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[米国株]エヌビディアだけでない!次の生成AIの大波は「エッジAI」。関連銘柄と今後の株価見通しも

2024-07-08 1 min read
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ポイント

  • 高成長が期待できるエッジAI
  • エッジAI市場は31年まで3割超の年平均成長率
  • エッジAI関連の米国株4選

目次 ー Contents

  • エッジAIとは?
    • エッジAIの市場見通し
  • エッジAI関連の米ハイテク株4選
    • マイクロソフト(Microsoft)
      • マイクロソフトの株価アナリスト予想
      • マイクロソフトの株価推移
    • アップル(Apple)
      • アップルの株価アナリスト予想
      • アップルの株価推移
    • クアルコム(Qualcomm)
      • 事業別売上高構成比(2024年第2四半期)
      • クアルコムの株価アナリスト予想
      • クアルコムの株価推移
    • アーム(ARM)
      • 売上高内訳(2024年3月期)
      • アームの株価アナリスト予想
      • アームの株価推移

エッジAIとは?

米半導体大手エヌビディアが、これまで「人工知能(AI)ブーム」をけん引しています。ただし、同社のみならず、次の生成AIの波に乗り、高成長が期待できる分野の1つが「エッジAI」です。

「エッジAI」とは、インターネットに接続しなくてもスマートフォンやパソコン、自動車などの端末(エッジ)側で動作する人工知能(AI)を指します。

現在の主流である「クラウドAI」とは異なり、スマホやパソコンなどの端末機器(エッジデバイス)に直接AIを搭載します。これにより、通信がつながらなくても端末単体で動作することができます。

クラウドAIとエッジAI

※図はNTTコミュニケーションより引用

スマホやパソコンでの画像生成や翻訳、自動運転車での衝突回避、店舗の監視カメラ、ヘルスケアモニタリング、工場などのAIを搭載したセンサーといった、さまざまな用途向けに利用拡大が想定されています。

エッジAIのメリット
・待ち時間がなく、即座に処理
・プライバシーの強化
・運用効率の向上や通信コストの削減

マイクロソフトやアルファベット(グーグル親会社)など「ハイパースケーラー(100万台以上の巨大な規模のサーバーを保有する企業)」が、AI強化に向けてデータセンターの利用を拡大している状況です。

AIデータセンターは膨大な電力を消費するため、十分な電力を供給することが課題となっていますが、エッジAIの利用が進むことで、処理が分散し、データセンターでの電力消費の抑制も期待されています。

エッジAI市場は、2031年には2024年比で約9倍となる1,859億5,000万ドルに達し、2024年から2031年の年平均成長率(CAGR)は31.7%で成長する見込みです。

エッジAIの市場見通し

※図はグローバルインフォメーションを基に筆者作成

エッジAI関連の米ハイテク株4選

今後、エッジAI市場が大きく成長する見込みとなる中、今回は関連の米ハイテク株4選をご紹介いたします。

会社名ティッカーシンボル
マイクロソフトMSFT
アップルAAPL
クアルコムQCOM
アームARM

マイクロソフト(Microsoft)

1銘柄目はマイクロソフトです。同社は、対話型AI「チャットGPT(Chat GPT)」を開発する米オープンAIとタッグを組み、AIブームの火付け役となりました。クラウドサービス「Azure(アジュール)」を含む主力事業のインテリジェント・クラウドが、好調な業績をけん引しています。

エッジAIの分野では、5月20日に高速で動く独自のAI機能を搭載したWindows PC「コパイロット+PC」を発表しました。

新しいAI時代の革新「コパイロット+PC」

※図はマイクロソフトより引用

コパイロット+PCでは、エッジAI技術を導入することで、通信しなくてもAI機能を扱えるようになりました。AIパソコン内には米クアルコムの半導体「スナップドラゴンXシリーズ」を採用し、高速で省エネルギーのAI処理を実現します。生成AIに特化した半導体「ニューラル・プロセッシング・ユニット(NPU)」を搭載することでAI推論も強化し、45トップス(毎秒 45 兆回の計算) で作業できます。

今後、コパイロット+PCは自社ブランドの端末「Surface(サーフェス)」に加え、OEM(相手先ブランドによる生産)パートナーである米デル・テクノロジーズ、米HP、中国レノボ・グループなどのAIパソコンとして普及が進むでしょう。

デル・テクノロジーズのコパイロット+PC「XPS 13」

※図はデルより引用

マイクロソフトはエッジAIで主導権の確保を目指すほか、クラウドコンピューティング、ゲーミングなどの分野でも競争優勢を発揮しています。

業績面では、2024年6月期の売上高と1株利益(EPS)は、それぞれ前年比15.5%増、同22.0%増、2025年6月期はそれぞれ同14.2%増、11.6%増と順調に拡大していく見込みです。

株式市場での評価も高く、7月6日時点の時価総額で世界首位に君臨しています。過去5年間の株価パフォーマンスは3.4倍値上がりしており、多くの機関投資家が参照するS&P500(約86%高)を大きくアウトパフォームしています。

ウォール街のアナリストによるマイクロソフト株の目標株価を見ていきましょう。

マイクロソフトの株価アナリスト予想

アナリスト40名のコンセンサス・レーティングは「Strong Buy(強い買い推奨)」です。目標株価の平均値(12か月後)は500.55ドルであり、7月5日終値と比較して7.1%の値上がり余地があります。アナリスト予想の最高値は600ドル、最安値は450ドルです。

株価
最高値600ドル
最安値450ドル

マイクロソフトの株価推移

TradingViewですべてのマーケットを追跡

アップル(Apple)

2銘柄目はアップルです。生成AIで出遅れとの懸念を抱かれていましたが、株価の次のカタリスト(材料)になると見られていた6月10日の年次開発者会議「WWDC」を受け、株価は上昇基調にあります。

WWDCでは、iPhone(アイフォーン)、iPad(アイパッド)、Mac(マック)などのOS(基本ソフト)に組み込む生成AI機能「Apple Intelligence(アップルインテリジェンス)」を発表しました。

アップルインテリジェンスでAI分野での巻き返しを図る

※図はアップルより引用

アップルインテリジェンスの機能は、まず米国で英語ユーザーに向けて2024年秋からベータ版の提供を開始する予定です。現状の生成AIスマホは中韓勢が中心ですが、世界シェア首位のiPhoneに生成AIを搭載し、ユーザーから高評価を得られれば、AIスマホへの買い替えを促し、さらなる業績拡大が期待できるでしょう。

2024年5月には、タブレット端末の最上位機種「iPad Pro」の次期モデルに、英半導体設計アームベースの最新半導体「M4」を搭載したことを発表しました。AIアプリを端末上で動かせるよう高速処理に特化したのが特徴であり、アップル史上最速のニューラルエンジンを搭載し、最大で38トップス(毎秒38兆回の演算処理)が可能です。

高速処理に特化したM4搭載のiPad Pro

※図はアップルより引用

業績面では、2024年6月期の売上高と1株利益(EPS)は、それぞれ前年比1.3%増、同7.7%増、2025年6月期はそれぞれ同7.0%増、10.3%増と着実な成長が見込まれています。

ウォール街のアナリストによるアップル株の目標株価を見ていきましょう。

アップルの株価アナリスト予想

アナリスト29名のコンセンサス・レーティングは「Strong Buy(強い買い推奨)」です。目標株価の平均値(12か月後)は219.96ドルであり、7月5日終値(226.34ドル)はすでに目標株価の平均を上回っています。アナリスト予想の最高値は275ドル、最安値は164ドルです。

株価
最高値275ドル
最安値164ドル

アップルの株価推移

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クアルコム(Qualcomm)

3銘柄目はクアルコムです。同社は世界第3位の半導体メーカーになります(売上高ベース、出所:ガートナー)。無線通信技術を武器に、スマホ向け通信半導体で高いシェアを握っています。最新のスマホ通信規格である5Gにおいて、保有する特許数は世界トップレベルです。

スマホのみならず、AI PC、自動車、モノのインターネット(IoT)、クロスリアリティー(XR)といった、今後も拡大が見込まれる市場向けにもチップを提供しています。

事業は大きく2事業に分かれており、スマホ半導体などのQCT事業と、ライセンス供与に伴う収入を得るQTL事業です。

事業別売上高構成比(2024年第2四半期)

※図はクアルコムを基に筆者作成

2023年10月には、生成AI対応の半導体(SoC)である「Snapdragon 8 Gen 3」を発表し、韓国サムスンのAIスマホなどに搭載されるなど、エッジAIのユースケースが広がりを見せています。

サムスン Galaxy S24

※図はサムスンより引用

生成AIスマホの市場シェアは2024年の約8%から2027年までに40%になり、出荷台数は5億台を突破すると予想されています(出所:カウンターポイント)。

香港の調査会社カウンターポイントによると、生成AIスマホの分野では、韓国サムスンとクアルコムが市場をリードしています。クアルコムが、今後2年間で生成AIスマホ市場の80%以上を獲得する可能性が高いと見られており、さらなる業容拡大が期待できるでしょう。

パソコン向けでも、マイクロソフトがWindows PCの中央演算処理装置(CPU)にこれまでの主流であった米インテルではなく、クアルコムのスナップドラゴンXシリーズを採用するなど、市場の拡大が期待されています。

業績面では、2024年6月期の売上高とEPSは、それぞれ前年比6.9%増、同31.6%増、2025年6月期はそれぞれ同10.0%増、15.2%増と、順調に拡大していく見込みです。

AIブームで半導体銘柄に投資マネーが集中する中、クアルコムもエッジAI分野での業績拡大期待が高まっており、過去5年間に同社株は約2.7倍値上がりしており、S&P500(86.17%高)を大きく上回っています。

ウォール街のアナリストによるクアルコム株の目標株価を見ていきましょう。

クアルコムの株価アナリスト予想

アナリスト27名のコンセンサス・レーティングは「Strong Buy(強い買い推奨)」です。目標株価の平均値(12か月後)は200.88ドルであり、7月5日終値(205.75ドル)はすでに目標株価の平均を上回っています。アナリスト予想の最高値は270ドル、最安値は140ドルです。

株価
最高値270ドル
最安値140ドル

クアルコムの株価推移

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アーム(ARM)

4銘柄目はアームです。同社は英半導体設計大手として、エヌビディアとともに長期的にAIの恩恵を受ける代表銘柄として位置づけられています。現在はソフトバンクグループ(SBG)傘下として、SBGがアーム株を約90%保有しているため、株価の変動が大きいという特徴もあります。

アームは、半導体の動作を指示する「アーキテクチャー」と呼ばれる中核部分の設計に特化した「IP(回路設計データ)ベンダー」です。エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)といったファブレス(工場を持たない半導体メーカー)などに、IPを組み合わせた製品の設計図を提供しています。

世界人口の7割がアームベー スの製品を使用しています。特に、スマートフォンの99%がアームベースのプロセッサーで動作しており、アームは「スマホの黒子」として必要不可欠な存在になっていると言えるでしょう。

低消費電力のCPU(中央演算処理装置)の設計に強みを持っており、主力のスマホ、クラウドコンピューティングや自動車向けなどにも、同社設計の半導体の採用が拡大しています。

売上高内訳(2024年3月期)

※図はアームを基に筆者作成

エッジAIの分野では、マイクロソフトがコパイロット+PCに、省エネ性能に強いアームの設計技術を活用したクアルコムのスナップドラゴンXシリーズを搭載しました。アップルの新型半導体M4には、アームの最新アーキテクチャー「Armv9」が採用されています。

今後も、AIスマホ、IoT、車載向けなど、あらゆる用途の半導体にアームの設計技術が用いられることが予想されます。これにより、ファブレスなどにIPライセンスを供与した際の「ライセンス収入」と、半導体出荷数量に応じた「ロイヤルティ収入」の拡大が期待できるでしょう。

業績面では、2024年6月期の売上高とEPSは、それぞれ前年比23.4%増、同約3倍、2025年6月期はそれぞれ同23.4%増、52.6%増と、大幅な拡大が見込まれています。

株式市場でもアームへの関心が高まっている状況です。2023年9月の上場以来、1年10か月ほどで株価は3.2倍ほど値上がりしています。

ウォール街のアナリストによるアーム株の目標株価を見ていきましょう。

アームの株価アナリスト予想

アナリスト17名のコンセンサス・レーティングは「Moderate Buy(買い、やや強気)」です。目標株価の平均値(12か月後)は132.25ドルであり、7月5日終値(181.19)はすでに同水準を大きく上回っています。アナリスト予想の最高値は180ドル、最安値は85ドルです。今後、エッジAIやデータセンター向けなどに同社の設計技術の採用が拡大していけば、アナリストが目標株価の引き上げを行うことが予想されます。

アームの株価推移

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