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  • 株式

【15銘柄厳選】今買うべき株はこれ!安い、割安な銘柄を目的別に紹介

2024-08-26 1 min read
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この記事のポイント

  • 本当に今買うべきなのは「割安」な株銘柄
  • 割安とは、企業の価値や業績に対して株価が安いことを指す
  • 株価指標だけを見て選ぶと失敗しやすい
  • 成長性や利益率、株主還元などをチェック

本記事では、今買うべきおすすめの株銘柄について紹介します。

買うべき銘柄は投資目的によっても異なりますが、いずれの場合でも初心者投資家が意識したいのは「本当の意味で割安か」という点です。

一般的に、期待が集まっている株銘柄は、過度に割高になっているケースも少なくありません。このような株に手を出してしまうと投機的な取引となり、大きな損失につながるリスクが高まります。

この記事を最後まで読めば、銘柄の選び方や探し方、あなたの投資スタイルに合った株銘柄まですべてわかります。特に初心者の方は参考にしてください。

※この記事は2024年7月時点の情報をもとに作成しています。
※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。

目次 ー Contents

  • 今買うべき?安い株銘柄ランキング15選【目的別】
    • これから上がる?高成長の株式5選
      • SBI HD(8473)
      • GENOVA(9341)
      • チャーム・ケア・コーポレーション(6062)
      • マネジメントソリューションズ(7033)
      • ARE HD(5857)
    • 財務健全な優良株5選
      • NTT(9432)
      • INPEX(1605)
      • エスビー食品(2805)
      • 大塚 HD(4578)
      • クリヤマ HLDG(3355)
    • 高配当で長期保有できる優良株株銘柄5選
      • 電源開発(9513)
      • 住友倉庫(9303)
      • ジャックス(8584)
      • 明和地所(8869)
      • VT HD(7593)
  • “今買うべき安い株”の選び方5選
    • 株価指標が割安になっているか
      • PER(株価収益率)
      • PBR(株価純資産倍率)
    • 継続して成長を続けているか
    • 営業利益率が高く稼げているか
    • 株主還元は十分か
    • 値上がりする前に倒産しないか
  • “今買うべき安い株”の探し方3選
    • 日経CNBCを視聴する
    • 証券会社でスクリーニングする
    • 銘柄スカウターで比較する
  • “今買うべき安い株”に関するよくある質問
    • 明日上がる株を10銘柄選ぶなら?
    • 10円以下で買えるボロ株のおすすめは?
    • 最低でも買っておくべき日本株は?
    • 配当金を月2万円もらうにはいくら必要ですか?
  • 【まとめ】 今買うべき安い株銘柄は?優良株は「割安さ」と「健全性」で選ぶ

今買うべき?安い株銘柄ランキング15選【目的別】

今買うべき株銘柄を選ぶ際は、単に株価が安い「ボロ株」ではなく、価値に対して割安な株がおすすめです。

誰もが知る投資家・ウォーレンバフェットの師といわれるベンジャミングレアムは、自身の著書で次のように述べています。

投資とは、詳細な分析に基づいたものであり、元本の安全性を守りつつ、かつ適正な収益を得るような行動を指す。

出典:賢明なる投資家

当記事でも、彼の基準を軸に初心者が今買うべき株銘柄をまとめました。

もし少額から取引したい人でも、ミニ株で投資ならほとんどの銘柄を数千円から取引できるため、資金的な部分は気にする必要がありません。

これから上がる?高成長の株式5選

まずは、高成長の割に安い株を選定しました。

  • SBI HD(8473)
  • GENOVA(9341)
  • チャーム・ケア・コーポレーション(6062)
  • マネジメントソリューションズ(7033)
  • ARE HD(5857)

株銘柄SBI HD (8473)GENOVA (9341)チャーム・ケア・コーポレーション (6062)マネジメントソリューションズ(7033)ARE HD (5857)
セクター証券業サービス業サービス業サービス業非鉄金属
株価指標PER:14.23倍
PBR:0.98倍
PER:13.76倍
PBR:4.45倍
PER:15.98倍
PBR:3.15倍
PER:18.06倍
PBR:7.14倍
PER:11.93倍
PBR:1.24倍
配当利回り3.89%2.07%1.66%1.02%3.91%
稼ぐ力売上成長率:111.33%
営業利益率:44.52%
売上成長率:491.76%
営業利益率:25.19%
売上成長率:283.82%
営業利益率:10.21%
売上成長率:641.86%
営業利益率:14.0%
売上成長率:335.11%
営業利益率:4.86%
資本の健全性自己資本比率:-自己資本比率:70.5%自己資本比率:34.8%自己資本比率:59.8%自己資本比率:-

紹介する株銘柄は、いずれも売上が右肩上がりで伸びていて営業利益率も高いです。したがって、今後も株価が伸びていく可能性があります。

事業内容も魅力がありますが、その分ライバルとなる競合他社も多いので、比較することが大切です。

SBI HD(8473)

セクター証券業
株価指標PER:14.23倍
PBR:0.98倍
配当利回り3.89%
稼ぐ力売上成長率:111.33%
営業利益率:44.52%
資本の健全性自己資本比率:-
出典:EDINET

SBI HDは、事業内容が程よく分散されているのが魅力です。

メイン事業は5つに分かれており、海外への継続的な投資も実施しています。また、多彩なグループ企業を持つのも特徴です。

直近決算では256%の増益を達成しており、各セグメントで売上を伸ばしています。

配当利回りも高めですが、キャッシュフローはやや不安定で、配当性向は高めです。したがって、減配リスクも少しあることに留意しておきましょう。

GENOVA(9341)

セクターサービス業
株価指標PER:13.76倍
PBR:4.45倍
配当利回り2.07%
稼ぐ力売上成長率:491.76%
営業利益率:25.19%
資本の健全性自己資本比率:70.5%
出典:EDINET

GENOVAは将来性のある事業内容が魅力です。

医療デジタル化を推進する企業で、特に「オンライン診療支援」というサービスが人気を博しています。サスティナビリティにも配慮されており、時代に沿っている企業です。

参考:GENOVA公式

一方、配当利回りは控えめです。配当は出し始めたばかりなので、将来的には増益となる可能性もあるでしょう。

チャーム・ケア・コーポレーション(6062)

セクターサービス業
株価指標PER:15.98倍
PBR:3.15倍
配当利回り1.66%
稼ぐ力売上成長率:283.82%
営業利益率:10.21%
資本の健全性自己資本比率:34.8%
出典:EDINET

チャーム・ケア・コーポレーションは、老人ホームを首都圏、近畿圏で展開する企業。高齢化社会が進む日本では今後も事業を拡大しやすいでしょう。

介護事業に参入する競合他社も多いですが、同社では「ホテルのような老人ホーム」というコンセプトで差別化を図っています。

財務としては「自己資本比率」が30%以上あり、流動資産の割合も多いため、倒産しにくい体制です。資産の内訳としては、老人ホームなので不動産が多く、保有資産の価値は落ちにくいといえます。

マネジメントソリューションズ(7033)

セクターサービス業
株価指標PER:18.06倍
PBR:7.14倍
配当利回り1.02%
稼ぐ力売上成長率:641.86%
営業利益率:14.0%
資本の健全性自己資本比率:59.8%
出典:EDINET

マネジメントソリューションズは、これからの日本企業に必要なサービスを提供する企業です。

デジタルトランスフォーメーション(DX)に関するサービスを提供しており、ソフトウェア、研修プログラムなどがメインのサービスです。三菱重工などの大手とも取引しており、一定の地位を得ているのがポイントです。

参考:実績紹介 | 会社情報 | マネジメントソリューションズ(MSOL)

直近の決算では38.2%の増益となりました。人材採用に積極的で、現預金などの流動資産も多く、将来性・財務の健全性の両面で安定感があります。

ARE HD(5857)

セクター非鉄金属
株価指標PER:11.93倍
PBR:1.24倍
配当利回り3.91%
稼ぐ力売上成長率:335.11%
営業利益率:4.86%
資本の健全性自己資本比率:-
出典:EDINET

ARE HDは、時代に見合ったサスティナブルな企業です。

リユース、再生、産業廃棄物処理などを手がける企業で、特に「Eスクラップ」のリサイクル技術に強みがあります。日本だけでなく韓国、マレーシアにも事業展開しています。

ただし、資源関連企業なので景気によって株価が左右されやすく、キャッシュフローも不安定です。直近決算では、ラジウムおよびロジウムの価格低迷により減益となりました。

参考:ARE HD 2024年3月期 決算短信

財務健全な優良株5選

この項では、安全性が高く割安な株を選定しました。

  • NTT(9432)
  • INPEX(1605)
  • エスビー食品(2805)
  • 大塚 HD(4578)
  • クリヤマ HLDG(3355)

株銘柄NTT
(9432)
INPEX (1605)エスビー食品 (2805)大塚 HD (4578)クリヤマ HLDG (3355)
セクター情報通信業鉱業食料品医薬品卸売業
株価指標PER:9.86倍
PBR:1.28倍
PER:9.09倍
PBR:0.64倍
PER:7.96倍
PBR:0.74倍
PER:28.61倍
PBR:1.39倍
PER:6.73倍
PBR:0.61倍
配当利回り3.47%3.27%1.67%1.87%3.46%
稼ぐ力売上成長率:-
営業利益率:13.45%
売上成長率:231.82%
営業利益率:55.56%
売上成長率:87.11%
営業利益率:6.58%
売上成長率:-
営業利益率:15.42%
売上成長率:132.41%
営業利益率:6.03%
資本の健全性自己資本比率:33.3%自己資本比率:62.5%自己資本比率:51.8%自己資本比率:72.21%自己資本比率:61.4%

いずれも自己資本が潤沢で、売上も安定しています。過去に減配したケースも少ないため、価格変動が小さく初心者向けです。

ただし、安定性の高い銘柄は、割安のまま放置されやすいという一面もあります。株価が伸びる要因はどこにあるのか、事業内容もしっかりチェックしましょう。

NTT(9432)

セクター情報通信業
株価指標PER:9.86倍
PBR:1.28倍
配当利回り3.47%
稼ぐ力売上成長率:-
営業利益率:13.45%
資本の健全性自己資本比率:33.3%
出典:EDINET

NTTは、事業の分散性・安定性が魅力の株銘柄です。

4つのセグメントを持ち、通信やグローバルソリューション、不動産、さらにエネルギーなど幅広く事業展開しています。メインとなる「通信」は現代におけるインフラでもあり、安定性は高いです。

成熟企業なので成長率は低めですが、徐々に売上を伸ばしています。1株あたりの配当金も右肩上がりなので、長期的には利益を狙えるでしょう。

直近決算でもわずかに増益となりました。懸念点として、流動資産が少ないため、短期的に資金繰りが危うくなるリスクもあります。

参考:NTT 2023年度 決算短信

INPEX(1605)

セクター鉱業
株価指標PER:9.09倍
PBR:0.64倍
配当利回り3.27%
稼ぐ力売上成長率:231.82%
営業利益率:55.56%
資本の健全性自己資本比率:62.5%
出典:EDINET

INPEXは、営業利益率の高さが魅力です。

石油の採掘や生産、運搬などを手がける企業で、企業の稼ぐ力を示す「営業利益率」は50%を超えています。キャッシュフローを見ると、事業投資にも積極的で、力強い経営だといえるでしょう。

参考:事業案内 | INPEX

ただし、エネルギー関連セクターなので景気に左右されやすく、一定のリスクがあります。石油価格や輸送コスト、および為替などの変動に影響を受けるため、他の銘柄にも投資しながらバランスを取ることが大切です。

直近では減配した年もありますが、長期的に見ると配当は右肩上がりです。

エスビー食品(2805)

セクター食料品
株価指標PER:7.96倍
PBR:0.74倍
配当利回り1.67%
稼ぐ力売上成長率:87.11%
営業利益率:6.58%
資本の健全性自己資本比率:51.8%
出典:EDINET

エスビー食品は、業種自体の安定性が魅力です。

香辛料、調味料などの製造・開発を手掛けており、国内初のカレー粉を製造した企業でもあります。食品は生活必需品なので、需要が安定しているのが魅力です。

参考:社史・沿革|会社案内|エスビー食品株式会社

財務も安定しており、自己資本は徐々に上昇しています。財務体質については、換金できる資産が多いため黒字倒産にもなりにくいです。

一方で成長率は低く、キャッシュフローを見る限り投資にも消極的です。直近は節約志向の高まりにより減益となりました。

参考:エスビー食品 2023年3月期 決算短信

大塚 HD(4578)

セクター医薬品
株価指標PER:28.61倍
PBR:1.39倍
配当利回り1.87%
稼ぐ力売上成長率:-
営業利益率:15.42%
資本の健全性自己資本比率:72.21%
出典:EDINET

大塚 HDは、業界で高いシェアを誇るのがポイントです。

自動車・建築の素材や化学品、医薬品などの運輸を事業内容としており、国内製薬会社では売上2位です。

参考:その他の事業|4つの事業と研究開発|事業情報|大塚ホールディングス株式会社

特に「精神病薬」が強く、直近では営業利益が20%増加しています。さまざまな精神病薬の売り上げが伸びたことが要因です。

参考:大塚ホールディングス 2024年12月期 第1四半期決算短信

クリヤマ HLDG(3355)

セクター卸売業
株価指標PER:6.73倍
PBR:0.61倍
配当利回り3.46%
稼ぐ力売上成長率:132.41%
営業利益率:6.03%
資本の健全性自己資本比率:61.4%
出典:EDINET

クリヤマ HLDGは幅広い事業内容が魅力です。

ゴム、樹脂製品などを生産しており、主に産業資材やスポーツ・建材の材料、アパレルなど多分野に応用できます。

グローバルに事業展開しており、北米・欧州・南米などで活躍しています。円安の恩恵も受けやすいでしょう。

参考:クリヤマホールディングス株式会社

一方で、素材産業なので株価はやや不安定です。業績も一進一退で、長期的に見るとほぼ横ばいとなっています。

高配当で長期保有できる優良株株銘柄5選

次に、配当性向が高く割安な銘柄を選定しました。

  • 電源開発(9513)
  • 住友倉庫(9303)
  • ジャックス(8584)
  • 明和地所(8869)
  • VT HD(7593)

株銘柄電源開発 (9513)住友倉庫 (9303)ジャックス (8584)明和地所 (8869)VT HD (7593)
セクター電気・ガス業倉庫・運輸関連業その他金融業不動産業小売業
株価指標PER:5.94倍
PBR:0.38倍
PER:16.46倍
PBR:3.87倍
PER:7.02倍
PBR:0.72倍
PER:7.49倍
PBR:0.65倍
PER:8.87倍
PBR:0.82倍
配当利回り3.96%3.87%4.37%4.5%4.89%
稼ぐ力売上成長率:128.71%
営業利益率:5.54%
売上成長率:103.13%
営業利益率:7.03%
売上成長率:-
営業利益率:14.51%
売上成長率:158.09%
営業利益率:5.95%
売上成長率:150.79%
営業利益率:3.94%
資本の健全性自己資本比率:35.0%自己資本比率:58.4%自己資本比率:6.1%自己資本比率:25.7%自己資本比率:26.7%

いずれも1株あたりの配当が高く、株価も控えめなので、相対的に配当利回りが高くなっています。

前提条件として、高配当株は成熟企業が多いため成長率は低めです。事業内容や継続性もチェックしましょう。

電源開発(9513)

セクター電気・ガス業
株価指標PER:5.94倍
PBR:0.38倍
配当利回り3.96%
稼ぐ力売上成長率:128.71%
営業利益率:5.54%
資本の健全性自己資本比率:35.0%
出典:EDINET

電源開発はインフラに関わる企業なので安定性があります。

主に、水力や風力、地熱発電などを手掛ける企業です。電力は生活に必要不可欠なので、需要が安定しています。

その裏付けとしてキャッシュフローは安定しており、収益は右肩上がりです。直近では大きく配当利回りがアップしました。

ただし、燃料価格などに左右されやすい一面もあります。直近は火力発電が下火なので、減益となりました。

住友倉庫(9303)

セクター倉庫・運輸関連業
株価指標PER:16.46倍
PBR:3.87倍
配当利回り3.87%
稼ぐ力売上成長率:103.13%
営業利益率:7.03%
資本の健全性自己資本比率:58.4%
出典:EDINET

住友倉庫は財務健全なうえに、割安水準で推移しています。

倉庫業や海運、不動産開発などを手掛けており、景気によって需要が左右されにくいのが特徴です。これからの時代は、EC拡大により需要増になる可能性もあるでしょう。

割安さから配当利回りも高めで、配当と投資のバランスも良好です。自社株買いにも積極的で、総じて株主還元を重視しています。

一方、高配当銘柄の例に漏れず収益はほぼ横ばいで、成長性には乏しいです。

ジャックス(8584)

セクターその他金融業
株価指標PER:7.02倍
PBR:0.72倍
配当利回り4.37%
稼ぐ力売上成長率:-
営業利益率:14.51%
資本の健全性自己資本比率:6.1%
出典:EDINET

ジャックスは数ある金融業のなかでも配当利回りが高めです。

クレジット事業、カードやファイナンスサービスなどを手掛けています。消費者信用事業は利益率が高く、稼ぎやすいのが強みです。

配当利回りは4%を超えており、配当も安定しています。

一方で金融業は景気に左右されやすく、直近ではベトナムでの事業が下火となり、減配される予定です。

明和地所(8869)

セクター不動産業
株価指標PER:7.49倍
PBR:0.65倍
配当利回り4.5%
稼ぐ力売上成長率:158.09%
営業利益率:5.95%
資本の健全性自己資本比率:25.7%
出典:EDINET

明和地所は、安定した不動産事業を手掛けています。

ブランド「クリオ」を手掛ける企業で、不動産の賃貸から売却、リノベ、土地活用まで幅広い事業を展開しています。

参考:新築・分譲マンション、不動産売買なら明和地所

配当利回りは4%を超えています。

ただし稼ぐ力はやや弱く、営業利益率は控えめです。売上高も一進一退で、減配もたまに行われています。

VT HD(7593)

セクター小売業
株価指標PER:8.87倍
PBR:0.82倍
配当利回り4.89%
稼ぐ力売上成長率:150.79%
営業利益率:3.94%
資本の健全性自己資本比率:26.7%
出典:EDINET

VT HDは株主還元意欲が魅力です。

事業内容としては、自動車ディーラー、レンタカー、輸出などを手掛けています。利益率は控えめですが、配当利回りは5%近く、株主還元意識が高いです。

減配もほとんどなく、キャッシュフローは良好です。現預金などの流動資産も多く、財務盤石だといえるでしょう。

参考:VT HD 2024年3月期 第3四半期決算短信

“今買うべき安い株”の選び方5選

株銘柄を選ぶ際は、財務や決算書をしっかり確認するのがおすすめです。ネット上などで「今買うべき!」といわれている株銘柄は、すでに割高になっていて利益を出しにくいケースもあります。

まずは株価指標を見比べて、割安であることを前提に選びましょう。また、株価指標で機械的に判断するだけでなく、稼ぐ力や財務の健全性をチェックすることも大切です。

株価指標PER15倍未満、PBR1.0倍以下であることを目安にする
成長性過去5年の売上成長率が30%以上を目安にする
営業利益率営業利益率10%以上を目安にする
株主還元配当利回り3〜4%以上を目安にする
倒産リスク自己資本比率30%以上を目安にする

ただし、業種によって細かい目安は異なるため、あくまで参考程度にとどめておきましょう。

株価指標が割安になっているか

株銘柄を選ぶ際は、株価指標を最初にチェックしましょう。

株価指標とは、割安かどうかを示す指標を指します。さまざまな株価指標がありますが、特に大切なのは次の2つです。

PER(株価収益率)株価が1株あたりの当期純利益の何倍になっているかを示す
PBR(株価純資産倍率)株価が1株あたりの純資産の何倍になっているかを示す

いずれも低ければ低いほど割安です。各指標について詳しく解説します。

PER(株価収益率)

PER(株価収益率)をチェックすれば、業績の割に安い株銘柄を探せます。

PERは、株価に対していくら儲けているかを示す指標で、一般的にはPER15倍なら割安とされています。

とはいえ、業種によってPERの目安は異なるため、競合他社同士で比較しましょう。日本取引所グループで紹介されている基準をまとめました。

PERの目安

セクター平均PER
水産・農林業13
鉱業5.6
建設業17.9
食料品24.8
繊維製品20.9
パルプ・紙28.2
化学18.1
医薬品22.3
石油・石炭製品10.3
ゴム製品12.5
ガラス・土石製品28.7
鉄鋼9.2
非鉄金属14.7
金属製品20.2
機械21.6
電気機器23.2
輸送用機器21.1
精密機器23.3
その他製品17.1
電気・ガス業38.3
陸運業16.5
海運業2.8
空運業21.4
倉庫・運輸関連業11.2
情報・通信業24.8
卸売業11.9
小売業23.2
銀行業10.5
証券、商品先物取引業17.8
保険業38.9
その他金融業12.5
不動産業13.9
サービス業16.8
出典:日本取引所グループ

PBR(株価純資産倍率)

PBRをチェックすれば、保有資産の割に安い銘柄を探せます。PBRは保有している資産に対して株価がいくらかを示す指標で、一般的にはPBRが1倍未満なら割安とされています。

PERと同じくセクター別の比較が大切なので、日本取引所グループで公表されている基準をまとめました。

PERの目安

セクター平均PBR
水産・農林業1
鉱業0.8
建設業1.2
食料品1.3
繊維製品1
パルプ・紙0.6
化学1.2
医薬品1.4
石油・石炭製品1
ゴム製品1.1
ガラス・土石製品1.5
鉄鋼0.8
非鉄金属0.9
金属製品0.8
機械1.8
電気機器1.9
輸送用機器1
精密機器2
その他製品1.5
電気・ガス業0.9
陸運業1.1
海運業1
空運業1.5
倉庫・運輸関連業1
情報・通信業2.3
卸売業1.2
小売業1.9
銀行業0.5
証券、商品先物取引業1.1
保険業1.6
その他金融業1
不動産業1.6
サービス業1.9
出典:日本取引所グループ

継続して成長を続けているか

企業の成長性を見るには、売上の伸びを数字でチェックしましょう。

いくら割安でも、将来的に事業が成長しなければ株価は伸びません。売上の増減要因は多種多様ですが、コロナショックなどの例外は除いて考えましょう。

成長性を図るには、過去5年間の売上高をチェックします。
具体的には「直近売上 ÷ 5年前の売上 × 100」で計算可能です。

参考までに、成長性が高い会社の例をまとめました。

株銘柄売上成長率
マネジメントソリューションズ(7033)641.86%
GENOVA(9341)491.76%
ARE HD(5857)335.11%

営業利益率が高く稼げているか

営業利益率をチェックすれば収益性がわかります。

営業利益率とは、簡単にいうと「どのくらい利益を上げているのか」を示す指標です。業種によって異なりますが、10%以上なら良好とされています。

参考までに、営業利益率が高い会社の例をまとめました。

株銘柄売上成長率
INPEX(1605)55.56%
SBI HD(8473)44.52%
GENOVA(9341)25.19%

ただし、あまりに営業利益率が高すぎるケースに注意しましょう。異様に利益率が高い企業は、法律を守っていない、または人件費や投資費用などを極端に削っているケースも少なくありません。

株主還元は十分か

高配当銘柄を選ぶ際は、利回りだけで選ばないことが大切です。

ランキングに掲載されているような高配当利回りの株銘柄は、減配されるリスクもあります。過去の配当推移を見て、減配している企業は避けるようにしましょう。

参考までに、直近では次のような株銘柄の配当利回りが高くなっていますが、いずれも財務には難ありです。

ミラースHD6.18%
UNITED6.13%
メイテックG6.12%

たとえば「ミラースHD」を取り上げてみると、過去に複数回の減配履歴があり、キャッシュフローもあまり安定していません。

配当利回りだけで選んでしまうと、株価や配当利回りが不安定になるリスクがあるため、他の指標も合わせて判断しましょう。

値上がりする前に倒産しないか

長期的に保有できる株銘柄を探すには、財務の内容を詳しくチェックしましょう。

まずは自己資本比率が大切です。自己資本比率は、全資産のうち「返済する必要がない資産」の割合を示す指標で、基本的に30%以上が目安とされています。

もう一歩踏み込んで判断するには「流動資産」も大切です。流動資産とは、1年以内に現金化される資産のことで、あまりに流動資産が少ないと黒字倒産するリスクもあります。

流動資産は、決算書のバランスシートで確認しましょう。

特に現預金、有価証券などの換金性の高い資産が大切です。参考までに、財務健全な会社の例をまとめました。

株銘柄自己資本比率 流動資産の割合
マネジメントソリューションズ(7033)自己資本比率:59.8%
流動資産の割合:70.76%
エスビー食品(2805)自己資本比率:51.8%
流動資産の割合率:56.8%
大塚 HD(4578)自己資本比率:72.21%
流動資産の割合:39.47%

“今買うべき安い株”の探し方3選

株銘柄を探す際は、ツールを使うのがおすすめです。

ツールを使えば、投資目的に合わせて条件を指定して銘柄を絞り込めます。ツール次第ではプロの意見がわかるため、より正確に判断できるようになるでしょう。

この項では、筆者が使っているおすすめのツールを3つまとめました。

  • 日経CNBC
  • 証券会社のスクリーニング機能
  • 銘柄スカウター

日経CNBCを視聴する

日経CNBCは、初心者なら必聴のニュースサイトです。

動画コンテンツ豊富な経済チャンネルで、通勤中やランニング中でもオンデマンド視聴ができるため、好きな時間に学べます。

カテゴリー別にさまざまなチャンネルが用意されていますが、特に「投資のヒント」がおすすめです。アナリストが今日の注目銘柄などを紹介しているため、銘柄探しに役立つでしょう。

証券会社でスクリーニングする

株銘柄をさまざまな条件で絞り込んで探すなら、SBI証券がおすすめです。

各証券会社では「スクリーニングツール」は証券会社によって機能性が異なります。証券会社によっては機能性が乏しいケースも少なくありません。

SBI証券のスクリーニングでは、市場や規模、採用されている指数などで指定できます。さらに、株価指標や配当利回りなども自由に指定可能です。

参考までに、筆者の設定を紹介します。

スクリーニングツールの利用には口座開設が必須です。無料で使えるため、登録しておきましょう。

銘柄スカウターで比較する

銘柄同士の比較ならマネックス証券がおすすめです。

マネックス証券では、オリジナルツールの「銘柄スカウター」を利用できます。銘柄スカウターでは複数銘柄を設定して、さまざまな項目から比較できます。

特に、売上高などのチャートを比較できるのが魅力です。グラフなので視覚的で分かりやすいでしょう。

銘柄スカウターの利用には口座開設が必須です。取引したい銘柄が決まっているなら、マネックスで口座開設して他業種と比較してみましょう。

銘柄スカウターの詳細を今すぐチェック!
マネックス証券の口座開設(公式サイト)はこちら

“今買うべき安い株”に関するよくある質問

明日上がる株を10銘柄選ぶなら?

明日上がるという基準で選ぶことはおすすめできません。

株価は誰にも予想ができず、明日上がる保証はないためです。それどころか、短期的な目線で投機的な取引をすると、大きな損失につながります。

10円以下で買えるボロ株のおすすめは?

ボロ株は問題が多くおすすめできません。

株価が異様に安くなっているボロ株は、企業として問題を抱えているケースが多いです。また、株価が安い銘柄は限られており、投資の選択肢も狭くなってしまいます。

少額投資ならミニ株がおすすめです。SBI証券ならミニ株手数料が無料なので、コストを抑えながら少額投資ができます。

少額投資をするならミニ株をチェック!
SBI証券の口座開設(公式サイト)はこちら

最低でも買っておくべき日本株は?

投資目的によって異なります。

筆者が3銘柄だけ選ぶなら、次のような銘柄を選びます。

  • NTT
  • 住友倉庫
  • 三菱UFJ FG

ただし、特定銘柄の購入を推奨しているわけではありません。当記事で紹介した投資基準を参考に、必ず自己責任で売買を行ってください。

配当金を月2万円もらうにはいくら必要ですか?

配当利回りによって異なります。

参考までに、配当利回りごとに2万円受け取るのに必要な金額をまとめました。

配当利回り必要金額
3.0%約400万円
3.5%約343万円
4.0%約300万円
4.5%約267万円
5.0%約240万円

【まとめ】 今買うべき安い株銘柄は?優良株は「割安さ」と「健全性」で選ぶ

この記事のポイント

  • 本当に今買うべきなのは「割安」な株銘柄
  • 割安とは、企業の価値や業績に対して株価が安いことを指す
  • 株価指標だけを見て選ぶと失敗しやすい
  • 成長性や利益率、株主還元などをチェック

今買うべきなのは割安な銘柄です。ただし、割安さだけで選んでしまうと、将来的に株価が低迷したり倒産リスクを抱えたりするケースもあります。

業績や将来性、倒産しにくさなどをチェックして総合的に判断して「価値の割に安い銘柄」を選びましょう。

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