
FXのデモトレードの始め方
FXのデモとトレードは以下の3ステップで始められます。
- デモトレードの口座開設
- 取引ツールやアプリのインストール
- デモトレードの実践
それぞれ見ていきましょう。
デモトレードの口座開設
デモトレードをするFX会社にデモトレード用の口座を開設します。FX会社の公式サイトにある指示通りに手続きをすれば簡単にデモ口座を開設できます。
また、トレイダーズ証券(みんなのFX)のように口座開設や登録が一切不要で、その場ですぐに利用できるものもあります。
デモトレードツールやアプリのインストール
デモトレード用の口座開設が終わったら、(必要があれば)取引ツールをダウンロードします。スマホアプリにも対応している場合は、アプリをスマホにダウンロードしておけば、いつでもデモトレードが可能です。
デモトレードの実践
取引ツールのダウンロードが終わったら、取引ツールにログインします。ログインに必要な情報(ID、パスワード)は登録後にFX会社からメールなどで案内があります。
ログインできたら、デモトレード開始です。
FXのリアルトレード中のデモトレード活用法【3選】
デモトレードは初心者の練習用だけではなく、以下のような場合にも有効に活用できます。
- ①取引手法の優位性の確認
- ②新しい取引手法のテスト
- ③勝率の下がった手法を再検証
詳しく解説します。
①取引手法の優位性の確認
リアル口座で取引している取引手法の優位性を確認する際にデモトレードは非常に有効です。
例えば以下のような場合です。
- 米ドル/円で使っている取引手法が他の通貨ペアでも使えるかを知りたい
- 15分足で使っている取引手法が4時間足でも使えるかを知りたい
- 買いエントリーばかりで取引しているが、売りエントリーでも同じ優位性があるかを知りたい
- 別のインジケーターやロジックを組み合わせて取引手法の勝率が上がるかどうかを知りたい
このような場合にデモトレードで検証を行い、良い結果がでればリアルトレードで使えることがわかります。
②新しい取引手法のテスト
今使っている取引手法とは違う取引手法をテストしたい場合にもデモトレードは有効です。リアルトレードでは現在の取引手法を使い、同じタイミングで別の取引手法をデモトレードで行い、その違いを比較するなど、さまざまな利用方法が考えられます。
③勝率の下がった手法を再検証
リアルトレードで使っている取引手法の勝率や利益率が下がってきた場合、一度リアルトレードを中断し、デモトレードで取引手法の再検証をする手があります。
インジケーターのパラメーターを変えたり、取引の時間軸、チャートの設定を変えたりするなど、さまざまな調整を自由にできてしまうのはデモトレードだからこそ。
取引手法のブラッシュアップが終わり、納得のいく勝率や利益率の手法が確立すれば、またリアルトレードで取引再開です。
【まとめ】FXデモトレードならGMOクリック証券がおすすめ
この記事のポイント
- FXのデモトレードならGMOクリック証券とDMM FXがおすすめ
- デモトレードは無料でFXの練習ができる
- FXのデモトレードは「登録なし」でできるところもある
- FXのデモトレードで稼げても本番口座で稼げるとは限らない
FXのデモトレードは費用がかからず、ノーリスクでFXの練習ができる便利なサービスです。
どのFX会社で利用しようか迷っている人は、この記事で取り上げた7つのデモ口座から適当に選んでみましょう。2〜3つ登録し、それぞれの違いを比べて自分に合う取引ツールを探してみてください。