
この記事のポイント
- 新NISAの始め方は状況によって異なる
- 他社に旧NISA口座がある場合は特別な手続きが必要
- 新NISAを始めるおすすめの証券会社4選を紹介
- 新NISAで買いたいおすすめの銘柄5選を紹介
- つみたて投資枠ではクレカ積立がオトク
2024年1月に制度が大幅に拡充された、新NISA。投資による利益が最大1,800万円分まで非課税になり、しかも非課税期間が無期限になるとして投資ブームともいえる状況が生まれました。
注目度の高さゆえに、それなら自分も始めてみたいと考えている人は少なくないはずです。しかし、新NISAを始めるといっても何から始めればいいのかよく分からない、証券会社に口座を作るとしてもどの証券会社がいいのか分からないといったように、分からないことだらけでお悩みではないでしょうか。
当記事では新NISAをこれから始める人に向けて、状況別の新NISAの始め方、証券会社の選び方などについて解説します。
※この記事は2024年6月時点の情報をもとに作成しています。
※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。
目次 ー Contents
状況によって異なる、新NISAの始め方
新NISAは通常の証券会社の口座内に、別途NISAの専門口座を開設する形になります。ここでは、以下の4つのパターンを想定して解説します。
- 証券会社の口座があり、その口座で新NISAを始める場合
- 証券会社の口座がどこにもない場合
- 他社に口座があってそこにNISA口座がある場合
- 他社に口座があるがNISA口座はない場合
これから新NISAを始める人のほとんどはこの4つのいずれかに該当すると思います。それぞれ該当するケースに照らし合わせて、解説を読み進めてください。
証券会社の口座があり、その口座で新NISAを始める場合
すでに証券会社の口座を持っていて、その口座で新NISAを始める場合は、証券会社の管理画面にログインして、NISA口座開設の手続きをします。
ネット証券であれば当然ネット上の管理画面から操作が可能で、そうではない証券会社でもネットの管理画面から操作できるところが多いと思います。
証券会社の口座がどこにもない場合
まだどこにも証券会社の口座を持っていない場合は、証券会社の口座と新NISAの口座を同時に申し込むことができます。
こちらはSBI証券の口座開設画面にある、NISAと同時申し込みのボタンです。多くの証券会社にはこうしたボタンが設置されていて、そこから一般口座とNISA口座の同時開設手続きができます。

他社に口座があってそこにNISA口座がある場合
次は、他社に口座があり、そこにNISA口座もある場合です。その証券会社で引き続きNISAの取引をするのであれば、特に手続きの必要はありません。旧NISA口座がある場合はそのまま新NISAの口座が自動的に開設されるため、今すぐ新NISAの投資を始めることができます。
そうではなく、他社にあるNISA口座を使わずに新たな証券会社で新NISAを始める場合は、複数の証券会社にNISA口座を開設することはできないため、従来の証券会社にあるNISA口座を新しい証券会社に移行する必要があります。
この場合は、旧口座側で「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」の発行を依頼し、その書類を新証券会社に提出し、NISA口座を開設します。
こちらは、筆者が実際にマネックス証券にあった旧NISA口座をSBI証券に移行するために、マネックス証券に依頼して発行された「勘定廃止通知書」です。

この書類をSBI証券に提出することで、NISA口座の移行を完了しました。現在はSBI証券で新NISA口座を利用しています。
他社に口座があるがNISA口座はない場合
他社に口座はあるもののNISA口座はないという場合は、これから利用したい証券会社でNISA口座の開設手続きをします。
NISA口座は1つしか持つことはできないため複数の証券会社に重複して開設することはできませんが、まだどこにもNISA口座を持っていないのであれば重複の可能性はないので、好きな証券会社に開設するだけでOKです。
新NISAを始める証券会社の選び方
新NISAはどこか1つの証券会社にしか口座を開設することができないため、新NISAを始める際には意中の証券会社を1社決める必要があります。
NISA以外の投資をすでにしている人ならともかく、そうでない人にとって証券会社選びは分からないことが多いことでしょう。そこで、新NISAを始める証券会社を選ぶ方法を4つのポイントで解説します。
始めるならネット証券がおすすめ
近年では投資に関するほとんどの操作をネットだけで完結できるネット証券が人気ですが、新NISAを始めるのにあたってもネット証券がおすすめです。
以降に解説するつみたて投資枠の取り扱い銘柄数や売買手数料など、あらゆる面においてネット証券の優位性は高く、新NISA以外の投資をする場合であってもネット証券のメリットは大きいでしょう。
ネット証券以外の証券会社を使ってきたという人も、新NISAを始める機会にネット証券の口座を検討してみる価値はあると思います。なお、当記事で紹介しているおすすめの証券会社はいずれもネット証券です。
つみたて投資枠の取扱銘柄数
新NISAには、つみたて投資枠と成長投資枠があります。つみたて投資枠では投資信託を購入することができるため、対象となる投資信託の取扱銘柄数が多いと投資の選択肢が広がります。
主要なネット証券は取扱銘柄数がほぼ横並びで、つみたて投資枠の対象になっている銘柄はほぼ網羅されています。
インデックス型といって株価指数などと連動する投資信託を購入するのであれば、ネット証券に限らず主要な証券会社であればほぼ対象の銘柄が揃っているため、どの証券会社を選んでもそん色はないでしょう。
成長投資枠の売買手数料
成長投資枠の売買手数料は、無料であることにこだわりたいところです。主要なネット証券はほぼ無料で横並びとなっていますが、それ以外の証券会社では一部手数料が発生することがあります。
成長投資枠は投資信託以外にも個別株式やETFなども購入できます。これらを頻繁に売買するのであれば手数料にはシビアになるべきで、なおさら無料であることが重要です。
クレジットカード積立の有無と還元率
新NISAのつみたて投資枠では、クレジットカード積立(クレカ積立)といって、クレジットカード決済で投資信託を購入することができます。クレジットカードであれば投資に必要な資金を入金しなくても積立投資を自動化できるため便利です。
それに加えて、クレカ積立では決済金額に応じてポイントが還元されるメリットもあります。証券会社によっては自社グループのクレジットカードで決済することによって還元率が高くなることもあり、そのポイントも実質的な投資のリターンとなります。
クレジットカードの還元については制度そのものがない証券会社もあるため、ポイントにこだわるのであれば還元がある証券会社、そして還元率が高い証券会社を選ぶのがよいでしょう。
クレカ積立の始め方などの詳細は、後述します。
成長投資枠で購入できる海外商品
成長投資枠では日本だけでなく海外の株式やETFも購入できる証券会社があります。多くの証券会社は米国株には対応していますが、それ以外の海外商品となると、証券会社によって対応がまちまちです。
中国株など特定の証券会社でのみ取り扱いがある商品への投資を検討している場合は、対象となる海外商品を取り扱っている証券会社を選ぶのがよいでしょう。
ただし、海外商品については新興国株のインデックス型投資信託などもあり、そういった投資信託は多くの証券会社のつみたて投資枠で購入可能です。そのため、特定の個別銘柄へのこだわりがないのであれば、特に重要な比較項目ではないかもしれません。
新NISAを始めるのにおすすめの証券会社4選
新NISAを始めるのであればネット証券がおすすめであると述べました。そこで、ネット証券のなかでもおすすめの4社を厳選し、それぞれの特徴などを紹介したいと思います。
各社の紹介に先立ち、各社の比較表も作成しました。
![]() 公式サイト | ![]() 公式サイト | ![]() 公式サイト | ![]() 公式サイト | |
---|---|---|---|---|
つみたて投資枠銘柄数 | 247本 | 238本 | 233本 | 241本 |
成長投資枠手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
クレカ積立還元率 | 最大5% | 0.5~1% | 1.1% | – |
成長投資枠で購入できる海外株 | 米国株以外も 豊富 | 米国、中国、ASEAN | 米国、中国 | 米国 |
SBI証券

投資信託 | 2,576本 |
新NISA (つみたて投資枠) | 222本 |
外国株 | 米国株(5,300銘柄超)、中国株含め9か国 |
NISA投資信託取引手数料 | 無料 |
最低積立金額 | 100円〜 |
IPO実績 | 91社(2023年)、89社(2022年)、122社(2021年) |
取引ツール(PC) | HYPER SBI 2(国内株式版) HYPER SBI、SBI CFDトレーダー |
スマホアプリ | SBI証券 株アプリ SBI証券 米国株アプリ かんたん積立 アプリ HYPER FXアプリ HYPER 先物 オプションアプリ HYPER CFDアプリ |
ポイント付与 | Tポイント Pontaポイント dポイント PayPayポイント Vポイント(クレカ積立時のみ) |
ポイント投資 | 可能(Tポイント / Pontaポイント / Vポイント) |
その他のサービス | 住信SBIネット銀行との連携が便利 |
公式サイト | ![]() 公式サイトへ |
SBI証券のおすすめポイント
- 国内株式個人取引シェアNo.1を誇る、注目のネット証券会社
- 取引手数料がスタンダードプランとアクティブプランの2つから選べる
- 外国株の取り扱いが豊富で、米国株式だけで5,000銘柄以上のラインナップ
ネット証券の雄として、2024年7月には口座数が1,300万を突破したSBI証券は新NISAの分野でも高い優位性を発揮しています。決済に使用するクレジットカードによってはクレカ積立のポイント付与率が5%となり、これは証券会社のなかでも群を抜いています。
つみたて投資枠での取扱銘柄は一般的な積立投資で人気の高い投資信託が網羅されており他社と比べてそん色はありませんし、成長投資枠で投資可能な海外株の選択肢がとても広いことも秀逸です。
新NISAを始める口座としてもおすすめですが、それ以外の投資商品を幅広く取り扱っているので、新NISA以外の投資にも興味がある人にもおすすめできます。
楽天証券

投資信託 | 2,556本 |
新NISA (つみたて投資枠) | 222本 |
外国株 | 米国株(4,700銘柄超)、中国株含め5か国 |
NISA投資信託取引手数料 | 無料 |
最低積立金額 | 100円〜 |
IPO実績 | 188社(2023年)、169社(2022年)、195社(2021年) |
取引ツール(PC) | マーケットスピードⅡ マーケットスピード マーケットスピード for Mac マーケットスピードⅡ RSS マーケットスピードFX 楽天MT4 |
スマホアプリ | iSPEED iSPEED 先物OP iSPEED FX |
ポイント付与 | 楽天ポイント |
ポイント投資 | 可能 |
その他のサービス | マネーブリッジ(楽天銀行との提携による金利優遇など)が便利 |
公式サイト | ![]() 公式サイトへ |
楽天証券のおすすめポイント
- 楽天VTIに直接投資可能
- 米国株式の取り扱いが4,700銘柄以上と豊富
- 日常のショッピングも投資につながる
ネット証券の両雄として、上記のSBI証券と比較されることの多い楽天証券。基本的なスペックや提供サービスはSBIと似ている部分が多く、実力十分のネット証券です。2023年12月時点で、NISA口座の開設数はネット証券のなかでも第1位です。
楽天証券の大きな特徴は、「楽天経済圏」とも呼ばれる楽天系サービス共通のポイントシステムがあることです。ポイント付与率は0.5〜1%となっており、付与されたポイントを使って投資信託の購入も可能です。
マネックス証券

投資信託 | 1,757本 |
新NISA (つみたて投資枠) | 219本 |
外国株 | 米国株(4,500銘柄超)、中国株(2,000銘柄超) |
NISA投資信託取引手数料 | 無料 |
最低積立金額 | 100円〜 |
IPO実績 | 54社(2023年)、61社(2022年)、65社(2021年) |
取引ツール(PC) | マネックストレーダー MonexTraderFX マルチボード500 チャートフォリオ フル板情報ツール |
スマホアプリ | マネックストレーダー株式スマートフォン マネックス証券アプリ トレードステーション米国株スマートフォン SNS型投資アプリ「ferci」 マネックストレーダーFXスマートフォン |
ポイント付与 | マネックスポイント(株式手数料・仮想通貨もしくは他ポイントに交換可能) |
ポイント投資 | 可能 |
その他のサービス | 米国株取引に強く、銘柄スカウターなど投資に役立つサービスが豊富 |
公式サイト | ![]() 公式サイトへ |
マネックス証券のおすすめポイント
- 銘柄スカウター機能が充実している
- 夜9時から翌朝9時までの取引が可能と、取引時間が長い
- マネックスポイントを取得し、株式手数料や仮想通貨、他ポイントへの交換可能
主要なネット証券の一角として、充実したサービスが期待できる証券会社です。「ワン株」といって単元株(最小売買単位)に満たない株式を、新NISAで取引可能です。2024年からは「ワン株」の取引手数料が無料となっています。
同社のグループであるマネックスカードを使用してクレカ積立をするとポイント還元率が1.1%になり、定期的に開催されるキャンペーンを活用するとさらに高くなります。
中国株も手数料無料で購入できるため、新NISAで中国株投資をしたい人にも適しています。
松井証券

投資信託 | 1,861本 |
新NISA(つみたて投資枠) | 224本 |
外国株 | 米国株(3,800銘柄超) |
NISA投資信託取引手数料 | 無料 |
最低積立金額 | 100円〜 |
IPO実績 | 70社(2023年)、55社(2022年)、56社(2021年) |
取引ツール(PC) | マーケットラボ ネットストック・ハイスピード 株価教えて! by 松井証券 株価ボード チャートフォリオ フル板情報(BRiSK for 松井証券) QUICK情報 QUICKリサーチネット ネットストックトレーダー ネットストックトレーダー・プレミアム 松井FP~将来シミュレーター~ FXトレーダー・プラス |
スマホアプリ | 日本株アプリ 株touch フル板情報(BRiSK for 松井証券) 米国株アプリ 投信アプリ 松井FP~将来シミュレーター~ FXアプリ |
ポイント付与 | 松井証券ポイント(PayPayポイント・dポイント・Amazonギフトカード・3,000種類以上の商品に交換可能) |
ポイント投資 | 可能(松井証券が厳選した3種類の投資信託のみ) |
その他のサービス | ロボアドバイザー(簡単な8つの質問に回答すると、最適なポートフォリオを提案する機能)で初心者でも分散投資が可能 |
公式サイト | ![]() 公式サイトへ |
松井証券のおすすめポイント
- 25歳以下の方は取引手数料無料
- 初心者から上級者まで満足の分析ツール
- ロボアドバイザーが銘柄選定を手伝ってくれる
上記3社はベンチャー系のネット証券ですが、この松井証券は社歴がとても長く、すでに創業から100年以上の老舗です。老舗の証券会社でありながらネットでのサービス提供に積極的であるところがひとつの特徴です。
取り扱い銘柄数や手数料面で上記3社と比較してもそん色はありませんし、海外株は米国株のみという人であれば不足を感じることはないでしょう。
ネット証券はサポートもネット上で行うことが多いのですが、松井証券は老舗の証券会社らしく人間によるサポートが充実しており、初めての投資、初めての新NISAで不安があるという人も安心です。
新NISAでおすすめの投資銘柄5選
新NISAを始める証券会社を選び、口座を開設したところで、次にわいてくる疑問は「何を買ったらいいの?」ではないでしょうか。
ここでは、新NISAでおすすめしたい投資銘柄5選を紹介します。
(つみたて投資枠)オールカントリー型投資信託
すでに新NISAを始めている人のなかで人気となっているのが、オールカントリー型の投資信託です。オールカントリーという名称のとおり、世界の主要な国の株価指数を組み込んで実質的に全世界の株式に投資したのと同等の効果が得られる商品です。
個々の国は景気の変動による浮き沈みがありますが、世界経済全体は緩やかな成長を続けています。オールカントリー型の投資信託であればこの世界経済の成長力を資産増につなげやすく、リスクの分散性に優れていることもメリットといえます。
人気のある分野だけに多くの銘柄があります。信託報酬(運用の手数料)が安いものを軸に銘柄を選ぶのがよいでしょう。
(つみたて投資枠)S&P500連動型投資信託
S&P500は、米国の主要な500銘柄を対象に株価の動向を指数化したものです。米国経済は長期的な成長力を維持しており、それが今後も続くと見るのであれば米国経済の成長力に伴って投資した資産も成長します。
米国の株価指数ですが、S&P500と連動する投資信託は日本国内で円建てで購入可能です。
(つみたて投資枠)先進国株式インデックス型投資信託
先ほど紹介したオールカントリー型は、先進国だけでなく新興国の株価指数も組み込まれています。新興国のなかには高い経済成長率を維持している国もあるので魅力的ではありますが、その一方で政治・経済に脆弱な部分もあります。
そういった不確実性にリスクを感じるのであれば、先進国の株価指数だけを組み込んだ投資信託がおすすめです。
新NISAで人気があるのは、「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」などの銘柄です。
(成長投資枠)東証REIT指数連動型ETF
REITとは不動産投資信託のことで、投資家から預かった資金で不動産を運用し、その利益を分配します。東京証券取引所にはJ-REITと呼ばれる銘柄が多数上場しており、これらは株式と同じ感覚で手軽に売買が可能です。
J-REITには住居型やホテル型、商業施設型など運用対象の種類によって銘柄の分類がありますが、それらすべての値動きを指数化したものが東証REIT指数です。同指数と連動する投資信託、ETF(上場投資信託)へ投資すれば、日本の不動産全体への投資効果が得られます。不動産なので分配金の利回りも安定しており、おおむね4%台です。
新NISAの成長投資枠では同指数連動型のETFを購入可能で、分散投資をしながら利回り4%の運用を目指すのであればおすすめです。
(成長投資枠)米国高配当ETF
米国企業のなかには配当性向(利益を配当として分配する傾向)の高い企業が多く、「配当貴族」と呼ばれる銘柄群もあります。こうした配当性向の高い企業の株式を「詰め合わせパック」のようにしたETFが上場しており、3~5%程度の配当利回りが得られます。
代表的な銘柄はVYMやSPYDなどで、いずれも日本国内の証券口座から簡単に購入でき、新NISAの成長投資枠の対象でもあります。
特に昨今はドル高で推移しており、今後もドル高が続くと見るのであれば米国の高配当ETFを保有しておくと配当金がドルで支払われるため、日本円から見た相対的な価値が高くなります。
新NISA「クレカ積立」の始め方
ネット証券の紹介で、クレカ積立の還元率について述べました。このクレカ積立についてはクレジットカード決済で積立投資をすることだと述べましたが、ここではこのクレカ積立について、始め方を含めて詳しく解説します。
クレカ積立とは?
クレジットカードの決済によって積立投資をするのが、クレカ積立です。積立に必要な資金を入金する手間がなく、長期的な積立投資をする際の手間を省くことができます。
ドルコスト平均法といって定額分ずつ買い増しをしていくことで価格変動のリスクを抑える手法があります。この手法を実践するには自動化するのが有効で、その意味でもクレカ積立には合理性があります。
さらに、クレジットカードの決済額に応じてポイントが付与されるため、よりオトクに投資ができます。
クレカ積立の設定方法
クレカ積立は最初に設定をしておくと、その後は自動的に設定どおりに積立投資を継続します。その設定方法は各社おおむね同じなので、ここではSBI証券の設定方法を例に解説します。
クレカ積立は投資信託の積立投資なので、SBI証券の場合は投資信託メニューから「積立買付」を選択し、支払い方法としてクレジットカードを選択します。

この画面で、決済に使用するクレジットカードの登録をします。
クレジットカードの登録が完了したら、投資信託の買付画面で「積立買付」を選択し、保管口座としてNISA口座を選択し、積立買付を開始します。
クレカ積立の変更、終了方法
積立投資の設定を変更したり、終了する方法についても解説します。こちらもSBI証券の例で解説します。
「取引」から「投資信託」を選択すると、積立設定一覧の画面になります。この画面で設定している銘柄の一覧が表示されるため、設定の変更をしたい銘柄の「設定変更」をクリックし、新たな設定をした上で保存します。

積立設定の解除をする場合も、同様の画面で対象の銘柄にある「解除」にチェックを入れ、「選択した銘柄を解除」のボタンをクリックします。

【まとめ】キーワードをもりこんだ見出し
この記事のポイント
- 新NISAの始め方は状況によって異なる
- 他社に旧NISA口座がある場合は特別な手続きが必要
- 新NISAを始めるおすすめの証券会社4選を紹介
- 新NISAで買いたいおすすめの銘柄5選を紹介
- つみたて投資枠ではクレカ積立がオトク
新NISAの始め方を状況別に解説し、その上で新NISAの口座を開設する証券会社の選び方、新NISAで購入できるおすすめの商品、クレカ積立の始め方などについても解説しました。
新NISAは非課税期間が無期限なので、早く始めるほどメリットが大きくなります。まずは少額からでも、始めてみることが重要です。